2026.9月号 編集部だより【扉の向こうを知らない旅】
2026年08月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今回、「世界の市場」をテーマに記事を書きながら、昔の旅の写真を探してみました。
出てきたのは、2005年に訪れたストックホルムとヘルシンキの市場の写真。もう20年以上前のことです。
ストックホルムの街を歩いていた時、赤レンガの立派な建物が目に入りました。当時は今のようにスマートフォンで何でもすぐに調べられる時代ではありません。ガイドブックや地図を持って歩いていた頃。その時持っていたガイドブックには情報はなく、私はその建物が市場であることさえ知りませんでした。

「ここは何だろう? 入ってもいいのかな?」
そんな好奇心だけで扉を開けてみると、その向こうにはストックホルムの台所が広がっていました。
見たことのないお菓子、ずらりと並ぶエビのお惣菜、野菜やチーズ、そして、日本ではなかなか目にすることのない姿で売られている肉類。どこを見ても知らないものばかりで、私にはキラキラした未知の世界に見えました。
魚屋さんでは、店のおじさんに声をかけて写真を撮らせてもらいました。すると「中に入っておいで」と売り場の中へ招いてくれました。
拙い英語で一生懸命、なぜここにいるのかを伝えようとしたことを覚えています。
「日本の福岡というところから来たんです。」
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なぜおじさんが、通りすがりの旅行者だった私にそこまで親切にしてくれたのか。当時、日本から来た観光客が珍しかったのか、それとも私が好奇心いっぱいの顔をしていたのか。それは今となっては、おじさんにしかわかりません。おじさんと一緒に満面の笑顔で、記念撮影を撮らせていただき、帰りには、お店のトートバッグまでいただきました。20年以上経った今でも、あの日のことをよく覚えています。

今は、旅先でもスマートフォンがあれば、目的地まで迷わず行けます。営業時間も口コミも、店内の様子さえ、行く前に知ることができます。便利になり、限られた旅の時間を効率よく使えるようになりました。
スマホはなかったあの日の私は、扉の向こうを知らないまま市場に入りました。
「お!?」「ん!?」と、私の嗅覚が反応したら、見過ごさず、「何だろう?」と立ち止まり、ちょっと触れてみる。そして、自分の目で見て驚き、そこにいた人に話しかけてみる。思いがけないことって、ちょっと脇道に入ったような感覚で、私はワクワク感が高まります。目的としたメインのイベントではないけれど、感動の対象が小さくても、感動の振れ幅が大きいことが起こり、体感の密度が濃くなる気がするのです。
便利なものの力を借りながらも、ときにはスマートフォンが教えてくれる情報より先に、自分の中の小さな反応に耳を澄ませてみる。
直感を頼りに、空気の匂いを嗅いで、目で見て、触れて、言葉にする。それが感情に残る体験となり、喜びとして記憶されるのではないでしょうか。
自分の中から湧いてくる好奇心は、旅先では案外頼りになるナビゲーションなのかもしれません。違ったら戻ればいいし、扉が閉じていたら無理にこじ開ける必要もありません。でも、心がほんの少し反応したなら、見過ごさずに一歩だけ近づいてみる。その扉の向こうに、20年経っても忘れない景色が待っていることもあるのです。
みなさんも、ご自分のアンテナ、嗅覚を信じてみてくださいね。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026.9月号 編集部だより【扉の向こうを知らない旅】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026.8月号 編集部だより【失敗も、寄り道も、旅のうち】
2026年07月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今回の特集は「旅慣れた人が実践している、機内快適術」。長いフライトを少しでも心地よく過ごすための持ち物や服装、機内での工夫など、経験を重ねてきた人だからこそ知っている知恵をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
どれだけ旅に慣れていても、準備を万全に整えていても、予想外の出来事に遭遇したり、不可抗力のトラブルに巻き込まれたりすることはあります。そして、案外エラーが起こりやすいのは、旅に少し慣れてきた頃なのかもしれません。
初めて訪れる場所では、一つひとつ慎重に確認するもの。それが何度か経験を重ねると、「たぶん大丈夫」「いつもと同じ」と、どこかに油断が生まれます。私にも、その瞬間には冷や汗が止まらなかった、忘れられない旅の失敗があります。
画像:iStock
大きな失敗は二つ。
一つ目は、もう40年ほど前、ハワイを訪れたときのことです。朝に到着し、ホテルへチェックインするまでの市内観光でパールハーバーを訪れました。
バスの集合時間までベンチに座り、バッグの中を整理していたのでしょうか。「お財布よし、パスポートよし」と確認していたのかもしれません。ところが、バスが走り出してしばらくして、肝心のバッグをベンチに置き忘れたことに気づきました。
運転手さんにお願いして引き返していただく間、頭の中は「なんで? どうしよう?」の嵐。ほかの乗客の皆さんにも迷惑をかけているし、財布もパスポートも入ったバッグが見つからなかったら……。そんな不安を抱えながらバスを降り、走って戻ると、バッグは座っていたベンチにぽつんと残されていました。
見つけた瞬間の安堵感と、何も盗られていなかった奇跡への感謝。これは、その後の旅にしっかりと生かされた大きな教訓です。
もう一つは、コペンハーゲンからヘルシンキへ移動し、帰国の途につくときのこと。
両都市には1時間の時差があるのですが、そのことがすっかり頭から抜け落ちていました。乗り継ぎまでまだ1時間あると思い、最後まで決められなかった職場へのお土産をのんびり物色していると、空港に流れたのは聞き覚えのある名前。
「ん? 私の名前? ラストコール?」
出発時刻が早まったのかと思いながら、とにかく走りました。ゲートを抜け、連絡バスに飛び乗ると、本当に私が最後の乗客。乗った途端にドアが閉まりました。
飛行機が出発してから、自分の時計と機内モニターの時刻がずれているのを見て、ようやく気づきました。
「そうだった、時差1時間あるやん!」
何度も訪れていた北欧だからこそ、国内を移動するような感覚になっていたのでしょう。間に合った安堵より、乗り遅れていたかもしれない事実に気づいた後の方が、背筋が寒くなりました。
小さな失敗なら、ほかにもたくさんあります。電車やトラムの方向を間違え、目的地とは逆へ行ってしまうのもその一つ。でも、そんな間違いが思いがけない発見につながることもあります。
初めてのヘルシンキでは、反対方向のトラムに乗ったことで、当時のガイドブックには載っていなかった蚤の市を見つけました。「時間を無駄にした」と焦るのではなく、見る予定のなかった景色の中に新しい何かを発見する。それも旅の面白さです。
思えば、携帯電話もスマートフォンもない時代、私たちは自分の勘や嗅覚を頼りに海外を旅していました。
今ではスマートフォンが行動範囲を広げ、迷ったときには正しい道を教えてくれます。けれど旅は、名所を巡って「行きました」「見ました」と印をつけるスタンプラリーではありません。「すごい」「かわいい」「おいしい」の、その先にある気持ちを自分の言葉で表してみる。そうすることで、感性や知的好奇心も育っていくのではないでしょうか。
失敗も、迷い道も、偶然の出会いも、すべてひっくるめて旅。
皆さんにも、今だから笑って話せる旅の失敗はありますか。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026.8月号 編集部だより【失敗も、寄り道も、旅のうち】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026.7月号 編集部だより【あの頃の旅のカタチ】
2026年06月25日 category:編集部だよりみなさま、こんにちは。
今回の特集「一度で二度おいしい旅||ストップオーバーで旅はもっと豊かになる。」は、いかがでしたでしょうか。
この特集の企画しながら、ふと若い頃の海外旅行を思い出しました。
今では目的地までの航空券を区間ごとに手配することが多くなりましたが、当時は「周遊航空券」という旅のスタイルが人気でした。例えば、東京~コペンハーゲンの往復航空券に「プラス3フライト」を追加すれば、コペンハーゲンを拠点にヘルシンキ、ストックホルムなど北欧の都市を巡ることができたのです。
以前、買い付けの仕事をしていた私は、当時、その周遊航空券を利用し、一度で3〜4カ国を訪ねていました。空路のみならず、ヘルシンキ(フィンランド)からフェリーでタリン(エストニア)へ渡ったり、コペンハーゲン(デンマーク)から列車でマルメ(スウェーデン)へ、さらにイェーテボリまで足を延ばしたり。デンマークとスウェーデンを結ぶヘルシンオア~ヘルシンボリのフェリーもお気に入りでした。目的地へ急ぐのではなく、列車やバス、船を乗り継ぎながら、気になる街へ自由に立ち寄る。そんな旅そのものを楽しむ時代だったように思います。
画像:iStock
ノルウェーを旅した時も忘れられません。ベルゲンを拠点にベルゲン鉄道やフロム鉄道に乗ってフィヨルドを巡る旅は、今でも心に残る景色のひとつです。何年も経って、映画『アナと雪の女王』を観た時、「あの港町はフロムがモデルなのでは?」と思ったほど。もちろん本当のところは分かりませんが、静かな入り江に家々が並ぶ風景は、旅の記憶と重なりました。ベルゲンの港町を歩きながら、「どこか長崎に似ているな」と感じたことも懐かしい思い出です。
画像:iStock
近年はLCCの普及や航空運賃の仕組みの変化もあり、周遊航空券を利用する機会は少なくなりましたが、現在でもワンワールドやスターアライアンスでは世界一周航空券が販売されています。(以前、このメルマガでも特集しました。)
そして今回、ストップオーバーについて調べながら、なんとなく、あの頃の旅が、形を変えて戻ってきたように思いました。目的地だけを目指すのではなく、途中の街にも立ち寄ってみる。そんな旅の余白が、思いがけない出会いや忘れられない思い出を運んできてくれるのかもしれません。
旅は、効率よく目的地へ着くことだけが正解ではありません。
寄り道を楽しむことで出会える景色が、旅をもっと豊かにしてくれる。そんな旅の魅力を、これからも皆さんと一緒に見つけていけたら嬉しいです。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026.7月号 編集部だより【あの頃の旅のカタチ】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026.6月号 編集部だより【完璧に準備しすぎなくてもいい。】
2026年05月22日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月は、旅をより気軽にしていく考え方をお伝えしてみましたが、いかがでしたか?
先日、小さな旅に出かけた時のことです。移動中、「あれ?」と思う場面が何度かありました。
スマートフォンのバッテリー残量、予定していた移動時間、持ってきた荷物のことなど。「ちょっと足りないかも」「大丈夫かな」と思いながらも、そのたびに「ま、いっか」と気持ちを切り替えながら進んでいくうちに、不思議と全部なんとかなっていました。
画像:iStock
今回の特集では、“荷物を軽くする旅”をご紹介していますが、実際に旅をしてみると、「念のため」に持っていくものが増えるほど、現地で考えることも増えていく気がします。
「あれを使うかな」「こっちを着るかな」「ちゃんとして見えるかな」など、荷物が増えると、いつの間にか頭の中は、考えることでいっぱいになってしまいます。そうすると、意外と時間がなくなってしまったり、行動範囲を狭めてしまう要因になったりするんですよね。
逆に、持っていくものを少し減らしてみると、不思議と思考まで軽くなっていきます。それしかないからこそ、「これでいこう」と自然に決められる。足りないことを不安に感じるより、「今あるものでどう楽しもう」と考える時間が増えていくのかもしれません。
もちろん、最初は「こんだけしかない」「どうしよう」と心細く感じることもあります。でも、旅先で何度か“なんとかなった”を経験していくうちに、「なくても大丈夫」という感覚が少しずつ育っていく。その感覚は、旅だけではなく、日常にも不思議とつながっていく気がしています。
旅行は、その国や地域の景色や食べ物を味わったり、異国の文化や空気感に触れたりする体験でもあります。そう考えると、「毎日違う服を着ること」や「完璧に整った自分でいること」よりも、“その土地をどう感じるか”に意識を向けた方が、気持ちが少しラクになるのではないでしょうか。
特に海外では、日本人らしい“きちんとしたおしゃれ”が目立つ場面も少なくありません。それが狙われやすく、予期しなかったトラブルに巻き込まれる要因になることも少なくありません。
もちろん、おしゃれを楽しむことは素敵なこと。でも、ライト旅やウルトラライト旅のように、「着るものを気にしすぎない」という感覚を一度体験してみると、不思議と身も心も自由になれるんですよね。
限られた服で過ごすことは、一見不便にも思えますが、「これで十分だったんだ」と気づくきっかけにもなります。そんな小さな体験が、普段どれだけ恵まれた環境の中で暮らしているかを、改めて感じさせてくれるのかもしれません。
完璧に準備しすぎなくてもいい。
少し余白を残しておく。
その感覚を旅の中で体験すると、普段の暮らしや仕事の中でも、「もっと軽く考えていいのかもしれない」と思える瞬間が増えていきます。持ち物だけではなく、思い込みや“こうあるべき”まで軽くなった時、人はもっと自由に楽しめるのかもしれません。
いきなりウルトラライトは、ハードルが高くても、ぜひ、次のご旅行で、今までよりも「少し軽くしてみる」ところから、チャレンジしてみてくださいね。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026.6月号 編集部だより【完璧に準備しすぎなくてもいい。】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026年5月号 編集部だより【旅は、タイミングと少しの思い切り。】
2026年04月23日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月のTRAVEL-MODEでは、世界各地の夏の訪れを告げるお祭りを特集しましたが、いかがでしたか?
色とりどりの風景を思い浮かべながら、旅心をくすぐられた方も多いのではないでしょうか。お祭りは、その土地ならではの文化や空気を感じられる特別な時間であると同時に、開催される時期が限られているからこそ、タイミングを逃すとまた一年先になってしまうものでもあります。旅って、タイミングと思い切りも大事ですよね。
画像:iStock
この4月、私は小さな旅を通して、旅の満足度は、どこへ行くかだけでなく、誰と行くかによって大きく変わるものだと、あらためて感じました。気の合う人と過ごす時間は、それだけで旅の景色や味わいをより豊かなものにしてくれます。
一方で、どんなに素敵な場所や美味しい食事でも、感性や世界観が少しずれていると、その魅力を100%味わいきれないこともあるのだと気づかされました。
画像:iStock
とはいえ、旅は「誰と行くか」だけで決まるものでもありません。
ふと心に浮かんだ「ここへ行きたい」「これを見たい」「これを食べてみたい」という気持ち。その想いが強く、しかも季節やタイミングが限られているものであれば、誰かを待つよりも、自分のタイミングで動くことも大切にしたいものです。実際に、スケジュールを合わせているうちに機会を逃してしまうことは、意外と多いものです。
もちろん、いつでも自由に動けるわけではなく、現実には時間や費用とのバランスも必要です。
それでも、「自分はどうしたいのか」という感覚を大切にすることが、結果的に満足度の高い旅につながるのではないでしょうか。
誰かと楽しむ旅も、自分の想いを優先する旅も、どちらも大切な選択肢。これからの旅は、そのときどきの気持ちや状況に合わせて、無理のないかたちで選んでいきたいものです。
どうぞ、みなさまの旅の選択が軽やかでありますように。
それでは、また来月〜。
(編集部anan)
投稿2026年5月号 編集部だより【旅は、タイミングと少しの思い切り。】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026年4月号 編集部だより【花がつなぐ、季節と記憶】
2026年03月26日 category:編集部だより春のやわらかな陽射しとともに、日本各地で桜の便りが聞こえてくる季節となりました。
みなさま、いかがお過ごしですか?
満開の桜の下で過ごすひとときは、毎年同じようでいて、どこか特別な時間に感じられます。忙しい日常の中でも、ふと足を止めて季節の移ろいを感じさせてくれる桜は、そんな存在なのかもしれません。
画像:iStock
世界に目を向けてみると、それぞれの土地にもまた、季節の訪れを告げる花があります。
たとえば、フランスやイタリアではミモザが春の訪れを知らせ、オランダでは色とりどりのチューリップが大地を彩ります。南半球にあるシドニーやプレトリアでは、紫色のジャカランダが街を包み込み、人々に季節の変化を印象づけます。どの花も、その土地の人々にとっては、桜と同じように心に残る風景なのでしょう。
そして、日本の桜もまた、海を越えて世界各地に広がっています。
とりわけ有名なのが、ワシントンD.C.の桜並木。100年以上前に日本から贈られた桜は、今では春を象徴する風景として多くの人に親しまれています。ほかにも、パリやボン、バンクーバーなど、世界のさまざまな街で桜が根づき、人々の記憶に季節の彩りを添えています。
画像:iStock
場所は違っても、花が咲くことで季節を感じ、心を動かされる感覚は、きっとどこでも同じもの。
桜の下でふと立ち止まる時間があるように、世界のどこかでも同じように花を見上げる人がいる…そんなふうに思うと、季節の巡りが少しだけ身近に感じられる気がします。
いつか、世界のどこかで咲く桜や季節の花を訪ねる旅に出てみませんか。きっとその土地ならではの景色とともに、心に残るひとときが待っているはずです。
みなさまのお花見が素敵なひと時となりますように。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2026年4月号 編集部だより【花がつなぐ、季節と記憶】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026年3月号 編集部だより【パスポート残存期間チェックと発行手数料の話】
2026年02月24日 category:編集部だよりみなさま。こんにちは。
今月の特集【GWでも疲れにくい】「行ってよかった」と思える街 6選はいかがでしたか?
連休は、有効的な時間を過ごしたいもの。海外旅行好きのみなさんは、真っ先に「どこに行く?」「何をする?」を考えることでしょう。
画像:iStock
行き慣れている方も、久しぶりの方も、海外旅行で意外と多いのが、「行き先も決まり、航空券を探していたのに、パスポートの残存期間が足りなかった」というケースです。国や地域によっては、入国時に6か月以上の残存期間を求められることもあり、直前ではどうにもならない場合もありますから、パスポートの有効期限の確認は大事なポイントです。
目安としては、有効期限の1年前〜遅くとも半年前には更新を考えておくと安心。特に、久しぶりに海外へ出かけようと思っている方ほど、早めの確認がおすすめです。
実は私、よく海外旅行に行く夢を見るのですが、なぜかその多くが、空港まで行ったところで「パスポート忘れた!!」とか、「パスポートさえあれば、なんとかなるはず!!」といった、パスポートにまつわる危機的状況ばかり。夢だと分かっていても、毎回かなりハラハラします。それくらい、パスポートは“命綱”のような存在なのだと、夢の中で再確認させられるのです。こんな夢を見るのは、私だけでしょうか?
そんなこともあって、パスポートを確認したところ、2026年6月でパスポートの有効期限が切れることがわかりました。今年は、海外に行きたいなと考えていることもあり、パスポートの更新をしようと写真はすでに撮り、あとは申請するだけの状態です。
そこで、パスポート申請をお考えの方に、ひとつ耳よりな情報です。
2026年7月ごろから大幅に引き下げられる方向で調整されています。
◆10年有効のパスポート(18歳以上)
現在:約16,000円 → 引き下げ後:約9,000円程度に大幅引き下げ予定。
◆5年有効のパスポート(18歳以上)
廃止される方向。
◆5年有効のパスポート(18歳未満)
現在:約11,000円 → 約4,500円に大幅引き下げ予定。
※オンライン申請割引も設定され、窓口より少し安くなる見込み。
私の場合、更新時期がちょうど制度変更のタイミングに重なっていて、いっそ一度失効させてから申請するのもアリかな…と考えたり。
ただ、思い立ったときに動けないのは困るので、もう少し様子を見ながら決めようと思っています。
申請料金の引き下げに伴い、パスポートが作りやすくなると、今まで海外旅行に行ったことがない方も、「行ってみようか」というきっかけになるかもしれませんね。
なお現在は、マイナンバーカードを使ったオンライン申請も可能になり、以前より手続きはずいぶん簡単になりました。忙しい日常の中でも、準備がしやすくなっているのは嬉しい変化です。
※申請方法や必要書類の詳細は、外務省の公式案内をご確認ください。
行き先がまだ決まっていなくても、パスポートを更新すること自体が、旅への小さな一歩。「行く」と決める前に、「行ける状態」にしておく——。
そんな準備もまた、旅の楽しみのひとつなのかもしれませんね。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026年3月号 編集部だより【パスポート残存期間チェックと発行手数料の話】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026年 2月号 編集部だより「ここ知っている気がする」の正体。
2026年01月25日 category:編集部だよりみなさま。こんにちは。
今月は、季節の変わり目が美しい5都市を厳選してお届けしましたが、いかがでしたか?
さて、旅の計画を立てるとき、ふと目にした写真や映像を目にして、理由はわからないけれど、
「ここ、知っている気がする。」
「私、ここに立つ気がする。」
そんな感覚がふっと浮かぶことはありませんか?
画像:iStock
私自身のその感覚、ストックホルムの「ガムラスタン」、パースの「ピナクルズ」、リヨンの「トラブール」など、いくつかの場所がありました。
言語化が難しいような “説明のつかない確信” に突き動かされるという感覚です。
そして、実際に行ってみると、初めて訪れたはずなのに、どこか懐かしくて心が落ち着くような腑に落ちる体験です。
けれど、直感はいつも「正解」を示すとは限りません。
もしかしたら、思っていたほどピン!とこないことも、期待と違う景色に出会うこともあります。
でも、それは失敗ではないこと、後からちゃんと答えはついてきます。
その場所で出会った人、偶然入ったカフェ、予定を変えたからこそ生まれた時間。
記憶に残るのは、場所そのものよりも、そこから先に続いていく“新しい出会い”だったりします。
直感は、過去の記憶をなぞるためだけにあるのではなく、未来へ橋をかけるためのサインなのかもしれません。そして直感は、特別な人だけに与えられる能力ではありません。
誰かの写真や映像の一瞬、言葉が、知的好奇心の声を思い出させてくれているのが直感です。ただ、忙しさや常識にかき消されやすいだけなんです。
もし、TRAVEL-MODEの中で、そして他の媒体であっても、出会った記事の中に、「なぜか気になる」「理由はわからないけどなぜか惹かれる。」そんな場所や風景があったら、その感覚をどうか大切にしてください。
いきなり、航空券を取らなくても大丈夫。地図で場所を調べてみる、その国や場所の名前をノートに書いてみる、次の旅先候補として心の片隅に置いておく。それだけでも直感は「行動」へと一歩踏み出します。
旅は、行く前からもう始まっています。
そして、思い描いていた旅と違っていたとしても、その先には、あなたの知らない未来が待っているかもしれません。
TRAVEL-MODE編集部は、あなたの芽生えたインスピレーションが思いがけない出会いへと繋がっていくことを願っています!
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2026年 2月号 編集部だより「ここ知っている気がする」の正体。は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2026年1月号 編集部だより【本来の自分に戻るための旅】
2025年12月24日 category:編集部だよりみなさま、こんにちは。
2025年もあっという間に駆け抜けた一年でしたが、今年もTRAVEL-MODEをご愛読いただきまして、ありがとうございました。
画像:iStock
忙しさや情報の多さに追われる日々の中で、私たちはつい「前に進むこと」ばかりを求めがちです。でも、本当に新しい一歩を踏み出すためには、一度立ち止まり、静けさに還る時間が必要なのかもしれません。
今月号では「リセット・原点・再定義」をテーマに、フィンランド、ハワイ、トスカーナという三つの場所をご紹介しました。
静寂が思考を整えてくれる北欧の森。
自分の呼吸と心拍を取り戻すハワイ。
人生の味わいをもう一度噛み締めるトスカーナの丘陵。
どの旅も、何かを”足す”ためではなく、本来の自分に戻るための旅です。
旅は、遠くに行くこと以上に人生の向きを少しだけ調整してくれます。
静けさの中で生まれた小さな気づきが、やがて大きなワクワクへと育っていくでしょう。
どうか新しい年が、みなさまにとって、心が軽くなり、未来を思い描く余白のある一年となりますように。
次のTRAVEL-MODEでお会いできることを楽しみにしています。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2026年1月号 編集部だより【本来の自分に戻るための旅】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.12月号 編集部だより【ストックホルムの冬の風物詩・サンタラン】
2025年11月24日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月のトピックでは、「年末年始の海外旅行・安全に楽しむために。」と題して、出国〜帰国までの注意事項をまとめました。年末年始に限らず、海外旅行の際には役立つ情報となっていますので、保存版として、都度、確認のためのツールにしていただけましたら幸いです。
★★★
さて、2025年も残すところ1ヶ月となり、1年の中でも最も忙しく、そして賑やかな時期となります。12月のイベントと言えばクリスマス。宗教的、文化的背景を持つ欧米では、新年のお祝いよりも盛り上がり、誰もがクリスマスの到来を楽しみにし、指折り数えて待ち侘びています。クリスマスの4週間前の日曜日からアドヴェントが始まり、この期間は、アドヴェントカレンダーで日毎にカウントダウンをしたり、クリスマスリースに4本のキャンドルを立てて、日曜日ごとに火を灯していくという習慣もあります。
友人宅のアドベントリース。
2本目のキャンドルに火を灯すと言うことは、2回目の日曜日が来たということになります。
クリスマスは、誰もが待ちに待っていて、楽しみにしているものですが、昨今、スウェーデンのストックホルムでは、「サンタラン」なるイベントが人気を博し、クリスマス前の風物詩となっています。真っ赤なサンタの衣装に身を包んだランナーたちが集まり、ストックホルムの街を走ったり歩いたりしながらみんなで楽しむチャリティーイベントです。今年は12/7に開催されることが発表されています。
画像:iStock STOCKHOLM, SWEDEN – DEC 10, 2017
ランニング愛好家のみならず、家族連れ、カップルで、友人で参加したり、中にはワンちゃん連れの人も。スタートの号砲がなると、赤い波が街に流れ始め、ランナー同士が自然に声を掛け合ったり、自然と仲良くなって、寒さを忘れるほどの楽しさとなるようです。圧巻のサンタ群を見ている方も、ワクワクしますね。ランに参加する人も、沿道で見物している人たちも、一緒になって楽しむ光景は、クリスマスの到来を街全体で前祝いするような盛り上がりです。クリスマスシーズンを楽しみながら、人と人の繋がりを大事にする、北欧・スウェーデンらしい冬の楽しみ方です。
「サンタラン」公式の動画はこちらです↓
Stockholm Santa Run 2016 – Official Video
慌ただしい師走を迎えますが、忙しい中にも、ほっこりするひと時に幸せを感じたり、誰かに感謝したくなるような出来事が増えていきますよう、お祈りいたします。
2025年のラスト1ヶ月を、どうぞ素敵にお過ごしくださいませ!
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2025.12月号 編集部だより【ストックホルムの冬の風物詩・サンタラン】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。


