他人ごとではない!迫りくる「介護とお金」の問題
今年の漢字は「金」に決定!これを「ゴールド」と読むか「マネー」と読むか・・・。
今回は、保険のプロならではの視点で、介護に関するお金「介護保険」について考えます。
凱旋門を真似て作った 「インド門」
The India Gate, New Delhi / Larry Johnson
「保険を知る」コラム ~介護保険第1回~
40歳以上の方ならば、もうすでに健康保険の保険料と一緒に、介護保険の保険料を払っておられることでしょう。ただ、あまり実感の沸かない介護についての保険料。そのためか介護保険料も税金と同じようにただ徴収されるものというイメージで捉えているのが現状でははないでしょうか?もうすでに介護保険料を支払っている方ならば介護保険のしくみについて知っておいて損はありません。今回から、数回に分けて介護保険について考えます。
◆介護保険っていろいろあるの?
介護保険は、正確には公的な介護保険と民間の介護保険に分けられます。健康保険料と一緒に支払っている介護保険料は、公的介護保険の保険料です。「介護保険」という名前は、同じですが内容は全く異なります。
◆公的介護保険は介護サービスへの補助
公的介護保険は、医療サービス(治療、投薬、診察など)にかかる費用のうち、一部を負担してくれる健康保険(国保など)と同じ性格です。介護保険は、医療サービスが介護サービスに置き換わります。ですから、「少ない費用で」介護サービスが受けられるのが介護保険の基本的な役割です。
◆住んでいる自治体で異なる介護サービス
健康保険によって受けられる医療サービスは、全国一律です。それに対して、介護保険は、受けられる介護サービスの内容は、住んでいる自治体によって異なります。各自治体では、ホームページなどでその情報を公開しています。
2000年に介護保険制度がスタートして十数年余り。人材育成や受け皿の整備もすすみました。しかし、問題がないわけではありません。次回は、公的介護保険がカバーできない部分を補う役割を果たす民間の介護保険についてお話します。