Czech Republic
Prague Central station / Twang_Dunga
これが映画のシーンなら
列車が出る寸前になって
待ち焦がれた人がやってくる。
そして積年の誤解は解け
ラストの字幕が流れる頃には
決まってハッピー・エンドだ。
そんな空想に賭けてみようと
いくつもの列車を見送る。
駆け寄る誰かの足音に胸を高鳴らせ
振り返るたびに落胆する。
グレーに染まるプラハの駅で
僕は只々、発車のベルを聞く。
View of Prague / Peter Curbishley Franz Kafka Museum / Dale Harvey
Krušovice / nyuhuhuu 374.Praga. Arquitectura cubista y rondocubista.jpg / Mataparda
「百塔の街」とも名高いチェコの都、プラハ。この街に染みわたる中世の景観は、たとえどこからの眺めを額に収めたとしても、必ずや名画となるだろう。そして街を貫流するヴルタヴァ(モルダウ)にその姿を映すとき、感嘆の溜息を漏らさずにはいられない。
芸術の門を叩けば、「変身」を著したカフカや画家のミュシャ、作曲家のドヴォルザークやスメタナが迎えてくれる。ホスポタ(ビアホール)に繰り出せば、黄金色に輝くピルスナービールが誰かの喉を鳴らす時を心待ちにしている。もしも旧市街の老舗で、可憐なボヘミアンガラスに心を奪われたとしても、うっとりと見つめ合うほかない。
ハプスブルク家の支配、そして旧ソビエト影響下での社会主義時代を経て、現在の民主化に至ったチェコ共和国。文化の弾圧という屈辱を経験しながらも、ピカソらが編み出したキュビズム(絵画技法)をどの国よりも早く建築デザインに取り入れ、独自に進化させていったという底力の国でもある。そんな誇り高き街並みを、あなたならどんな角度から味わうのだろうか。
Close up!チェコ語の道案内
2013年01月21日 category:チェコ特集聖ヴィート大聖堂 内部 (プラハ城内)
今回は「ぶぅさん」のチェコ・レポートをご紹介します。
70代のお母さんを連れてチェコを旅した40代のぶぅさん。今回の宿泊は、初めて利用する「Hotel Clement ホテルクレメント」。ここはヴルタヴァ(モルダウ)川の側にあるスーペリアクラスのホテルです。この日は旧市街広場やプラハ城めぐりを満喫したこともあり、ぶぅさん達は歩き疲れてクタクタに。すぐにでもホテルで休みたい気分でしたが、地図を見てもなぜか一向にホテルにたどり着けません。もしかするとこれは、迷子状態・・・?!
青空マーケットのチーズ専門店(プラハ・旧市街広場)
疲れも手伝って、だんだんと不安になるお母さん、そして何とかしなければと焦るぶぅさん!意を決して、通りがかったスラブ系の若い女性に道を尋ねてみることにしました。ところが呼び止めた彼女は英語が全く喋れないようで、説明は全てチェコ語。もちろん、ぶぅさんにチェコ語の心得はありません。ますますテンパってしまうぶぅさんでしたが、「火事場の馬鹿力」とはこういうことをいうのでしょうか。難解で知られるチェコ語が、なぜか聴き取れるのです!
火薬塔とその隣の市民会館(プラハ)
Powder Tower / joyosity Obecni Dum / –Filippo–
この不思議な現象に我が耳を疑いながらも、夢中で聴き入ること数分間。「Prašná Brána プラシュナーブラーナ!」火薬塔(を目指して)という彼女の説明どおりに進むと、無事ホテルに到着することができました。後で考えてみても、どうしてあの時に聴き取れたのか全くわからないのだとか。困っている外国人を何とか助けようとする現地の人と、異国の言語を必死で聴き取ろうとする旅人とが、ハートの部分で通じ合ったのでしょうか。旅には時として、こんな奇跡も転がっています。
Hotel Clement ホテルクレメント
ぶぅさんの印象 ★★★★☆
ここはスーペリアクラス(中級)でしたが、日本でいうと小さめの綺麗なビジネスホテルといった感じです。フロントは、ずっと同じ女性がひとりで切り盛りしていました。お風呂がイマイチだったので星4つです。(シャワーを浴びたら、ユニットバスの床が洪水・・・!)
チェコのマリオネットに秘められたもの
2013年01月21日 category:チェコ特集「マリオネット」という響きに、どこか物悲しさを感じたら、それはチェコが歩んできた歴史のせいかもしれません。
15世紀の前半からハプスブルク家の支配下となったチェコでは、ドイツ化を強いられ「暗黒」と呼ばれる時代が続きました。チェコの言語や文化は低俗なものとして扱われ、公に使用することを禁じられたのです。そんな中で、紀元前の信仰儀式が起源とされる人形劇(マリオネット)だけが、ひっそりとチェコ語で上演され続け、後にチェコ民族復興運動の支えともなりました。人形(パペット)たちの小さな体には、チェコ人の魂が吹き込まれ、彼らの代弁者としてこの時代を生き抜いたのです。
人形劇のテーマは、プラハの伝説や家族の日常、男女の愛など様々ですが、メルヘンの世界でありながらも人形はちょっぴりグロテスク。道化役のおどけたパペットでさえも、その哀愁を帯びた眼差しからは今にも心を見透かされてしまいそうな凄みが感じられます。歴史的背景から、単なる娯楽という立ち位置ではいられなかったマリオネットの苦悩が、そこに見え隠れしているのかもしれません。
マリオネット劇場(博物館を併設)
Marionette Museum / idleformat
今では観光客向けに英語での上演もあるマリオネット。代表的な劇場は、オーソドックスな演出に定評のある国立マリオネット劇場などですが、プラハの街をめぐれば約50箇所もの劇場が点在しています。中には人形劇学科の学生らが上演する「ディスク劇場」や、人形劇ばかりをひたすら上演している市営の「ミノル劇場」など、本場ならではの地元密着型の劇場もちらほら。
もしもマリオネットを初めて鑑賞するなら、やはりオペラの名演目でもあるモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が王道です。ご存知のとおり「女たらしが地獄に落ちる話」ですが、チェコに漂う独特の切なさを体感するには、この喜劇とも悲劇ともとれる作品に触れるのが、なぜかぴったりのような気がするのです。
外務省情報(2013.1.16 付)
2013年01月21日 category:チェコ特集★最新情報は外務省ホームページでご確認ください!
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