世界のお祭り・イベントびっくり箱 Vol.1【ドイツのなまはげ!?】

2018年12月20日 category:ドイツ、クリスマス、クランプス | ヨーロッパ | 世界のお祭り | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE

||| 新連載スタート |||

みなさまこんにちは。
世界おやつびっくり箱のシリーズに引き続き、2019.1月号から、新たに「世界のお祭り・イベント」を連載してまいります。Vol.1はドイツ・東欧から! 初回からおっかなびっくりですぞ〜。

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Vol.1 ドイツのなまはげ!?

先日、“男鹿のなまはげ”をはじめ8県10行事「来訪神、仮面・仮装の神々」が、ユネスコ無形文化財に登録されたというニュースがありました。仮面・仮装の異様な形相の神様が、日本各地に沢山いらっしゃるのですね。来訪神とは、「年に一度、決まった時期に人間の世界に来訪するとされる神(出典:Wikipedia)」のことで、“男鹿のなまはげ”は、大晦日の日に「家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする。(出典:Wikipedia)」とあります。

仮面・仮装の来訪神は、実は日本だけじゃないんですよ。今回ご紹介するのは、クリスマスシーズンにドイツのバイエルン地方、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スロベニアに登場する“なまはげ”です。

 

その名は、

 

クランプス(Krampus)

 

めちゃくちゃ怖い!!

 

Bad Toelz, Germany – December 8: participant of a traditional pageant called krampuslauf with fantasy costumes and handmade wooden masks on December 8, 2018 in Bad Toelz, Germany



なまはげどころではなく、これは大人も泣きますね。怖いです。

クランプスは、聖ニコラウスのお供的存在で、聖ニコラウスは、サンタクロースのモデルと言われるだけあって、子どもたちに優しく菓子を配るのに対し、クランプスは“悪い子”を連れ去り、「勉強をするように」「親の言うことを聞くように」と鎖や鞭をふるいながら諭すのだそうです。その姿は半分“ヤギ”、半分“悪魔”。しかも悪い子を地獄へ放り投げる為、手には樺の木のフォーク、背中に籠を背負っているというから、、、もっと怖い! 子供だけでなく女性も警告の対象なのだそう。やっぱり怖い!!
これぞ、まさしく「泣く子も黙る」状態ではないでしょうか。

 

1900年代のクリスマスカードに描かれたクランプス。
本当に籠に入れられてる〜〜〜。

 

こちらはオーストリアのクランプス。
右側に聖ニクラウスがいます。

Graz, Austria – December 2017: Krampus masked People in Graz at a Krampus Festival parade for advent before Christmas

 

このお祭りは、12月6日の聖ニコラウスの日前後に、各地で「クランプスデー」「クランプスナイト」と呼ばれ、街にいる人たちを怖がらせながら開催されています。

クランプスもなまはげも、なんだかほぼほぼ趣旨は同じですよね。ヨーロッパと日本、こんなに離れていて、宗教も文化も違うのにどうして同じようなキャラクターが生まれたのでしょうか? 昔々その昔の方が、地球が小さくて世界は狭かったとか!? 笑。お国も時代も超えて、子供の健やかな成長を願うのは、世界共通ということですね。

この時期、東欧へお出かけになる際は、ぜひクランプに叱られて来てくださいね。

 

参考:
Wikipedia クランプス
National Geo Graphic クリスマスの悪魔、クランプスの起源

投稿世界のお祭り・イベントびっくり箱 Vol.1【ドイツのなまはげ!?】三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。

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