ワンランク上の快適さ【プレミアムエコノミー】
2025年09月24日 category:特集一覧飛行機の座席クラスは、エコノミー、ビジネス、ファーストの3段階が基本ですが、昨今より快適さを求め、特にビジネスやファーストクラスでは、ラグジュアリーの傾向が高まり、エコノミークラスとのギャップが広がっています。特に長距離の移動において、快適さプラス優雅さが加わるのは誰もが憧れるところですが、なかなか手が届かない料金設定であることも否めず。そこで今注目を集めているのが「プレミアムエコノミー(以下プレエコ」です。エコノミーよりもサービス内容に差をつけ、手の届く価格で、より快適に進化してきています。次のご旅行では、ワンランク上の快適を味わうことができるプレエコ利用を検討してみてはいかがでしょうか。

画像:iStock
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プレミアムエコノミーとは
エコノミークラスよりも広く、座席間のピッチにゆとりを持たせてあるので、長時間のフライトでもパーソナルスペースにより快適感が加わります。より充実した機内サービスを受けることができ、一部の航空会社では、ラウンジ利用の機会を提供しています。ビジネスクラスより手頃な価格でありながら、「ワンランク上の高級感」を味わえる座席クラスとして、快適な空の旅を求める旅行者から支持されており、特に長距離路線での利用価値が高いとされています。
サービス内容は航空会社によって様々
「プレミアムエコノミー」の呼ばれ方やサービス内容は、航空会社によって様々違いがあります。共通しているのは、エコノミークラスよりも広い座席。そのほか、マイレージの加算率が少しアップしたり、エコノミーよりも充実した食事内容、充実したアメニティの提供があります。航空会社によっては、ビジネスクラスと同じ食事を提供していたり、ラウンジが利用可能なこともあります。座席が広いことだけでも、フライト後の疲労感に差が出てきます。サービス内容はエコノミーと同じで、追加料金を支払いピッチの広いエコノミークラスをアッパークラスとして用意している航空会社もあり、一口に「プレミアムエコノミー」と言っても、内容に幅があります。航空会社によるサービス内容をよく調べ、あなたの「納得」を選ぶようにしましょう。
スカイトラックス社による2025年プレエコランキング
※各社プレミアムエコノミーのページにリンクを貼っております。
1位 ヴァージンアトランティック航空
2位 JAL
3位 エミレーツ航空
4位 シンガポールエアライン
5位 エバー航空
6位 キャセイパシフィック
7位 ブリティッシュエアウェイズ
8位 エールフランス
9位 カンタスエアウェイズ
10位 ANA
ちなみに2024年の同ランキングでは、JALが世界1位を獲得しており、プレエコの進化に大きく貢献しています。スカイトラックス社は航空会社の格付けを行なっていますが、各クラスごとのランキングの変動が大きいのが「プレミアムエコノミークラス」。各社の力の入れ具合が違っていて、注目度が大きいことがわかります。
評価の高いJALのプレエコを見てみよう
JALの最新プレミアムエコノミークラスは、A350-1000 国際線で採用されており、シートは世界最高峰と評されています。
<座席>
シートピッチは107cm。シート部分のみが電動でスライドするので、後部座席を気にせずリクライニングにすることができます。電動リクライニングは、世界初の導入なのだとか。また、レッグレスとは90度まで上がるので、足元も快適です。モニターは、16インチの4Kなので、エコノミークラスより大きな画面で、エンターテイメントを楽しむことができます。パーソナルスペースを確保するためのプライバシーパーティションも備えられています。この快適さは、少し前のビジネスクラスくらいのグレードとも言えるでしょう。
<機内食>
エコノミークラス+ワンの内容で、有名店シェフとのコラボ企画メニューの提供や、食前のシャンパンなどのドリンクサービス、軽食(うどんですかい)などが用意されています。
※JALでは、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラスでは、有料機内食アップグレードサービス(要事前予約)があります。料金は、2025.9月現在で、3000円
詳しくはこちら
<アメニティ>
ポーチに入ったアメニティの中身は、アイマスク、耳栓、歯ブラシセット、保湿マスクなど。あればより機内で快適に過ごせるグッズが入っています。
<空港サービス>
プレミアムエコノミークラス専用チェックインカウンターでの搭乗手続き
空港ラウンジの利用が可能
到着時、プライオリティバッゲージサービス
JALのプレミアムエコノミークラスについては、こちらをご参照ください。
⇨https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/premium/
今話題のプレエコは、エミレーツ航空
画像出典:エミレーツ航空
ドバイを拠点に世界中に路線を持ち、ハイクオリティなサービスで知られるエミレーツ航空は、前述のスカイトラックス社のランキングでは、各部門で上位に格付けされています。その中でも、プレミアムエコノミーにおいては、ビジネスクラスか!?と思わせるほど、ラグジュアリー感が増しています。食事提供には、グラスや陶器の食器が使用されていたり、大型のクッションで快適さもワンランク上のサービスを行なっています。
エミレーツ航空のプレエコは、こちらをご参照ください。
⇨https://www.emirates.com/jp/japanese/experience/cabin-features/premium-economy-class/
ファーストを撤去し、プレエコで座席数を増やす航空会社も出てきており、プレエコの需要と供給は、益々拡大していく傾向にあると言えるでしょう。スカイトラックス社の10位内には入っていませんでしたが、デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空の北米3社は競って、プレエコサービスの充実を図っています。これによって、さらにボトムアップにつながることが期待されます。
いかがでしたか?
これくらいの料金差であれば、快適さをとって、到着後アクティブに動けるというメリットは、大きいです。ビジネスのようなフルフラットまではいきませんが、一度プレエコを体験すると、エコノミーとの差を確実に感じます。ぜひ、進化するプレミアムエコノミーを体験してみてください。
投稿ワンランク上の快適さ【プレミアムエコノミー】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。