民間の介護保険とは何なのか?

花咲くロレッタ教会 (プラハ)

「保険を知る」コラム ~介護保険第2回~

介護保険について考えるコラムの第2回目です。前回は、介護保険には、公的介護保険と民間の介護保険があること、公的介護保険の役割について考えました。(詳細はこちら

2回目の今回は、民間の介護保険の役割について考えます。

◆公的介護保険があっても介護費用は必要
公的介護保険は、「少ない費用で」介護サービスが受けられるのが基本的な役割とお話しました。介護を社会化し、福祉として公共サービスに組み入れることが公的介護保険の目的です。ですから「少ない費用で」介護サービスが受けられます。しかし、少ないながらも、生活費とは別枠でお金が必要です。そのお金の出所をどうするか?そのことは、あらかじめ決めておいて損はありません。

◆そもそも介護が必要になるの?
介護を受けずに生涯を全うできる人はたくさんいます。あなたもそうかもしれません。介護が必要となる割合は、どのくらいなのでしょう?公益財団法人「生命保険文化センター」の調べでは、60歳代で2.8%、70歳代で13.5%、80歳代前半で28.4%です(詳細はこちら)。この数字を高いと見るか、低いと見るか?これは、介護費用をどうするかを決める重要な判断材料です。しっかり考えたい数字です。

◆介護費用の財源を保障する民間の介護保険
必要になるかどうか不透明な介護費用。必要になれば、自己負担すればいいという考えも、万が一に備え保険に加入しておくという考え方も成り立ちます。後者の考え方をする人のニーズを見越して、販売されているのが、民間の介護保険です。民間の介護保険は、介護費用の財源をカバーする目的で商品開発されています。これが、民間の介護保険の役割と言っていいでしょう。

介護費用の財源。自己負担にするか?保険に加入するか?それを判断するには、数字が必要です。次回は、費用負担の概算を通して、介護費用をどのように考えるべきかお話します。

将来、自分や家族の介護が心配な方へ

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