ヨーロッパ旅行の際、日程に土日が含まれている時、日本と違ってお店が閉まっていることに困ったことはありませんか?そんな時は、どこかで蚤の市が開かれていないか調べてみましょう。ネットで何でも買えてしまう今日ですが、蚤の市では、手に入りにくいヴィンテージものや、一目惚れしてしまうようなグッズとの出会いがあります。今回は、蚤の市が盛んなヨーロッパから、厳選6ヶ所を紹介いたします。
★★★
<フランス>
蚤の市といえばパリ!旅の目的のひとつとして、パリへの旅行を考える方もいるでしょう。パリには3大蚤の市があり、世界中からまだ見ぬお宝探しの観光客が訪れることでも有名です。毎週末どこかで開催されていますので、パリに渡航される方は土日も旅程に含めてみるといいでしょう。
サントゥアン蚤の市
(クリニャンクール)
日本では「クリニャンクール」という名前で知られていることが多いですが、フランスではサントゥアン蚤の市と呼ばれています。サントゥアン蚤の市は、世界最大級の蚤の市と言われ、その広さは7ヘクタール。区画整備された12ヶ所の屋内マルシェと5つのストリートマーケットで構成されていて、世界中から、観光客、プロのバイヤーやコレクターも訪れる所です。
観光客でも楽しめる可愛い日用雑貨、古着、レコードなどサブカルチャー的お宝の発見から、家具・シャンデリアなどの調度品、銀食器、クリスタルグラス、宝飾品、古美術など、本格的な骨董の品々も豊富で、プロフェッショナル専用エリアもあります。懐かしいもの、珍しいもの、希少価値のあるものなど、見て歩くだけでワクワクする世界が広がります。特に、アンティークカトラリーやオールドバカラなどをお探しの場合は、数、種類よく揃ったサン トゥアン蚤の市がおすすめです。すべて見てまわるには、1日かかりますので、興味のあるエリアを予め決めておいて、効率よく回りましょう。
クリニャンクールは、混雑に紛れてスリが多い場所としても有名ですので、バッグの持ち方に気をつけたり、貴重品の管理には十分気をつけ、警戒心は緩めないようにしましょう。また、付近には物売りも多く、偽ブランド品を売りつける店もあります。高級ブランド品を身につけたり、きれい目ファッションなどは、狙われやすいので、十分に注意してください。
サン・トゥアンの蚤の市(Marché aux Puces de Paris Saint-Ouen)
所在地 :124 Rue des Rosiers, 93400 Saint Ouen, France
営業時間 : 土 : 9:00 – 18:00、日 : 10:00 – 18:00、月 : 11:00 – 17:00(変更の可能性あり)
最寄メトロ:Porte de Clignancourt(ポルト・ドゥ・クリニャンクール)
ヴァンヴ蚤の市
パリ3大蚤の市の中では小規模なものとなりますが、パリ中心地からもアクセスがよく、300〜450軒ほどが出店しています。食器やカトラリーなどのテーブル周りから、古着やレコード、ガラクタに見えるものまで、ガレージセールのように敷居も低く、老若男女が楽しめる蚤の市となっています。治安も比較的よく、観光地化されているので、初心者におすすめの蚤の市です。開催時間の7時に行っても、準備中であったり、出店者が到着していないことも多く、逆にお昼を回ると早仕舞いする店も出てくるので、9〜12時くらいが一番楽しめる時間と心得ておいてください。
ヴァンブ蚤の市 (Marchéaux puces Vanves)
所在地 : Angle avenue Georges-Lafenestre et avnue Marc-Sangnier 75014 Paris
開催日 : 毎週土曜日と日曜日 午前7時 – 午後2時00分頃
最寄メトロ:メトロ13号線Porte de Vanves駅
モントルイユ蚤の市
パリとモントルイユを結ぶ環状道路の端にあるポルト・ド・モントルイユの蚤の市は、1885年から続く歴史ある蚤の市です。週末には約20万人も訪れるという人気ぶり。本物のアンティークやヴィンテージものを本気で求める人々にも人気のマーケットです。
モントルイユ蚤の市は、古着にしても、ハイブランドのアイテムが見つかることも多く、ファッション系の掘り出し物にも期待ができます。もちろん、アンティークのガラス製品、キッチン用品など、ガラクタのようなものまで多種多様な商品が並んでいます。おもしろいジャンク品や奇妙な品など、一期一会の出会いで一目惚れのモノと出会うかもしれません。連れて帰るかどうか迷うのも楽しいし、値切って交渉する体験も良い思い出になるでしょう。夢中になりすぎて、周囲への警戒を怠らず、スリには十分注意しましょう。
出展:Marché aux Puces de Montreuil
マルシェ・オ・ピュース・ド・モントルイユ / Marché aux Puces de Montreuil
所在地 : Avenue du Professeur André Lemierre, 75020 Paris, France
開催日 : 土曜日〜月曜日 7:00 〜19:30
最寄メトロ:地下鉄9号線Porte de Montreuil駅
ウェブサイト:https://www.lespuces-portedemontreuil.com/
<イギリス>
ポートベロー・マーケット
映画「ノッティングヒルの恋人」で有名になったポートベローマーケットは、ロンドン西部、高級住宅街の近くにあり、道沿いに並ぶ出店(ストール)の距離は2kmにも及び、こちらも世界最大級の蚤の市と言われています。ロード沿いの通常ショップは、日曜日や平日も営業していますが、「蚤の市!」で賑わいのは、金・土曜日です。アンティーク、骨董が出展する土曜日は大人気。多くの人出に合わせ、ストリートパフォーマンスや屋台でも賑わい、まるでお祭りのよう!蚤の市の楽しさを一層味わえるでしょう。古着好きの方は、金曜日に合わせて訪ねてみましょう。パリと違って、日曜日は開催していないので、注意してください。お気に入りを掘り出すのも楽しいですが、映画のロケ地での記念撮影もお忘れなく。
ポートベロー・ロード・マーケット(portobello market)
所在地:Portobello Road, London W11
開催日:蚤の市は金・土 10:00〜17:00
最寄駅:ノッティングヒルゲート駅(Notting Hill Gate Staion)
ウェブサイト:https://visitportobello.com/
<オーストリア>
ナッシュマルクトの蚤の市
世界各国料理のレストランとフレッシュな食材を扱う市場で知られる「ナッシュマルクト」。ここに隣接し、毎週土曜日に開催される蚤の市は、ウイーン名物と言ってもいいほど大人気!週末定番のアクティビティとして、地元民にも愛され大勢の人で賑わいます。多い時には、なんと1万5000人の人出になるのだとか。ナッシュマルクトの歴史は長く、なんと1820年から!かつて帝国として君臨したハプスブルク家時代の希少なアンティークも見つかるかもしれません。
衣食住全て揃った大規模な蚤の市で、歴史と品格の御用達ブランドのヴィンテージを探したり、素朴ながら味わいある東欧のかわいいモノ探しもワクワクするでしょう。疲れたらカフェテラスでひと息つきながら、賑わうマーケットを眺めてもいいし、買い物が終わったら、収穫物を手にした満足感を乾杯で祝うのも楽しそうです。
ナッシュマルクトの蚤の市 (Flohmarkt am Naschmarkt)
所在地:Kettenbrückengasse, 1060 Vienna
開催日:毎週土曜日 6:30 〜15:00(変動の可能性があります)
最寄駅:Kettenbrückengasse駅(U4)
<イタリア>
ポルタ・ポルテーゼ
ポルタポルテーゼの蚤の市は、ローマで最も人気があり、スタンドの数1000を超えると言いますから、ヨーロッパでも最大級規模の蚤の市として発展してきました。ですが、どこからそんな物盗んできたの?と言いたくなるよな怪しげなもの、不思議なものも並び、さらにはスリも横行することから、別名「泥棒市」とも呼ばれています。それでも、あらゆる時代の本格的な骨董から、家具家電、日用品、衣類、サッカーチームの希少グッズまで、なかなかの掘り出し物や一点物なども見つかるので、必ずお気に入りのモノと出会えるでしょう。ポルタ・ポルテーゼとは、大きな門の名前で、ガイドブックなどはありませんが、大まかなセクションに分かれているようです。毎週日曜日、早朝からお昼過ぎまで開催していますので、ローマ旅行の際は、よくリサーチしてお出かけください。
ポルタ・ポルテーゼの蚤の市(Porta Portese)
所在地:Piazza di Porta Portese, 00153 Roma RM, Italy
開催日:毎週日曜日 7:00〜14:00(変動する可能性があります)
最寄駅:地下鉄 Circo Massimo駅またはPiramide駅(地下鉄B)トラム8番
バス:3NAV, 170, 75, 23, H, 44
<蚤の市で気をつけること>
◆スリ、置き引きに注意
人で混み合う蚤の市は、スリや物売りなど警戒すべきことも多くあります。探し物に夢中になったり、両手が塞がった時や、支払い時に持っていた荷物を床に置いたり。しっかり警戒しているつもりでも、スリの手口は多様であっという間です。グルになっていることや、子供を使ってくることもあります。貴重品の持ち運びの際は、服の下に身につけるセキュリティーバッグを利用するなど工夫しましょう。
◆現金を用意する必要がある
蚤の市では、個人のベンダーも多いため、クレジットカードや電子マネーは使えない場合も多く、どうしても現金が必要です。チープなものを買って、大きいお札では嫌がられることもあります。あらかじめ小さいお金に両替しておきましょう。現金を持ち歩くときには、上記のようにスリ対策を怠らないようにしましょう。
◆値段交渉をしてみましょう
値切り交渉も蚤の市の醍醐味のひとつ。言葉が通じなくても、ゼスチャーや電卓で数字を見せたりすると、なんとかコミュニケーションは取れるものです。気持ちの良い取引ができるよう、目があったら現地の言葉で「こんにちは」「ありがとう」くらいの言葉が言えたらいいですね。商品は、「見てもいいですか?」「触っていいですか?」など声をかけるのもマナーのひとつ。口角を上げて笑顔を見せるなど、フレンドリーな姿勢で交渉に臨んでみましょう。
◆エコバッグを持参しよう
蚤の市では基本的にはサービスの袋はありません。袋だけでなく、ガラス物や陶器を包む緩衝材も十分に用意されていない場合があります。ガラスや陶器など、数揃えて目的買いの場合は、緩衝材も用意しましょう。日本に持ち帰る時も、ハンドキャリーにするのか、預け荷物にするのか?または郵便などで送るか?など、梱包方法も考えておきましょう。
いかがでしたか?今回紹介しただけでなく、ヨーロッパ各地に蚤の市はあります。特に夜が明るく日が長い夏は、開催が増えたり、規模も大きくなります。どの蚤の市でも、上記の注意事項を参考に、安全に楽しんでください。これ!!と思える素敵な出会いがありますように。
投稿掘り出し物を見つけよう!ヨーロッパの蚤の市 6選は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。