Category: ドイツ

アンティーク路面電車でベルリンを走ろう!

2019年11月19日 category:ドイツ | 世界の街から

どうしてこんなに古いモノに惹かれるのでしょう。温かみを感じる色カタチ、素材感、丁寧に造られ、愛着を持って使われてきたものは、新しいものに敵わない魅力があります。過ぎ去った時間への懐かしさや愛おしさも加わるからでしょうか。今回は、おなじみ「おさんぽベルリン」から、久保田さんが紹介するアンティーク路面電車のイベントの話題をお伝えします。ドイツが好きな方、古いものが好きな方、乗り物好きの方、また、そうでない方もどうぞお楽しみください。

★★★

 

さまざまな年代の路面電車に乗って、まだ知らないベルリンへ

 いつものAlexanderplatz(アレクサンダープラッツ)駅の路面電車(トラム)乗り場が、その日だけ過去に逆戻りしていました。
 そうなんです、その日はアンティーク路面電車が特別走行をする日だったんです! 月1回開催されるこのアンティーク路面電車走行イベント、次回は2019年10月20日(日)の開催です。わたくしライター久保田由希は先月(9月)に初めてこのイベントに参加してきたので、その模様をご紹介します!

■ざっくりと、どんなイベント?

 このイベントの名称は ”Themenfahrt Straßenbahn Berlin”(テーメンファールト・シュトラーセンバーン・ベルリン)。 直訳すると、「ベルリン、テーマを掲げた路面電車走行」って感じです。

 主催はDenkmalpflege-Verein Nahverkehr Berlin e.V.。これも直訳だと「社団法人文化財保護団体・ベルリン近距離交通」という感じでしょうか(勝手に訳すといけないので、固有名詞はオリジナルのドイツ語で挙げています)。

 内容は、1900年代初頭や70〜80年代製の路面電車に乗って、ベルリン市内を約2時間半走るというもの。走行中に各車両に乗った車掌さん(これまたレトロな制服の出で立ち)のガイド付き(ドイツ語)です。
 事前予約は不要で、開催日時に出発地点の停留所に行って車内(自由席)で出発を待つだけ。料金は出発後に車掌さんが回収に来ます。お値段は大人6ユーロ、子ども(6〜14歳)3ユーロ。とっても良心的じゃないですか? 

 路面電車が走るコースは、毎回異なるようです。
 私が参加したのは、2019年9月の回。アレクサンダープラッツ駅から出発して、Friedrichshain(フリードリヒスハイン)地区経由でHohenschönhausen(ホーエンシェーンハウゼン)まで行き、そこから折り返して出発地点まで戻りました。所要時間は約2時間半。途中で休憩が2回あり(うち1回はトイレ休憩、あとの1回はお土産販売もあり)。車内では飲み物の販売もあります。旅行者にも在住者にも楽しめると思います。
 出発地点の地図など詳細は、この記事の最後にある情報欄をご覧ください。

■2019年9月のイベントはこんな感じでした

 開始時刻の11時より20分ぐらい前に行ってみると、いつものトラムの停留所に華やかでレトロな路面電車が停まっています。この光景、私はこれまで何回か目にしたことがありました。調べてみたら、こういうイベントがあることを知って、私も体験しに来たのです。

みんな興味深げに見ています

 車両の付近には、いろいろな種類のレトロ制服で決めた車掌さんが複数人います。「チケットを買いたいんですけど」と聞いてみると、「車内に乗って待っててください」という返事。言われた通り、乗車して待ちます。
 どの車両のどの席に座ってもいいとのこと。停まっているのは、いかにも古そうなクリーム色をした車両が3両と、それよりもだいぶ新しそうな赤とオレンジ色のがそれぞれ1両ずつ。迷うけどクリーム色のほうがいいかな、と乗車しました。私が停留所に到着したのは、出発時刻の約20分前。その時点で席は8割ほど埋まっていました。ちなみに、車両前後にある立ち乗りスペースのところに乗車しても大丈夫でした。

好きな車両に乗って待ちます

レトロな車内広告に、気分が盛り上がります

 定刻になり、路面電車は走り出します。すぐに車掌さんが乗客に挨拶し、料金回収にやってきました。
 古い路面電車はガタガタガタ……と大きな音と振動とともにベルリンの街を走ります。車掌さんはよく通る声で「この車両は1910年頃にできたもので、20年代と50年代に改造されています……」と説明してくれました。

モスグリーンの制服着用の車掌さん。この車掌さんは走行中、ずーっと周辺地域を説明してくれました

切符もアンティーク風

 古い車両だからか、振動が通常のものよりも大きく、乗っているうちに車両自体が壊れやしないか心配になりました。当たり前かもしれませんが、最新の車両って静かだったんですね。比べてみてわかりました。でもその振動や音もアンティーク車両の醍醐味というもの。
 路面電車はレールの上でないと走れないので、当然ながら既存のルートを走るわけですが、いくつもの路線の区間を組み合わせたこのイベントオリジナルのルートです。このイベントで、私が初めて知ったエリアもありました。ベルリン市って、やっぱり広いです(東京23区の約1.5倍)。

 走行30分ほどで1回目の休憩。停まったのは、フリードリヒスハイン地区の広い停留所。一角には公衆トイレもあるので、必要ならば用も足せます。こんなところにトイレがあったとは! 大発見でした。

トイレ休憩兼撮影タイム


KT4D 219 481(オレンジ色)と219 282(赤)というモデル。1980年代に運行していたとのこと

 

 10〜15分ぐらい休んだでしょうか。その間路面電車は停車しているので、乗客たちが我も我もと写真を撮っています。みなさん撮り鉄&乗り鉄なのでしょうかね。ちなみに中高年男性が多かったです。
 休憩後は、別の車両へ。すべて自由席なので、休憩を挟んで皆自由に席を移動していました。せっかくですから、なるべくたくさんの車両に乗ってみたいのが人情ってもんです。車両を移ってわかりましたが、今度の車掌さんはほぼ何も説明しない人でした。最初の車掌さんのところに乗ったのはラッキーだったんですね。

 車両は一路、緑のなかへ。とっても気持ちいい区間です。
緑がまぶしい

 そしてホーエンシェーンハウゼンを通り抜け、2回めの休憩に。このときはトイレはありませんでしたが、その代わりにお土産販売がありました。マニア垂涎の品でしょうか(マニアでないのでわからず)。そして、やはりみなさん撮影には熱心です。「ちょっとそこ、どいてもらえますか」と、路面電車の前で記念写真を撮っていた人に声をかける乗客もいて、さすがドイツ人、表現がダイレクト!と感心しました。

この写真を撮っている周りで、大勢の乗客が同じように撮影していました

お土産として販売しているアンティークの運行パネル(という名称があるのかわかりませんが)。今日の記念にいかが?

 2回めの休憩が終わると、あとは出発地点へと戻る帰路の旅。私は最初の車両に戻り、熱心に説明してくれる車掌さんのもとへ。復路のコースは往路と一部重なっていましたが、往路のように回り道をせずに短距離で戻りました。

 出発地点のアレクサンダープラッツ駅停留所に到着して解散。そこにいた人々は、いきなり走行してきたアンティーク路面電車を「なになに?」という表情で見ています。このイベントは11時と14時の2回開催されており、私は初回の運行に参加したので、到着後は次の乗客たちがすぐに乗り込んできました。

 アンティーク路面電車に乗ること自体が楽しいですし、知らないエリアを発見できるのも面白いこのイベント。次回は10月20日(日)の11時と14時の開催です。11月は10日(日)。12月はお休みですが、ポツダムでグリューワイン(スパイス入りホットワイン)付きクリスマス走行があります。
 つまり、今年のベルリンでの走行はあと2回! どうかお見逃しなく!!

Themenfahrt Straßenbahn Berlin(テーメンファールト・シュトラーセンバーン・ベルリン)
運行日時 2019年は残すところ10月20日(日)、11月10日(日)の各日11時と14時。2020年以降は下記URLを参照のこと。
URL http://www.dvn-berlin.de/
出発地点 Alexanderplatz駅トラムM2線停留所 マップ→https://goo.gl/maps/2naNQXwo5gy7JJwq5

 

 

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1930年代の団地に会いにHaselhorst(ハーゼルホルスト)へ

2019年09月23日 category:ドイツ | 世界の街から

人気ブログ「おさんぽベルリン」の久保田さんが1930年代のドイツの団地を紹介しています。建物のデザイン性やコンセプトの豊かさ、人が暮らすことを考えられた昔の団地には情緒を感じます。温故知新に触れ、語り手の久保田さんのワクワク感が伝わってくる記事をぜひご覧ください!

★★★

 


ベルリン北西部のHaselhorst(ハーゼルホルスト)にある団地

 

こんにちは。ライターの久保田由希です。

 ベルリンに住みはじめてから、私は「たてもの」を観るのが本当に好きなんだなぁ、ということに気がつきました。建築の専門家が話題にするような現代建築家の作品が興味対象ではないので、「建築」ではなく敢えて「たてもの」と書いています。

 私が特に好きなのは中世の市壁(市壁に付随する門と塔を含む)、19世紀後半〜20世紀初頭に(主にベルリンで)できたアルトバウと呼ばれるアパート、レンガ造りの工場、塔(灯台や給水塔など)、団地など。ベルリンだけでなくドイツ各地で写真を撮っています。楽しくて、楽しくてたまりません。

 ベルリンには、ユネスコ世界遺産に登録された団地が6ヵ所あります。
(詳しくは以前書いたこちらの記事をクリックしてご覧ください→団地ファンはベルリンへ、工業化と東ドイツ時代が生んだ名建築たち。

 世界遺産の団地以外にも、私がいいなと思う団地はたくさんあるんです。でも、全然知られていないんですよね。そこで、私が趣味で訪れた団地を、今後ちょっとずつ書きたいと思います。
 
 今回ご紹介するのは、Haselhorst(ハーゼルホルスト)という場所にある団地。ベルリンの北西部、Spandau(シュパンダウ)区に位置しています。ここに、1930年から35年にかけて団地が建てられました。


緑色のバルコニーは、90年代に増築されたそうです

 団地が建設された当時、ベルリンでは深刻な住宅不足に陥っていました。工業化が進み、各地から労働者がやって来たからです。19世紀後半から20世紀初頭に建てられた集合住宅(現在「アルトバウ」と呼ばれているタイプの集合住宅)では足らず、一つのベッドを昼夜勤の労働者がそれぞれの睡眠時間に合わせて借りるという「ベッド貸し」もあったそうです。

 そこで、快適で低所得者でも払える家賃の団地が、1920年頃から続々と誕生したのでした。これらの団地は、20世紀初頭に造られた集合住宅よりも、日当たりと風通し、合理的な間取りや周囲の自然環境を重視して設計されています。Haselhorstの団地も、そうした団地の一つです。

 この団地は敷地約45ヘクタール(東京ドーム約9.6個分)。1935年当時で全3448戸、約1万2000人が住んでいたそうです。広い敷地内は6つのブロックに分かれていて、外観や間取りが少しずつ違います。建築家が違うのです。建物の間に緑地帯や公園があることは、どのブロックも共通しています。


少しずつ違うのが、見ていて楽しい

 私はとにかく気の向くままにブラブラと歩いて、気になったところをカメラに収めています。あぁ、なんて楽しいんでしょう。


子どもが遊ぶ傍らで、眼光鋭い鷲が……

 おっと、公園がありました。滑り台などの遊具に混じって、鷲の彫刻があります。鷲に見守られながら遊ぶのは、なんだか落ち着かない気もします。いったいなんでこんな彫刻が……と思ったら、そこには歴史的背景があったんです。

 この団地が完成したのは1935年。そのときドイツで何が起きていたかといえば……前年の34年にヒトラーが全権を掌握、独裁国家が始まったときでした。団地の建設途中でナチスが権力を持ったために、それまで携わっていたユダヤ系の建築家たちは、ドイツから亡命せざるを得ませんでした。

 この公園があるブロックは35年に落成しました。このとき国民の感情を高揚させるモチーフとして、鷲の彫刻が置かれたのだそうです。ちなみに、鷲そのものは現ドイツのシンボルとしても使われており、ネガティブな意味はありません。でも子どもの遊び場に鷲がいるのは、やっぱりどこか違和感を覚えます。私はどうもナチス時代の建築が、生理的に好きになれません。


私は、このそら色の窓枠がだいすき

 Haselhorstの団地は築80年以上。日本の感覚ではボロボロ、というか取り壊されてしまう古さだと思います。ですが、写真を見ていただくと、とってもきれいですよね? じつはちゃんと改修されているんです。
 この団地は歴史的建造物のため、文化財として保護されています(デンクマールシュッツと言います)。改修の際は、デンクマールシュッツ物件として、昔の面影を壊さないように改修工事が行われました。

 当たり前ですが、建設当時と現在では室内の設備も変わります。石炭ストーブからセントラルヒーティングへ、大きな窯から電化製品の並ぶキッチンへと、時代と共に進化させています。昔の建物だからといって、不便なままムリをして住んでいるわけではないのです。

 でも、約80年前の室内がどんなふうだったか見てみたくありませんか? じつは見られる場所があるんです。
 
 それは月1回限定公開の「ハーゼルホーストのミュージアムアパート」(Die Museumswohnung in Haselhorst)。団地の一室に1930年代当時のインテリアを再現しています。公開日には、入り口に看板が出ています。


この看板が目印です

 ミュージアムがあるのは、日本式2階の右側。玄関のベルを押すと、係員さんが開けてくれます。2部屋にキッチンとバスルームという間取りで、どの部屋もとってもレトロでかわいいんです。その様子は以前ヤフー不動産おうちマガジン連載「80年前のベルリンの団地に見る、コンパクトな住まいのインテリア」で書いたので、ぜひそちらをご覧ください(青字部分をクリックしてください)。

 ミュージアムでは、Haselhorstの団地の本も販売しています(19.95ユーロ)。こういう資料は現地でないと入手が難しいので、私は思わず買っちゃいました。ちなみに、本と一緒にプレゼントしてくれたエコバッグにプリントされているGewobagというのは、団地の管理会社の名称です。


ミュージアムで販売している本を買ったら、エコバッグをプレゼントしてくれました

 1階(階段を半階分上がった左側)にはカフェもあるんです。ケーキとお茶でひと休みするにはぴったり。もしかしたら、カフェで昔の様子を聞けるかもしれませんよ。


左手、扉が開いている場所がカフェ。ミュージアム公開日のみ営業です


ケーキはおいしかったです。コーヒーはお代わりをくれました

 「ハーゼルホーストのミュージアムアパート」公開日は以下の通りです(2019年8月以降)。

2019年8月25日(日)14:30-16:30
2019年9月29日(日)14:30-16:30
2019年10月27日(日)14:30-16:30
2019年11月24日(日)14:30-16:30

 でも公開以外の日も、団地は変わらずにずっとそこに存在しています。

Reichsforschungssiedlung(Haselhorstの団地)ライヒスフォーシュングスジードルング
住所 Haselhorster Damm / Burscheider Weg / Lüdenscheider Weg の一帯 13599 Berlin
URL https://www.gewobag.de/soziales-engagement/stadtteilinfos/spandau/haselhorst/
https://www.visitberlin.de/en/reichsforschungssiedlung-haselhorst (英語)

「ハーゼルホーストのミュージアムアパート」 Die Museumswohnung in Haselhorst
住所 Burscheider Weg 21, 13599 Berlin
URL https://www.gewobag.de/soziales-engagement/stadtteilinfos/spandau/haselhorst/museumswohnung/

 

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「ここはバリ?」な豪華サウナ&スパ {vabali ヴァバーリ} &男女混浴サウナの利用法 @ベルリン

2019年03月22日 category:ドイツ | 世界の街から

ベルリンなのにバリ島にきたような・・・そしてサウナ!? しかも混浴。興味津々のこの話題は、おなじみ『おさんぽベルリン』の久保田さんの記事。ドイツでのサウナの入り方もレクチャーされています。

 

★★★

バリ? いいえ、ベルリンなんです。ゴージャスなサウナとプールがここに。 ©vabali

 

 なんか最近暖かくなって「ひょっとしてもう春?」と淡い期待を抱く今日このごろのベルリンですが、まだまだ寒いのでサウナに行きたい季節です。サウナでじっくり汗を流せば、体の芯からほっかほか。零下の気温もなんのその、という気分になること請け合い。海外でサウナを経験するのも旅のいい思い出になりますよね。「サウナに行ってみたいけど、どうすればいいのかわからない」という方に、今日はわたくしライター久保田のおすすめサウナと、サウナ利用のハウツーをご紹介いたします。

サウナはベルリンに何軒もありますが、私のおすすめはズバリここ。
 vabali(ヴァバーリ)

何がいいって、ベルリンなのにそこはバリ! 2万㎡の広大な敷地に立つバリテイストの建物、屋外・屋内にあるいくつものサウナとプール。ゴージャスなインテリアの部屋でうたた寝をしたらレストランで食事……。こんな世界がなんとベルリン中央駅から歩いてすぐの、都会のド真ん中にあるんです!

 

エントランスをくぐると、そこはもうバリ。 ©vabali

 

屋内・屋外プールで優雅にスイミング。 ©vabali

 

火照った体をチルアウト。 ©vabali

 

利用の仕方は難しくありません。まずはレセプションでウォッチ型のキーをもらいます。このキーひとつでロッカーの鍵、レストランなどでの支払い滞在時間などすべてを管理するので、常に腕に付けておきましょう。料金は利用時間に応じた後払い制なので、入場時の支払いはありません。

エントランスからさらに廊下を渡ると、そこで必要に応じてタオルやバスローブを借りられます(別料金)。その奥が更衣室になっていて、自分の数字のロッカーをウォッチ型キーで開けて着替えます。全裸になったら上からバスローブを羽織り、サンダルを履いてサウナ&プールコーナーへ。施設内の各種サウナやプール、チルアウトルームなどを自由に利用しましょう。マッサージは予約制で別料金です。

サウナは全裸で男女混浴が基本です。でもエロスな世界ではないので勘違いしないように。 ©vabali

 

さてここで、ドイツのサウナの基礎知識を。どこのサウナも基本は同じです。

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ドイツサウナの掟
*ドイツのサウナは全裸で男女混浴が普通。しかしエロな場所ではありません。他人の体をジロジロ見るのはご法度です。
*サウナに入るときは必ずバスタオルを敷き、その上に座るか横になります。素肌がサウナベンチに直に触れるのはNGです。
*サウナとプール内は全裸(プールは水着着用OKの場合もあります)ですが、それ以外の場所(プールサイドの寝椅子やバーコーナーなど)ではバスローブとサンダル着用です。サウナの前でバスローブを脱ぎ(フックがあるのでかけておきます)、バスタオルだけ持ってサウナに入りましょう。

サウナ利用指南
*シャワー→サウナ→休息&水分補給を1セットとし、これを2〜3回繰り返します。気分が悪くなったら無理せず中断しましょう。
*日本のサウナで人気のロウリュ(サウナストーンに水をかけること)は、ドイツのサウナにもあります。
ドイツではAufguss(アウフグス)といいます。スタッフが芳香のあるアウフグス用オイルを混ぜた水をサウナストーンにかけ、蒸気が上ったところでバスタオルを振り、ブワ〜ッと熱波を送ります。アウフグスは決まった時間に行われることが多いです。

持ち物
必須アイテム:バスタオル、バスローブ、サンダルまたはビーチサンダル(以上は借りられますが別料金)
あると便利:靴下(足が冷える人はリラックスタイムに着用を)、ヘアゴム(ロングヘアの方)、シャンプー・リンス、化粧品、飲み物(飲食コーナーへの持ち込みは禁止なことが多いです)
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全裸で男女混浴と聞くと、どうしても尻込みしがちですよね。でも一度行けば驚くくらいエロスな雰囲気はないですし、万一他人の体をジロジロ見ている人がいたとしたら、それはひんしゅくを買います。女性ひとりで行くときは、レディースデーがあるサウナを選ぶのも方法です(vabaliにはありません)。

そういえばドイツには、夏のビーチや屋外で全裸で過ごすFKK(エフカーカー)という文化があります(最近は廃れ気味ですが、特に旧東ドイツ地域で盛んでした。)。全裸で自然と一体化し、開放感にひたるのが目的と言われています。日本ではFKKはドイツの風俗店と思われているようですが、違いますから! 

そういう習慣があるくらいですから、裸に対する感覚が現代日本人とは(昔は日本の銭湯で混浴は普通でしたから)違うと思うんですよね。FKKについては以前「海外ZINE」というオンラインマガジンに詳しく書いたので、ご興味のある方はご覧ください→「ドイツは「裸」先進国、監視社会下で花開いたほのぼのヌーディズム・FKK」

バリな雰囲気で十分にリラックスしたら、着替えて再びレセプションへ。タオルやバスローブを借りた人は、借りた場所に返却します。レセプションでキーを渡して、滞在時間や別料金サービスの利用に応じた合計金額を支払います。最後にゲートにキーを入れて退出したら、プチバカンスはおしまい。

vabaliはほかのサウナに比べてお値段はお高めですが、なんといっても中央駅から歩いていけるバリなので、その価値はあると思いますよ。本来ならサウナは冬がいいですが、ここなら夏も気持ちよさそうです。

 

Vabali ヴァバーリ
住所  Seydlitzstr. 6, 10557 Berlin(ティアガルテン地区)
URL https://www.vabali.de/
開館時間 月−日 9:00−24:00 
休館日 無休
料金 https://www.vabali.de/online/preise-oeffnungszeiten/
(VISA、Masterカード、ECカード利用可)

 

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ベルリンのお土産、本当にオススメできるものをやっと見つけました!

2019年01月22日 category:ドイツ | 世界の街から

世界の街からではお馴染みとなりました『おさんぽベルリン』から、これこそは!という有力おみやげ情報です。ガイドの松永さんが「目からウロコが落ちすぎる」という絶品とはいったい!? 気になります♪

 

 

★★★

 

これまで、「ベルリンでお土産買うなら何がおすすめですか?」と聞かれる度に「実はあんまり『コレ!』っておすすめできるものないんですよね~。」と答えまくっていたガイド松永です(笑)。

 このブログで紹介している『おすすめお土産』も、ベルリンの特別なお土産ではなくてドイツ全国で買えるものでしたし。

ビールやワインは、割れ物だし重い(・_・;)

ソーセージやハムなどの肉製品は日本への持ち込み禁止だし(-_-;)

チョコレートもね~、冬以外は溶けやすいし、そもそも日本でもどこでも同じようなものが買えるし。
 

 そんなこんなで、私が個人的に本当におすすめできるベルリンならではのお土産って、なかったんですよ。

でも!!やっと見つけたんです!!!


 それが、こちら!
 
 マルツィパンを使ったプラリネです!

*マルツィパン Marzipan … マジパンのこと。挽いたアーモンドと砂糖を加熱しながら練りあげた菓子/菓子原料。
*プラリネ Praline … チョコレートでマルツィパンやナッツ、クリームを包んだ一粒タイプのチョコレート菓子。

 マルツィパンはドイツではすごく人気があって、スーパーやデパートのチョコレート売り場に並ぶ数えきれないほどの種類のチョコレートもよく見ると2~3割はマルツィパン入りですし、マルツィパンだけで作られたお菓子もたくさん。クリスマス菓子のシュトレンも、マルツィパン入りのタイプがあります。

 で、そのマルツィパン、日本人には全然人気がないです。なぜなら、日本では「マジパンってケーキの飾りで、食べてもひたすら甘いだけの美味しくないものでしょ?」と思っている人が多いから!

 そんな人にこそ、ぜひこれを食べてみてほしい。アーモンドの風味がしっかりと残る、上品で甘すぎない本当に美味しいマルツィパン。 「これが本物のマルツィパンなんだ…!」と、目からウロコが落ちます。

 ドイツ人にとってのマルツィパンとそれを使ったお菓子って、日本人にとっての餡子(もしくは練り切り)と和菓子のようなものだと思います。

 餡子や練り切りを使った和菓子って、確かに甘いし外国人にはあんまりウケないんですよね。でも、本当にちゃんと手間暇かけて、素材の味を生かして作られた上品な甘さの和菓子だったら、誰が食べても美味しいと感じるはずなんです。

 実は、ベルリンのノイケルン地区には100年以上続く歴史のあるマルツィパンの製造工場があり、ドイツ各地の有名チョコレートブランドなどに菓子原料としてのマルツィパンを卸し続けていました。その伝統と技術を、地元ベルリンで生かそうとして立ち上がったのがこのブランド「OHDE(オーデ)」です。

 OHDEのプラリネは全て、地元のマルツィパン工場Moll(モル)とLemke(レムケ)、そしてベルリン在住のドイツ・チョコレート・マイスター Sabine Dubenkropp(ザビーネ・デューベンクロップ) さんとのコラボから生まれた、正真正銘のメイド・イン・ベルリン!

 まだ直営店はないそうですが、ベルリン最大の老舗デパートKaDeWe(カー・デー・ヴェー)ですでに取り扱いがあるのと、2019年の2~3月頃まではビキニ・ベルリンでポップアップストアを営業中。ヴィンターフェルト広場の朝市にもよく出店してます。


↑ビキニ・ベルリン内のポップアップストア

 マルツィパンをミルクチョコレートでコーティングした看板商品は「Glückswürfel グリュックスヴァフェル」という名前で、3㎝四方の小さな箱入りでひとつ1,20ユーロ。8個入りは、同じ柄の箱に入って8,90ユーロ。ビターチョコレートのタイプもあり。

 さらに! OHDEの商品は、美味しくてメイド・イン・ベルリン、というだけではないんです。購入することで同時にノイケルン地区の青少年の教育支援に繋がるんです!

 ノイケルン地区はベルリンの中でも移民が多く、教育に支援が必要な若者が多いエリアです。それをサポートするために、OHDEの財団によって売り上げの25%が地域の若者のために使われるそうです。素敵なプロジェクトですね!

 というわけで。軽くてかさばらず(8個入りでも手のひらに乗るサイズ)、お土産にぴったり(とはいえ真夏にはチョコレートが溶けるので残念ながら通年とは言えませんが)のOHDEのマルツィパンプラリネ。ガイド松永が、個人的に初めて自信をもって「ベルリンのお土産ならこれがいいですよ!」と言える商品なので、ぜひ一度食べてみてくださいね☆

 

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インスタ映えしちゃう、卓上で焼くトルコ焼き肉! {FES -TURKISH BBQ}

2018年08月20日 category:ドイツ | ドイツ、おさんぽベルリン、トルコ焼肉 | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

今回の『世界の街から』は『おさんぽベルリン』の久保田さん情報をお送りします。
すご〜い!これが焼肉ですか!? 日本や韓国の焼肉のイメージとは違って、なんともオシャレ! ドイツ・ベルリンへお出かけの方は、要チェックですね。ベルリンで食すトルコ焼肉♪ “一粒で二度美味しい” 予感がいたします〜。

 

★★★

 

おいしくて、見た目もいい〜

 

 さ〜て今日は、超おすすめのトルコ焼肉店をご紹介しちゃいますよ。何がおすすめって、日本の焼き肉みたいに卓上で焼けるのと、焼肉店らしからぬ(?)センスのいいインテリアとプレゼンテーションでインスタ映え間違いなしということ! しかも、副菜の野菜もたくさんあって、野菜もたくさん取れちゃう。わたし的にはBRLOのビールが飲めるのもポイント高いです。

 場所はクロイツベルク地区のSüdstern駅からすぐ。外観はけっこう普通なんですが、中にはいると、ほら、焼肉店には見えないインテリアですよね。言っておきますが、私は全然おしゃれじゃない店も大好きです。でもこういう空間も好きなんですよ。

 

 

壁に飾ってある赤いものはトルコの帽子ですね

 

 いろいろなお肉や副菜を試すには、なるべく大人数で行くほうがいいと思います。今回は4名で行きました。私たちが頼んだメニューはこんな感じ。

ーーチキン・ラム・牛肉の盛り合わせ500g
ーーラムチョップ300g
ーーハーブ付きラムのフィレ肉
ーー副菜6種類(19種類の中から好みのものを選べます)
ご飯はお肉を頼むと付いてきます。

 

 

左側のお肉プレートが盛り合わせ。右側が副菜です。きれいでしょ

 

これはラムチョップ。盛り付けにも気を配ってますね

 

 以上のメニューで大人4名でお腹いっぱいでしたね。

 お肉が運ばれてきたらトングで焼きます。いい感じに焼けたら、食べる、食べる! お肉に下味がついているのでソース類は不要です。

 

いい感じに焼けてます

 

ラムはクセがなくておいしかったです。

 トルコのお店らしくラク(トルコのお酒)もありますし、デザートもあります。私たちはお肉と副菜ですっかりお腹いっぱいでしたけどね。

 人気店なので、予約して行ってください。お店のサイトからオンライン予約できますよ→http://fes-turkishbbq.de/

FES -TURKISH BBQ フェス ターキッシュ・バーベキュー
住所 Hasenheide 58, 10967 Berlin(クロイツベルク地区)
URL http://fes-turkishbbq.de/
営業時間 火−日 17:00−23:00
定休日 月

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久保田由希(Kubota, Yuki)

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出版社勤務を経てフリーライターに。2002年よりベルリン在住。著書や雑誌を通してベルリン・ドイツのライフスタイルを発信中。『ベルリンの大人の部屋』(辰巳出版)、『歩いてまわる小さなベルリン』『心がラクになる ドイツのシンプル家事』(大和書房)、『かわいいドイツに、会いに行く』(清流出版)、『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(マイナビ出版)ほか著書多数。http://www.kubomaga.com/

おさんぽベルリン・ライター久保田のガイドブック
「歩いてまわる小さなベルリン」

おさんぽベルリン・ガイド松永のガイドブック
「ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ」

どちらも(手前味噌ですが)本当におすすめのベルリンガイドブックです!

 

 

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【世界の街から】ベルリンに日本のかき氷カフェができました! {tenzan lab.}

2018年07月20日 category:ドイツ | ベルリン、日本のかき氷、 | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

ベルリンに日本のかき氷が!ヨーロッパも暑い!! これは旅行者にも住んでいる方にも嬉しいニュースですね。ベルリンで見ると、見慣れたかき氷にも“Cool Japan”を感じます。ベルリンの最新情報と言えばこのお二人、『おさんぽベルリン』から、お届けします。

 

★★★

 

酒粕のかき氷!

 ずーっと、ずーーーーっと食べたかったんです、ベルリンで日本のかき氷を! それがようやく叶いました!

 6月3日にプレオープンした、かき氷カフェのtenzan lab.。まさに、日本のふわっとしたかき氷を食べられるお店です! 私は「近々かき氷屋さんができるらしいよ」という風の噂を聞きつけ、今か今かと心待ちにしていて、プレオープン当日に開店時間と同時に押しかけ、なんとお店のお客第1号になったんですよ(←超ドヤ顔)。

日本製の手回しかき氷機。風情あります

シャッシャッとハンドルを回します。ふわっふわの氷が生まれる瞬間です

 かき氷のメニューはいろいろ(現在プレオープン中なので、変更になる可能性があります)。私が行ったときにあったのは、酒粕、抹茶マスカルポーネ、ほうじ茶マスカルポーネ、マンゴー、ラズベリー、カスタードクリームきなこ、でした。はっきり言って、どれもおいしいです(どれも食べたかったので、人とシェア&既に2回行き、いろいろ試しました)。

 口に入れた瞬間に感じる、ふわっとした柔らかさ。その直後に、シュッと溶けていくあの感じ。ほのかな甘さと切なさ。これこれ、これがかき氷ですよ! お値段は種類によって違いますが、1杯7〜9ユーロです。

なんと、中から水羊羹が登場する、うれしい驚きのカスタードクリームきなこ。本当にクリーミー。別添はつぶあんトッピング

抹茶マスカルポーネには、仕上げに抹茶をひとふり。マスカルポーネクリームがまろやか

 使っている氷は、48時間かけてゆっくりと凍らせた特注品なんだそうです。時間をかけることで、しっかりとした、透明な氷ができるんですって。天気を見ながら微妙に機械を調整して、削ります。

 
48時間かけると、氷に葉脈状の縦線が入るそうです

その日のお天気で微妙に調整

 そのほかトッピングとして、白玉、つぶあん、きなこ(各1.50ユーロ)などもあるんです。なので、抹茶マスカルポーネにつぶあんを加えたり、マンゴーに白玉を加えたりと、自分好みにアレンジできます。

一つひとつ違う器でサーブしてくれるのもうれしい。かわいい器は、ベルリンで探したとか

 そのほかドリンク類も見逃せません。甘酒やほうじ茶ラテ、あずきラテ、きなこラテなど、試してみたいドリンクがホット&アイスの両方でラインナップされています。冬になったら、たい焼きも始めるみたいですよ。

 あー、もう私、しばらく通っちゃいそうです。かき氷を食べた後の至福感ったらないですよ。

 現在のプレオープン期間を経て、7月にはグランドオープンの予定です。それまではメニューや営業時間などが変更になる可能性があるので、お店のインスタhttps://www.instagram.com/tenzanlab/
でチェックされるのがいいと思いますよ。

 それにしても、ここ数年のベルリンの進展ぶりはすごいです。高級でおしゃれな和食レストランやラーメン屋さんがどんどん生まれていますし、和食以外の食文化も広がっています。それだけ多様な人が集まり、経済が上昇中だということを物語っています。2010年ごろまでは、わりと物好きでクリエイティブ系な人が多かったのに対し、それ以降はIT系やスタートアップといった分野の人が増えましたね。何でもアリだったカオス時代のベルリンを思うと寂しく感じるときもありますが、変化するからこそ新しい店も誕生するもの。街は生き物ですからね。

tenzan lab. テンザン・ラボ
住所 Wörther Str. 22, 10405 Berlin(プレンツラウアー・ベルク地区)
URL http://www.tenzan-lab.com/
インスタ https://www.instagram.com/tenzanlab/

 

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投稿【世界の街から】ベルリンに日本のかき氷カフェができました! {tenzan lab.}三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。

アメリカ・クラフトビール界のパイオニア{ストーン ブリューイング STONE BREWING}がベルリンでも大人気!

2018年05月15日 category:ドイツ | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

いつもベルリン最新情報を届けてくれる『おさんぽベルリン』のお二人から、今回は巨大なブリュワリー情報が届きました。ドイツといえばビール!そしてビールがおいしい季節となりました。ベルリンからのショートトリップにいかがですか?

 

 

★★★

 

ビールの季節到来!!今年の春はとても天気がよく、4月以降すでに何度か25℃超えの夏日になっているベルリンです。

 というわけで。ず~っとお知らせしたかったスポットである、「ストーン ブリューイング ワールド ビストロ&ガーデンズ(STONE BREWING WORLD BISTRO & GARDENS)」を紹介します!

 ストーン ブリューイング(STONE BREWING)は、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴで1996年に開業。アメリカのクラフトビールブームの火付け役でもあり、現在はアメリカ国内で9番目に規模の大きなクラフトビールメーカーです。

 そのストーン ブリューイングが、ヨーロッパ進出の拠点として選んだのがベルリン! すでに2015年に巨大な醸造所が完成。2016年には2400平方メートルの広大な敷地にレストラン&ガーデンもオープンして、季節を問わずにゆったりとした空間で美味しいビールと料理が楽しめるとあって、クラフトビール好きが集まる新名所となっています。

 

 でも、これまでこのおさんぽベルリンブログなどで紹介していなかったのには理由がありまして…。

 それは、アクセスの悪さ(^^;)!少し郊外にあり、ベルリンを旅行で訪れる人にはちょっと行きにくいかな~と思い、おすすめし辛かったのです。

 オフィシャルサイトのアクセス案内はこちら(英語)←簡単にたどり着けるように書いてありますが、実際はかなりわかりづらいので注意。

 タクシーを使わずに行くなら、U6番線の南の終点、アルト・マリーエンドルフ(Alt-Mariendorf )駅からバス181番を利用するルートがおすすめ。最寄りのバス停グライナーシュトラーセ(Greinerstraße) からマリーエンパーク(Marienpark)という公園の敷地に入って200mほど歩くと、左側にこの看板が見えてきます。

 

 看板のところで左折して、さらに200mほど歩くとやっと到着です!

IMG_7942.jpg

 建物も大きく、内部は広くてエリアによってインテリアの雰囲気も違います。写真はないのですが、エントランスは物販コーナーになっていて、オリジナルグッズの他、ここで醸造している缶ビール各種が購入できます。

 

 気候の良い時期は、やっぱりガーデン席がおすすめ。レストランの料理が食べられるエリアと、ビールだけを楽しむビアガーデンエリアに分かれているので詳しくはスタッフに確認してみて。

 タップビール(樽生ビール)の種類は、75種類!ストーン ブリューイングのオリジナルビールが20種類くらい、あとはドイツやベルギー、イギリスなどヨーロッパのマイクロブルワリーのビールがリストに並びます。(ビールのメニューはこちら☆

 嬉しいのは、0,15ℓ から注文できること。最初に2~3種類味を比べてみて、それから気にいったものをまた0,3ℓや0,5ℓで飲むのもいいですね。 値段は、0,15ℓ 2,50€~、0,3ℓ 4,90€~。

 ビールは当然美味しいのですが、ここは料理も美味しい!どれもビールによく合う味付けで、メイン料理は12€~。少しずつシェアして食べるのもおすすめ。(料理のメニューはこちら☆

SAUSAGE TRIO: STONE BRATWURST, PORK BRATWURST & MERGUEZ 18€ *写真が少し古いので、現在のメニューと若干違うかもしれません*

KOREAN STYLE PORK RIBS WITH APRICOT 18€ *写真が少し古いので、現在のメニューと若干違うかもしれません*

 5月からは日曜・祝日の9~12時までブランチブッフェもスタート!ブルワリー見学ツアーも毎日開催ですし、コンサートなどの各種イベントもあるので、詳しくはホームページをチェックしてみてください。

 そして、「とはいえやっぱりちょっと行き辛そうな場所だなぁ…。」と思った方に朗報! 実は、プレンツラウアーベルク地区にも新しくストーン ブリューイングのバーができたんです☆ それについては、次回の記事をお楽しみに~!

ストーン ブリューイング ワールド ビストロ&ガーデンズ
STONE BREWING WORLD BISTRO & GARDENS
住所: Im Marienpark 23, 12107 Berlin
営業時間:毎日12:00~0:00(日曜 10:00~22:00)
URL: http://www.stonebrewing.eu/visit/bistros/berlin

(text and photo_Akiko Matsunaga)

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【世界の街から】NHKドキュメンタリー「 世界入りにくい居酒屋」で紹介された {ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892}@ベルリン

2018年03月17日 category:ドイツ | ドイツ、ベルリン | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

ベルリンのことならこのお二人、“おさんぽベルリン”の松永さんと久保田さんが今回教えてくれるのは・・・NHKの人気番組に登場したあのお店の直レポ!!海外旅行好きのみなさんもNHKの「世界入りにくい居酒屋」はチェックしてるという方、多いのではないでしょうか?実際はどんな感じだったのでしょう。楽しみです。

 

★★★

 

去る2月15日に初回放送された、NHKドキュメンタリー「 世界入りにくい居酒屋」のベルリン編

 ベルリン在住日本人の間でも話題になっていて、居酒屋大好きなおさんぽベルリン 久保田&松永も「どこのどんな店が紹介されたんだろう~!?」とすごく気になっていました。

 そのお店は、旧西ベルリンのザ・地元密着繁華街、ヴィルマースドルフ通りで1892年から続く超老舗の『ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892』でした。

 まずは、このNHK公式サイトの→「世界入りにくい居酒屋 編集後記」をご一読ください!これを読んだら行かずにはいられませんよね。

 というわけで、さっそく私たちも潜入してきましたよ!

 ↓店構えはこんな感じです。毎日11時から営業しているので、明るい時間から気軽に足を運べますよ~。

 

 

 で、行ってからわかったのですがこのお店、実は居酒屋(クナイペ Kneipe)エリアとレストランエリアが分かれていて、居酒屋エリアは喫煙可なので、ものすごくタバコ臭い~~~(-_-;)。 (店舗向かって右側が居酒屋エリア、左側はレストラン。入口はそれぞれあるけど、内部でも繋がっています。)

 というわけで、NHKのドキュメンタリーでも紹介されていた居酒屋エリアはタバコを吸わない私たちにはちょっと厳しかったので、レストランエリアに陣取って、これぞ!ベルリン!!な食事を楽しむことにしましたよ。(メニューは共通でした。)

 

 

まずは、もちろんビール! 生ビールは、ベルリンの「ベルリーナー・キンドル Berliner Kindl」もあったのですが、なかなか生では見かけないチェコの「ピルスナー・ウルケル Pilsner Urquell」があったのでそちらをチョイス(美味しいんですよ!)。0.3ℓで2,60ユーロは、ベルリンではまだ良心的な価格です。

 つきだし的にサーブされたパンには、これまたドイツ!な「シュマルツSchmalz=ラード」が添えられていたのもポイント高し。

 そして、頼んだ料理はHPで見た時から気になっていた、「ベルリーナー・ハッペン Berliner Happen」。10数種類の小皿メニューから、好きなものを 3、6、もしくは9品選べるタパス的メニュー。3人で行ったので、9品を選んでオーダーしました。

 ともすれば大皿で一品完結、あっという間にお腹いっぱい!のドイツレストランにおいて、この「小ポーションで好きなものを少しずつ」というメニューがあるのは、居酒屋であれこれシェアする文化の日本人にはとてもありがたいものです。

 

 

 じゃーん! まさか、こんなにきちんとひとつずつ小皿に盛りつけられて出てくると思っていなかったので、とても感動しました。これだけ(9品)頼んで19,50ユーロ(約2,600円)ということは、一皿約300円。居酒屋価格です!

 ベルリン名物は一通りそろっています。アイスバイン、カリーヴルスト、ケーニヒスベルガークロプセ etc. どれも、あっさりとした味付けで日本人の口に合う美味しさでした。

 それだけでは少し物足りなかったので、「バウアーン・フリューシュトゥック Bauernfrühstück(農夫の朝食)」と呼ばれる、ジャガイモたっぷりのオムレツ(7,50ユーロ)も追加。

 

 

 そしたら、ちゃんと最初から3皿に分けて盛りつけてサーブしてくれたのに感動~~~!!(ここまで気が利くサービス、ベルリンではなかなかないですよー!) そう、これで1/3ですからね。1人前に、推定ジャガイモ5個、卵6個というボリュームです(笑)。
 
 これですっかりお腹も膨れたのですが、私たちには珍しくデザートも追加オーダーしました。「 ゲッターシュパイゼ Götterspeise (神々の食物)」がどんなものなのかが気になって、頼まずにいられなかったのです。

 それは、ベルリン名物のB級グルメビール(!?)ベルリーナー・ヴァイセを使ったこちら!(それどんなビール??という方はこちら→おさんぽベルリン久保田さんの過去ブログ『コレがベルリン名物「ベルリーナー・ヴァイセ」!』

 

 

 要するに、甘いシロップ入りのビールをゼリーにして、生クリームをトッピングしたものでした。 決してまずくはなかったですが、これは4,50ユーロも払って頼まなくてもよかったかな(^^;)。

 3人で腹9分目食べて、2~3杯ビールを飲んで、チップをしっかり含めて1人20ユーロ(約2,700円)はとてもリーズナブルで、「正しい昔ながらの居酒屋価格」だと思いました。 とにかくサービスがよく、スタッフが親切でフレンドリーなのもすごくよかったです。

 私たちが頼んだような、タパス的ちまちまメニューを忙しい時間に大人数で頼んだら嫌がられるとは思いましたし、他のテーブル(平均年齢60歳くらいのドイツ人紳士淑女)はみんなアイスバインやシュニッツェルなどの定番メニューを頼んでいたので、次回はそんな「がっつりドイツメニュー」を頼んでゆっくり食事とビールを楽しみたいと思ったお店でした。

 居酒屋エリアはすごく雰囲気がよく内装も素敵だったので、ぜひまた(換気のよさそうな)夏に足を運んでみたいと思います。行ってみたいけど一人では心細い、という方は私たちがご一緒できるかもしれないのでぜひお声がけくださいね♪

 

 

ヴィルヘルム・ヘック Wilhelm Hoeck 1892
住所:Wilmersdorferstr. 149, 10585 Berlin
営業時間:毎日11:00~1:00
URL:http://wilhelm-hoeck.de/

(text and photo_Akiko Matsunaga/おさんぽベルリン写真部)

 

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アディダスとBVG(ベルリン交通局)コラボのスニーカーが限定発売!【世界の街から】

2018年01月17日 category:BVG、アディダスコラボ企画2018 | ドイツ | ドイツ、おさんぽベルリン | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

この企画はスゴイ!!おさんぽベルリンからの耳寄り情報です!!ドイツファン、鉄道ファン、スニーカーフリークのみならず、誰もが心踊るプロモーションじゃないですか!!このアディダスは、殺到ものじゃないですかっ。さすがと言わざるを得ないデザイン。しかも太っ腹。アディダスとBVGのコラボ企画ですよ〜!

 

★★★

 

BVG(ベルリン交通局、ベー・ファオ・ゲー と読みます)はベルリン市内のUバーン(地下鉄)、バス、トラムを運営する企業。

 ここ数年、やたらエッジの効いたCMを流したり(⇒こちら☆)Uバーンの座席と同じ凄まじい色柄のオリジナルグッズを販売したりと(⇒こちら☆)、ドイツ広しといえどもベルリン以外ではありえないだろうふざけた戦略でベルリーナーをニヤリとさせています。

 で、今回もまた「えっ!」と驚くキャンペーンが登場したのでご紹介。

 なんと!

この限定販売スニーカーを履いていれば、2018年の乗車料金タダ!!!

@overkillshop / Overkill

 あまりの奇抜なアイデアに笑ってしまったのですが(笑)、ジョークではなく本気らしいです。公式ページはこちら⇒☆(写真は公式ページからお借りしてます。)

 アディダスとコラボした『EQT-Support 93/Berlin』は、限定500足で販売価格は180ユーロ。

 これを履いていれば、2018年12月末までBVGの交通機関(Uバーン、バス、トラム。*Sバーンは対象外)に乗り放題!とのことで、通常の1年間定期が700ユーロ以上することを考えるとものすごくお得です!

 販売は1月16日からadidas のフラッグシップストア、もしくはクロイツベルクのスニーカーショップOverkill Berlinにて。
・Adidas Originals Flagship Store (Berlin Mitte, Münzstraße 13-15)
・Overkill Berlin (Kreuzberg, Köpenicker Str. 195a)

 きっとあっという間に売り切れるのだと思いますが…。こういう遊び心いっぱいのキャンペーンを仕掛けるBVG、けっこう好きです。

(text_Akiko Matsunaga)

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ベルリンで韓国かき氷! {Gong Gan}

2017年09月11日 category:ドイツ | ドイツ、ベルリン、韓国かき氷 | 世界の街から | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

ベルリンのトレンド、ホットな情報『おさんぽベルリン』から、新情報!日本でも話題継続中の韓国のかき氷がベルリンでも食べられるとか。西欧の文化とセンスがミックルされ、なかなかおしゃれな雰囲気です。そして『おさんぽベルリン』から2冊目となるガイドブックが出版されたそう。どちらもお見逃しなく。

★★★

 


ベルリンでも、かき氷!

 7月のベルリン、気温が低く豪雨に見舞われて今ひとつでした。でもここ数日、ようやく夏らしくなりました! 暑くなったら、とにかく夏を満喫しましょう! でないと、いつまた寒くなるかわからないのでね。私はいつも夏になると焦っています(^_^;)

 そこで今回は、かき氷を食べられるお店の紹介です。韓国料理カフェのGong Ganでは、ビビンパなどの韓国料理が気軽に食べられて、しかもかき氷もあるんですよ。

 Patbingsu(パッピンス)という韓国の氷あずきで、「パッ」が小豆、「ピンス」がかき氷を意味するそうです。お店の前にイラスト入りの看板が出ています。


イラスト入りなのでわかりやすいです

 それを見ると4種類ありますね。上から順にノーマル(いちばん上の写真がそれ)、ミスッカル(説明は後でね)、緑茶、コーヒーです。ノーマルはどういうのかというと、氷ミルクあずきに求肥のようなものがのったもの。ミスッカルはノーマルに「穀物の粉」をかけたもの。あとで調べたらミスッカルとは玄米、麦、豆、ハトムギなどを炒った粉だそうです。なんだかヘルシーそう。


こちらがミスッカル入り

 私は初回はノーマルを注文。あー、まさにかき氷! 暑い夏にはやっぱりコレですよ! 2回目はお店がおすすめだというミスッカルを食べましたが、粉と小豆がだんだん馴染んできてこちらもおいしかったです。金属の器とスプーンというのが、韓国だなと思います。


肉も野菜もたっぷりのビビンパで栄養ばっちり

外観はこんな感じ(お顔が見えないように、写真を一部加工しています)

 暑い日にはビビンパで栄養補給もいいですよね。ピリッと辛いビビンパ食べて汗かいて、〆はかき氷でフーッ。いや〜夏ですね〜。暑いうちに行かないと! 焦ってきました!
 (text and photo_Yuki Kubota)

Gong Gan コンガン
住所 Schwedter Str. 2, 10119 Berlin(プレンツラウアー・ベルク地区)
URL http://www.gong-gan.de/
営業時間 火-金 12:00-20:30 土日12:00-22:00
定休日 月

↓ベルリン行くなら、まずこの本!
「おさんぽベルリン」の久保田由希が書いた『歩いてまわる小さなベルリン』

よろしくね!

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