「世界でいちばん美しい本屋」
2012年05月23日 category:オランダ特集
Maastricht / Bert Kaufmann
手に取った一冊に胸を躍らせることは、旅のはじまりに似ています。
どんなに薄い文庫本でも、読み手が自由である限り、そこには無限の可能性が広がっています。ふと立ち寄った本屋で、ズラリと並んだ背表紙を眺めていると、どこにでも行ける切符を手にした気分!最近は、立ち読みする客を追い払うどころか、読みながらお茶まで飲める本屋も増えたので、ますます「長旅」してしまう人も多いのでは?
そんな寛ぎの場ともいえる本屋ですが、なんとオランダには「世界で最も美しい」といわれる本屋があります。その名も「セレクシーズ・ドミニカーネン」。ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、ここは英国ガーディアン紙の「世界の素晴らしい本屋10選」で第1位に輝いた本屋です!
築800年のゴシック教会をリノベーションしてつくられたこの本屋、オランダ最南端のマーストリヒトという町にあります。中に入ると、クラシカルな壁面画とモダンな黒い書架が絶妙にマッチしていて、息をのむほどに斬新な空間が広がっています。
さすがに日本語の書物はありませんが、教会の祭壇を利用したという一風変わったカフェも併設されているので、ここは本屋そのものを楽しむつもりで訪れてみては?旅先で思わず手に取った一冊から、新しい「旅」が始まるかもしれません!