Category: スリ、盗難、防犯

【年末年始海外旅行】ここに気をつけて!スリ・盗難特集

2018年11月16日 category:スリ、盗難、防犯 | 海外トラブル | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE | 特集一覧

海外旅行のトラブル報告で一番多いのがスリ・盗難の犯罪です。どんなに気をつけて警戒していても、気づけば失くなっていたという被害がとても多いのです。「自分は大丈夫」という根拠のない思い込みが油断に繋がることも少なくはありません。せっかくの海外旅行が嫌な思い出とならないよう、旅行者が増える年末年始を前に、今一度おさらいしておきましょう。

 

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1. 不意な出来事

アイスクリーム、タバコの吸い殻などで服を汚される、目の前で小銭をばら撒かれたり、新聞を広げる、大勢の子供達が騒ぐなど。突然、不意に目の前で起きた出来事に気を取られている間に、バッグから財布などを盗むという手口。

犯行はグループで行われ、ターゲットの注意を引く役割と、実際に盗む役割に分かれています。遠くからターゲットになりうる人物を観察し、狙いを定めているのです。しかも一瞬の出来事なので、しばらく盗難に遭ったことさえ気づかないことが多いです。

★この手口、何を隠そう筆者自身もパリでやられました
私の場合は左肩の辺りを汚され、やたらと「ごめんなさい!僕はなんということを!あなたの服を汚してしまった。」と大げさに謝られ、一緒に歩いていたはずの連れの姿も一瞬で見えなくなったので、怖くなり「いいです、いいです。」とその場を立ち去ろうとしましたが、しつこく謝ってきました。服を汚されたことも、連れと引き離された瞬間もわからないくらいあっという間の出来事でした。連れを探して、なんとかその場から移動でき、ハッとしてバッグに手を当てた時には、すでにバッグが薄っぺらくなっていました。貴重品は入れてなかったことが幸いですが、思えば連れの姿が見えなくなった時、私は人で取り囲まれていました。注意を惹きつける役、犯行を隠す数人の人垣と実行犯のグループだったと思います。

他にも、以前TRAVEL-MODEに寄せられた体験談では、「フィレンツェで新聞売りと見せかけたの子供に神業のようにパスポートや航空券を盗られた。」というものがありました。

 

スリの標的になりがちなのは?
少しでも被害に遭わないように、できる予防を認識しておきましょう。

 

◆バッグを斜めがけにする
筆者がやられたのはこのケース。左肩に気を惹きつけられている間に、肩から右に下げたバッグに手を入れられている! 現地でも「斜めがけは危ない」と2、3回注意されたにも関わらず、「すぐにバッグを買い換えるにも…」「私がそんな目に遭うわけがない」など思っていて、被害に遭いました。

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    ◆リスクが高いリュックサック
    たくさん歩く旅行中は、両手が空き便利なリュックサック。体に密着しているからと安心しがちですが、背中は死角になります。人混みでは、前に抱え自分でコントロールできる状態の方が無難です。
    リュックを選ぶ場合は、ポケットにファスナーが付いているもの、ロックができるものの方がベターですが、最悪の場合、切り裂かれるという荒っぽい手口もあるので、やはりリュックはおすすめできません。

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    ◆口が空いているバッグ

    当然、手を入れやすいですよね。ファスナーや留め金が付いていてもやられますので、貴重品は内側のポケットに入れるなど対策が必要です。

     

    ◆お尻のポケットに何も入れない
    男性によくあるズボンの後ろのポケットに財布やスマホを入れ、ポケットから飛び出しているケース。あれはもう「どうぞ、盗ってください。」といっているようなものです。

     

    ◆ブランドのバッグやお財布
    せっかくの海外旅行ですから、ブランド物のバッグを持って行きたいところですが、日本人ということとブランド物を持っているということで、盗人には「お金たくさん持っています」とアピールしていると見なされ、標的になる確率が非常に高くなります。着ているものはカジュアルなのに、バッグだけ高級なブランド物というチグハグ感も付け込まれる隙となってしまいます。

     

     

    2. 気の緩み・盗難被害

    まずは、体験談をお読みください。

     

    ★弊社に寄せられた体験談その1
    食事が終わり、デザートが来るまでの間にちょっとトイレへ。連れに声をかけて席をたちましたが、戻ってきた時には、テーブルに置いていたはずのスマホがなくなっていました。私がトイレへいっている間、友人もスマホをいじっていて気づかなかったと言います。その後の旅行中は険悪なムードとなってしまいました。

     

    ★弊社に寄せられた体験談その2
    中国で、ツアーで立ち寄った大型レストランで食事の際に、椅子にジャケットを掛けて食べていました。食事が終わって、ジャケットを着ようとすると、やけに軽い。。。あわててポケットを確認すると、財布が無くなっていました(泣)

     

    ★弊社スタッフの体験談
    バンコクの屋台で、トムヤムクンを食べることにし、エビを剥く際に汚れるのが嫌だったので、指輪を外してテーブルの上に置きました。エビの皮剥きと、その他の食事にしばし没頭・・・。ふと気が付くと、テーブルに置いていたはずの指輪が無い!?落としたのかと思い、周囲を探しましたが見当たらず。。。どうやら盗難にあったらしいT-Tみんなエビの皮剥きに一生懸命で、テーブルを見ていませんでした。

     

◆レストランでは警戒心を
体験談の3つともがレストランでの置き引き・盗難です。列車やバスなどで移動する場合もそうですが、治安は日本と大きく違います。また、日本人は狙われやすいとも言われています。日本での習慣の延長や、ちょっとこれくらいなら大丈夫といった気の緩みを狙われます。常に狙われていると思うと、楽しめない気分になりますが、「ここは日本ではない」と気を引き締めることは必要です。

 

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◆列車内も盗難が多い
ヨーロッパを列車で周遊するのは、とても優雅な旅行ですが、綺麗なイメージと対照的にスリや盗難も多く、注意が必要です。市内を走る混雑した地下鉄などもさることながら、特急などゆったりした列車でも被害は起きています。貴重品を入れたバッグを座席上の棚に入れたり、足元に置いたりせず、膝に載せて体から離さないようにしましょう。

 

◆増えるスマホのひったくり
また、旅行中本当に便利なスマホですが、スマホやガイドブック片手に街歩きをしていると、スリにとっては絶好のターゲットとなります。スリだけでなく、写真を撮っていたら、あっという間に直接強引にひったくられ去って行く、電車のドアが閉まる瞬間にひったくられるなど、スマホ本体の盗難被害も多発しています。

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3. 防犯対策

◎多くの現金を持ち歩かない
海外では、日本人はお金持ち、現金が好きというイメージがあります。国内では現金があるのは安心感があるからかもしれませんが外国では逆です。クレジットカードや電子マネーが普及している理由の一部には、盗難被害もあるでしょう。海外では、なるべく現金は持ち歩かずクレジットカードを利用したり、海外旅行を機に、プリペイドカードを申し込むのもいいかもしれません。そして、くれぐれも人前でお金を数えたりしないでくださいね。

海外専用プリペイドカードについてはこちら
バックナンバー「こんなのあったんだ!海外旅行前にチェックしておくと何かと便利な情報。」

 

◎貴重品をまとめない
旅行グッズに、パスポートやクレジットカードなど貴重品をまとめるケースがありますが、プロのスリ達には見破られていて、そのまま盗られてしまうともうアウトですよね。全部を持ち歩く場合は、なるべく分散することが鉄則です。貴重品入れやお財布のダミーをバッグに入れておくのも一つの方法です。小分けにしておくことで、万が一盗難にあった場合、被害を最小限に止めることができます。

 

◎スキミングも防げるセキュリティベルト
「セキュリティベルト」「シークレットベルト」「キャッシュベルト」など商品名は様々ですが、ズボンの下やシャツの下に身につけておくベルトです。腹巻!?と敬遠せず、最近では女性用のデザインもあります。何より、クレジットカードのスキミングも防いでくれるので、より安心です。

 

◎セキュリティーボックスを利用する
パスポート、予備のクレジットカード、高額の現金、航空券などの貴重品は、ホテルのセキュリティーボックスに入れましょう。買い物の際にパスポートが必要な場合がありますが、コピーを持ち歩いた方が無難です。また、スマホを盗られてしまうと連絡先なども不明になってしまいますので、緊急連絡先などはメモに控え、貴重品と一緒にセキュリティーボックスに入れて置いた方がいいです。

 

◎日本でしか使わない物は置いて行く
国内でしか使わない銀行のキャッシュカード、ポイントカード、電子マネーのカードなどは、なるべく海外に持って行かず、お財布やポーチをすっきり軽くしておきましょう。かさばる分厚い財布は標的になりやすいですし、万が一盗まれると、帰国してからの手続きも面倒が増えてしまいます。

 

◎気軽に信用しない
カタコトの日本語などで、親切に声をかける人物には警戒心を怠らないようにしましょう。悪い人ほどフレンドリーに近づいてきます。海外で性善説は通じないものと心得ておきましょう。また先に述べたスリグループも一見親切な場合もあります。写真撮影してあげる、自分から道を教えようとする、観光案内の申し出、「その席、こっちこっち!」などなど、例は色々あります。日本人は強く「ノー」と言えないことも知られています。

 

◎夜の外出、人気のない路地、混雑している所を避ける
言うまでもありませんが、トラブルに巻き込まれる確率が高くなることを認識しておきましょう。

 

 

いかがでしたか? 
ここだけは安心安全と言い切れる国や地域はありません。比較的治安が良いとされる所へお出かけの際も、ご出発前には必ず現地情報を確認してからお出かけください。

外務省・海外安全ホームページはこちら

万が一に備えて、海外旅行保険のご加入もお忘れなく。防犯のコツを抑えて、海外旅行を楽しんでくださいね。

参考HP
初心者のための海外旅行の注意点と持ち物ガイド

 

 

 

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