皆さま、あけましておめでとうございます。
【世界のお菓子シリーズ】vol.2は、新年に食べるドイツのお菓子をご紹介します。
新年を祝うものや、縁起が良いとされるものは各国様々ありますが、文化圏が違っていてもしあわせの象徴と人気があるもの。それは・・・
ブタさんです!
言われてみれば、そうかもしれないですね。昔はどこの家にもあった貯金箱。ブタの貯金箱はかなりの確率、世界中で目にします。富と繁栄の象徴であることに加え、日本でもブタさんは「トントン拍子」にかけて、物事が順調にすすんでいくラッキーアイテムでもあります。
1995年に公開された映画『ベイブ』、覚えてますか~!? 映画は大ヒット、子豚のベイブも大人気となりました。子豚を飼うのもちょっとブームになったような・・・やっぱりブタさんは、どこか憎めず、ほんわかしあわせな気持ちにさせてくれるようです。
ドイツではクリスマスが過ぎる頃、お菓子屋さん、パン屋さん、スーパーの店頭にブタさんが勢揃いします。マジパンで出来た食べられるブタさんです。日本でマジパンはあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパの方ではケーキの外側をきれいな色のマジパンで覆ったり、焼き菓子の中身(フィリング)に使われていて、かなりメジャーな食材です。わたくし個人的な見解ですが、日本のポジションでいう「あんこ」的な存在でしょうか。マルチパンとも呼ばれていて、挽いたアーモンド粉とお砂糖で出来ています。粘土細工のように自由自在に形作れるのも魅力ですね。お菓子のブタさんであれば、菜食の人も宗教上の理由で豚NGの人も食べられます。
マジパンでできたブタのお菓子「Gluecksschwein」
ドイツでは、マジパンでできたブタさんを『Gluecksschwein(グリュックス シュバイン)』“幸運の豚”と呼んで、新年のラッキーアイテムとして贈り合います。
幸せをもたらすアイテムは、他にも『煙突掃除の男』『馬の蹄鉄』『四葉のクローバー』『硬貨』『きのこ』などがあり、これらが組み合わさったものがもっといい!ってことで人気があります。マジパンブタもコインを口に銜えているタイプや、写真のように四つ葉のクローバーを抱っこしているものを見かけます。大晦日の夜、マジパンブタを沢山手作りして、新年に大切な家族・友人に配るという人もいるようですよ。この習慣は、ドイツのみならず、オーストリアや北欧諸国でも同様にあるようです。
かわいければかわいいほど、食べるのがもったいなく、そしてためらうのが頭から食べるか?おしりから食べるか?ということですが・・・縁起物ですからね、そして食べ物ですからね。もしマジパンブタをプレゼントされたら、賞味期限内においしく食べきっちゃってくださいね。
参考webサイト:気になる世界の「招き〇〇さん」コーナー
http://www.geocities.jp/yukisunoyuki/LuckyItem/Europe_LuckyItem.html
投稿おやつびっくり箱【世界のお菓子シリーズ】vol.2 ドイツ他は海外旅行保険 の最初に登場しました。