今回はスイス在住のApfelさんから
新年のびっくりニュースを紹介していただきました。
昨年の終わりに近づいた頃、
思わず、
「えっ〜!? 」
と声をあげてしまった驚くニュースを目にしました。
建国記念日やアイスホッケーの試合の前など、
必ず耳にするスイス国歌。
(私にとっては耳にする、スイス人たちにとっては唱う・・。)
記念の式典や催し等があると、
ブラスバンドが演奏し、一同で合唱する国歌。
10年も住んでいると自然とメロディだけは頭の中に焼き付いている
彼らの国歌なのですが、
このスイスの国歌をリニューアルすべく、
今年 2014年 1月より、民間から一般公募されるというのです。
そのニュースとはこちら ↓(英語)
Competition for new Swiss anthem set to start(The Local)
スイス連邦は1848年に設立され、
現在使用されているスイス国歌が1981年に制定。
しかし今現在のスイスの国歌は、
公式には「スイスの詩篇」と呼ばれる、
1841年に司祭によって、
音楽への信心深さや宗教心等を詩に設定し
書かれた歌詞が礎(いしずえ)となっており、
その内容は “神”、”山” などをテーマに構成され、
少々古めかしい歌詞なのだそうで、
愛国心の強いスイス国民にとっても、
どうやら馴染めないものであるのだそう。
時代はめくりめき、
スイス人であっても現代人には理解するには難しい歌詞や、
古い表現が使用され、もはやその歌詞を覚えられない、
4番まである歌詞の中でかろうじて記憶出来ているのが1番だけ・・。
という状態なのだそうです。
今年1月1日からスタートした一般公募は6月30日まで受付で、
応募の資格は国籍には関係なく、
今現在スイス在住者であれば誰でも応募は可能との事。
余談ではありますが、
そう言えば数年前の建国記念日、
現在私の住む湖畔の町の地元の式典に、
地域住民であるスイスの人々は一同に集い、
彼らがどんなお祝いをするのかとやや興味本意もあり、
(私も住民であるため、一応参加資格は有り)
夫 Banana と共に参加をしてみた事があるのですが、
その際、国歌が斉唱される際には
みんな歌詞の書かれた紙を見ながら唱っていた事を思い出しました。
ちなみにこの “国歌” の歌詞が書かれた紙は、建国記念日は近づくと、
毎年自治体から自宅のポストに配られます。
(ご興味がおありの方は、
こちらの過去のブログ記事 に記述しています。)
もうすぐスイスの建国記念日
1841年に作られた詩を基に作られた現在の国歌、
いくら古き伝統を重んじる人々の多いスイスとはいえ、
その内容は確かに古すぎるのかもしれません。
歌いたくても歌えない!?
そもそもスイスの国歌の歌詞を全く理解できていなかった
ガイコク人である私には想像をしえないフラストレーションを、
スイス人達は抱えていたのかも!?
応募された国歌は厳選なる審査の後、
10作品が最終の候補に選ばれ、
その中の最優秀の1作品を優勝作品とし、
優勝賞金1万フラン
(日本円で 約 117万円 / 2014年1月現在の換算レート)
が与えられ、
その後スイス議会で正式に承認後、
晴れて新しいスイス国歌として認定されるのだそうです。
さて、どんな作品が新しいスイスの国歌として選ばれるのか、
外国人の私としても、ちょっと楽しみです。
★スイスの様子がよく分かる
Apfelさんのブログ⇒ http://blog.livedoor.jp/erdbeere0712/