2020年3月12日から、エルアル・イスラエル航空(LY)が成田/テルアビブ(イスラエル)線を。また、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)は2020年、成田―ウラジオストク(ロシア)線をそれぞれ就航することを発表しました。TRAVEL-MODEでは2回に渡り、就航都市の見所をご紹介します。第一弾はイスラエル。パレスチナ問題も抱え、歴史的にも政治的にもなかなか穏やかなイメージがわかない方も多いかもしれませんね。治安はどうなの?どんな観光ができるの?気になる情報をお届けします。
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イスラエルってどんな国
イスラエルは地中海に面する中東の国で、3つの宗教と歴史が絡み合い、観光名所も数多くあります。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地とされていて、街中には文化、風習、慣習、信仰の異なる建物、人々が混在し、とても他では味わえない独特の雰囲気を生み出しています。
イスラエル最大の都市:エルサレム
イスラエル政府が主張している首都はエルサレムですが、各国の大使館はテルアビブにあり、日本を含め国際社会の大多数には認められていません。2017年12月6日にイスラエルの首都をエルサレムとして認識・承認した出来事は記憶に新しいところです。
面積:日本の四国くらい
人口:約888万人(2018年6月 イスラエル中央統計局)
民族:ユダヤ人(約75%),アラブ人その他(約25%)
言語:ヘブライ語,アラビア語
通過:新シェケル(NIS) 1NIS=30.54円 ※2019年9月現在
外務省・イスラエル基本情報はこちら
空港があるのは第二の都市テルアビブ。
テルアビブは地中海沿岸にあるイスラエルの第二の都市。発展した金融都市でもあり、世界中から観光客が集まるビーチリゾート、石造りの路地が入り組む旧市街の街並みなど、様々な表情を味わえるのも魅力的です。エルサレムほど宗教色はなく、ファッションやグルメに音楽と文化的な側面も、想像以上に先進的。1930 年代のバウハウス様式の建物が集中している地区「白い都市」でも知られています。
テルアビブからエルサレムは車で約1時間、旧市街地は祈りの地。
三大宗教それぞれの重要な遺跡があるのが、城跡に囲まれたエルサレム旧市街です。ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」はあまりにも有名ですね。
イスラム教の聖地となっているのは、「岩のドーム」。メッカ、メディナに次ぐイスラム教第三の聖地とされています。
エッケホモ教会から聖墳墓教会とを結ぶ曲がりくねった小道は、「ヴィアドロローサ」(悲しみの道)と呼ばれ、死刑判決を受けたキリストが十字架を担いで処刑の場であるゴルゴダの丘まで歩いた道とされています。
イスラエルの歴史・宗教・紛争についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参考に。
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wondertrip 観光前に知っておきたいエルサレムの歴史。なぜ3宗教の聖地なの?
死海でプカプカ、美容液のような塩水と泥パックで美肌に。
ヨルダンとイスラエルの国境にある「死海」もテルアビブから車で約2時間ほどで行くことが出来ます。塩分濃度30%の「死海」でプカプカ浮いている風景、誰もがみたことがありますよね。「死海」と言っても、実は塩湖。成分は塩化マグネシウムの湖水なんです。泥パックも有名ですね。「トロリとした美容液のような塩水に浸かる」「泥パックをする」を繰り返せば、美肌に効果的。死海沿岸には高級リゾートが立ち並び、イスラエルからのみならず、ヨーロッパからも数多く保養にやってきます。
イスラエル料理って?
イスラエルは、ありとあらゆる民族や歴史が入り組んでいるので、多民族の料理が味わえます。野菜や豆類にハーブをたっぷり使った料理が多く、最近のヘルシー志向の高まりから、注目を集めています。
画像:Wikipedia
■フムス(Hummus) 栄養価が高く低カロリー!ダイエット中の人にも嬉しい伝統料理。ひよこ豆、胡麻ペースト、にんにく、オリーブオイル、レモン汁などで作ったペースト状の食べ物です。そのまま食べても美味しく、何かの付け合わせや、ピタパンの中にも入っています。 |
画像:Wikimedia
■ファラフェル(Falaafil) |
画像:Wikipedia ■シャクシュカ(Shakshuka) 玉ねぎやパプリカ、マッシュルームなどの具材をトマトソースで煮込み、目玉焼きを入れたイスラエルの定番料理です。今、世界中で人気上昇中! |
画像:iStock
■サビーフ(Sabich) 揚げナス、ゆで卵、イスラエル風サラダ、パセリ、タヒニソースをピタに詰めたサンドイッチ。屋台で買って、サビーフ片手に街歩きも楽しそう! |
気になる物価は?
残念ながら、他の中東諸国、いえ世界の水準からしてもイスラエルの物価は高いです。世界でも第7位の物価の高さ! ケバブサンドが900円くらい。物価が高いのは、ちょっと〜痛いですね。
そして、治安はどうなの?
2019年9月時点で、外務省海外安全ホームページの危険レベルでは、ほぼイスラエル全土でレベル1「十分注意してください。」となっています。特に危険なのは、パレスチナ自治区のガザ地区です。この辺りは、レベル3「渡航は止めてください。」の渡航中止勧告が出ています。イスラム過激派が支配するガザ地区は、興味本位で近く場所ではありません。今現在でもガザ地区からロケット弾等が同地区周辺等に向け多数発射される事態が発生しています。
今回ご紹介したエルサレムやテルアビブには、日頃から世界中の観光客が多く訪れ、十分な情報収集をして注意を怠らなければ、ごく普通の観光旅行には支障がないようです。とはいえ、例に漏れず海外では盗難は多いので、気を引き締めて行動しましょう。「なるべく人通りが多い大きな通りを歩く」、「夜は出歩かない」「悪い奴ほどいい人のフリが上手い=気を許してはダメ」は鉄則です。
三大宗教の聖地ですから、世界中から敬虔な信者たちが集まります。祈っている人を邪魔しないこと、女性は肌を露出しないなど、その国を訪れるマナーにも注意を払いましょう。
■外務省・海外安全ホームページ
必ずたびレジ登録をして渡航されることをおすすめします。
いかがでしたか?
歴史と人種が絡み合うこの場所から世界を見て、宗教を肌で感じる旅をすると人生観・価値観が大きく変わる経験となるかもしれません。感じ方や受ける印象はひとりひとり異なりますが、これぞ海外旅行というダイナミズムを味わえる体験ができそうです。2020年、エルアル・イスラエル航空の就航をきっかけにイスラエルを旅してはいかがでしょうか。
投稿2020年夏ダイヤで初就航!どんなとこ?【イスラエル】編は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。