こんにちは。ティンドラ・ドロッペです。桜も終わり、一気に新緑の季節に向って気持ちも前向きになる季節を迎えようとしています。特に北欧諸国の人たちにとっては、日が長くなる夏至までは、待ちに待った季節となります。
さて、今月の北欧コラムは、先月に続き「ノルウェー/フィヨルド・ベルゲンの旅」その2をお送りします。写真メインでお伝えしますので、一緒に旅する気分でご覧ください。
トロールのいたずらか、1日がなかなか終わらないフィヨルド観光を満喫した翌日は、ベルゲン市内観光へ繰り出しました・・・が、この日は“ウィットマンデー(聖霊降臨節の月曜日)”。祝日ということで、一般のお店・レストランなどはお休み。(※みなさん、旅行計画の際には、祝祭日を調べてくださいね。) お店が閉まっていても呆然とする必要はない!行くだけ行ってみよう~と気持ちを切り替えいざ、フィッシュマーケットへ。
普段はもっと賑わいを見せているのでしょうが、この日は、テント3つだけ出店していました。ないはずのものがあると、少なくても嬉しいものです。どれどれ?どんな魚が売っているか、旅行当時のメモでご紹介してみましょう。
陳列に赤いものが多い!? | ビビットカラーの魚エプロン | キャビア!? |
試食もさせていただいたので、何かおみやげを・・・カニ缶を購入、3つのテント全部値段が違っていました。「Kaviar」のブルーのチューブは、たらこペーストです。魚卵の代名詞のようにみんなキャビアって言うんですね。そして、ノルウェーには鯨を食べる文化があるんです。ご存知でしたか?ここフィッシュマーケットでは、鯨をスモークした加工品が販売されていました。乾燥させた棒鱈もあり、調理法は違うでしょうが、日本と食文化が似ているという印象を受けました。
フィッシュマーケットを後にし、次の目的地、世界遺産「ブリッゲン」へと移動します。ブリッゲンは、13~16世紀ハンザ同盟のドイツ人街です。三角屋根のカラフルな木造建築が、港に面してずらり立ち並んでいます。建物と建物の間の狭い路地、その奥にも建物があり、渡り廊下、傾いた廊下など迷路のように楽しい散策ができます。港側の路面は観光客用おみやげショップやレストランですが、路地へ入るとアーティストの工房、ハンドクラフトのブティックなど、おもしろいショップを発見できます。1979年に世界遺産に登録され、カラフルな港町は、ベルゲン代表する景色です。
風情ある港町の景色 | 建物と建物をつないだ不思議な造り |
次は、ベルゲンを見渡せる「フロイエン山」に登ります。山登りといっても、ご安心ください!ケーブルカーで登れますので、タウンウエアでも大丈夫です。
かわいらしい駅 | 山頂まで7分で到着 | 山頂からの眺め |
フロイエン山からの景色は、日本のどこか懐かしい風景と似ています。私にとっては幼少期を過ごした佐世保(長崎県)を思い出す景色でした。ここに立つと、みんないつか誰かと見た景色を思い出すのではないでしょうか。そして、ベルゲンっ子たちの心の故郷でもあります。
ゆっくりとのんびりした時間が流れています。
素敵なシニアカップル | おばあちゃん、お母さん、 娘さん、三世代で。 |
なんの相談でしょうか? |
過ごし方様々 | ママはお仕事かな? | こちらもアイス |
せっかくですので、この見晴らしのよい景色を眺めながら歩いて下山することにしました。途中は湧き水が流れたり、春を告げる可憐な花たちをながめたり、鳥の声を聴きながら森林浴が気持ちよく“ノルウェーの森”を感じます。忙しい都会暮らしでは味わう機会がなかなかない時間。少しでも普段の運動不足を改善しようと選んだハイキングコースは“最短コース所要時間30分”。
ここにもいましたトロール! | 最短コースを選んだものの・・・ | 壁の色もすてき。 |
猫が似合いそうな家並み | ノルウェージャンフォレスト キャットいないかなぁ。 |
Mcドナルド。景観そこねず。 |
“最短コース=勾配が急である”ということが頭になく、急な坂道を下り続け、民家の建物が現れるころにはふくらはぎはパンパン!膝はガクガク!今すぐ湿布を貼りたいほど、足腰が~。帰りのハイキング、気持ちよさも眺めも素晴らしいのですが、無理せず“ゆっくりなだらかコース”でハイキングすることを心からオススメします。
だんだんと口数も減ってきた所に、店の外までお客さんがあふれるカフェが!!みなさん、脚がパンパンなのではなく、エスプレッソ目当てに来ているようです。
ノルウェーだけでなく、北欧諸国はコーヒー、紅茶がとてもおいしいです。冬が長く家で過ごす時間が長いという背景があるのですが、北欧からは、何人ものバリスタチャンピオン、ティーブレンダーを輩出しています。
こちらのカフェもトイレの壁に受賞パネルがいくつも飾ってありました。
フロイエン山ふもとのカフェ。この写真左右にもずらりとお客様。 | マシンを手早く操るおねえさん。 |
コーヒーへのこだわりが伝わるトイレ | アイスエスプレッソ(勝手に命名) |
祝日のベルゲンは、とても静かでした。ショップなどはやはり開いていませんが、教会前の公園、劇場の庭園など緑豊かなスペースでは、人々がくつろぎ春を謳歌しています。平和でのどかな街歩きを続けると、いかに日々気忙しく過ごし、気持ちの余裕をなくしているかに気付かされます。
夕刻、ベルゲン郊外オース村まで移動し、今夜の宿泊施設『Solstrand Hotel & Spa(ソールストラン ホテル&スパ)に到着しました。フィヨルドを目の前に臨む、老舗のリゾートホテルです。
バルコニーから | 部屋のしつらえ | ジュニアスィート |
今回はこの部屋でディナーを | 海の幸、山の幸、滋味豊かな 西ノルウェー料理 |
仔牛のロースト、かぼちゃの ピュレ |
館内の到る所に歓談スペース | 廊下に展示されたこの地域の 民族衣装。 |
どこからもフィヨルドが見える |
岸辺のボートハウス |
フィヨルドを見つめる少女の |
ディナーが終わった後、ホテルの庭園を散策。 |
景色の素晴らしさは言うまでもありませんが、目に見えないところまで気配りを感じるホテルです。隅々まで神経の行き届いた清潔感、スタッフの態度ひとつひとつ、決して現状に満足しきっていないホスピタリティの精神など、どの角度から見ても、ここで働く人たちの全てが、この場所を愛し誇りを持ってお客様を迎えていること。これは他で感じたことがないほど印象的で、短い滞在が惜しくなるほどでした。景観や歴史だけに頼ることなく、むしろ、日々前進の努力でここを守っていっていることが清々しいと感じるのでした。
湖のように広がるフィヨルドの向こうには、根雪の残る山並み。空が薄っすらとピンクに染まり、ゆっくりと静かに夜を迎えようとしています。
2回に渡ってベルゲン・フィヨルド3日間の様子をお伝えいたしましたが、一緒に旅をしていただけましたか? 心洗われるような旅を求める時、ノルウェーおすすめです!
投稿『ノルウェー/ フィヨルド・ベルゲンの旅2』ドロッペさんのハーデソーブラーは海外旅行保険 の最初に登場しました。
こんにちは。ティンドラ・ドロッペです。春が待ち遠しく、北欧コラムのヘッダーも春バージョンに変えてみました。
さて、今月は【ノルウェー特集】ということで、このコーナーも「ノルウェー/フィヨルド1日ツアー」をお伝えします。ドロッペさんが見たフィヨルド、どんなところ?そして伝説の妖精トロールはいたのでしょうか!?
春から夏へと向かう5月の終わり、ノルウェー第二の都市ベルゲンからフィヨルドツアーに行く機会に恵まれました。
中学生の頃、地理の授業で出てきた“フィヨルド”。教科書の文章で読んでも想像がつかず、お恥ずかしながら地図上で見るリアス式海岸の大きいバージョンか?くらいの認識でした。地理的にも精神的にも遠い遠い異国のことだと感じていて、大人になってこの目で確かめることになるとは!露ほども考えなかったことです。
もう一度、復習してみましょう。“フィヨルド”とは、数万年にも及ぶ長い長い時間をかけて、厚さ1000mを超える氷河が自分自身の重みで河床を削り、ナイフで切り裂いたような鋭いU字の谷を造ったものです。氷河期が終わると、海水が入り込み入り江/湾となったものを言います。
私が行ったのは、ノルウェー最長のソグネフィヨルド。その長さは200km、ノルウェーの内陸部にまでおよびます。雄大な河のように見えますが、湾の長さが200kmですから、途方もない自然の力を感じます。(※200kmの距離は福岡中心にすると釜山、広島くらいまでの距離です。)
7時半すぎ、オスロ行きのベルゲン鉄道に 乗り込みます。(左の列車) |
さっそく車窓はフィヨルドです。 |
出発はベルゲンからオスロ行き、ベルゲン鉄道での移動です。約2時間、内陸部に移動する毎に車窓は冬へと逆戻りするかのように変化し、これから姿を現すフィヨルドへの期待が高まる移動でした。5月末とはいえ、まだ冬の名残を感じるミュールダールで下車し、ここで観光路線“フロム鉄道”に乗り換えます。フロム鉄道もまた、世界一急な勾配として有名で、鉄道ファンならずとも、テレビで見た、雑誌で見たという方も多いかもしれませんね。
ベルゲン鉄道内の売店 | カフェつきの車両もあります。 |
車窓は雪山の景色に。 | 標高も高くなってきました。 まだスキーが出来そうです。 |
ミュールダールに到着。 |
全長20km。世界一急勾配の鉄道「フロム鉄道」 |
ショースフォッセンの滝で停車。 ホームで“森の妖精・フルドラの舞”を観る。 この滝の水力発電でフロム鉄道は走っている。 |
フロムに到着。 |
フロムへ到着し、フィヨルドクルーズの前にランチを頂きます。“フレットハイムホテル”でいただいたこのランチは、忘れえぬ味となって今でも鮮やかに蘇るほどの美味しさでした。この日は地元野菜とキャットフィッシュ(なまず)のホワイトソース。これこそが大地の恵と感じる地強さと、必要以上に飾らず足さず滋味豊かな味わいが、ノルウェーの誇りのように感じたのです。
ふわふわのキャットフィッシュ アスパラガスの太さに驚く。 |
ホワイトチョコとサワークリームを滑らかに 合わせたデザート。 勝手に“フィヨルドクリーム”と命名。 |
さてさて、フロムからはいよいよフェリーに乗船しフィヨルドクルーズへ。
5月の終わりでも風が冷たく、心地よいというよりかなり寒かったです。そして乗船してからは、無数のカモメが手にとまりそうな勢いで、どこまでもついてきます。しばらく主役はカモメに持っていかれ、大人も子どももフィヨルドどころではないのですが、目的を忘れてはいけません。教科書でしか知らなかったフィヨルドにいるのですから。
クルーズ船は、ソグネフィヨルドの支流、“アウルランフィヨルド”から“ネーロイフィヨルド”に入りました。湾の幅は250m。世界で最も狭いフィヨルド、世界遺産です。水面からいきなり1000m級の山々がそびえ、壁のように迫ります。この山肌こそ氷河が削った跡なんですね。山のあちらこちらからは、雪解け水が無数の滝となってフィヨルドにそそいでいます。清らかな波ひとつない水面は、鏡のように山や雲、鳥、すべてを映し、心も洗われるように澄んでいます。時々、イルカやアザラシを見かけることもあるそうで、海水の湾であることがわかりますね。
この美しい景観が出来るまでの遥かなる時間を思うと、人間の傲慢さを恥、自然の前では抗えず、ただただ無力なのだと感じずにはいられません。
目に見える範囲だけでも、ここになにか魔力のようなものが潜んでいる気配を感じます。これがノルウェー伝承の妖精“トロール”でしょうか。「ここから先は触れるな!」と警告を発しているように、人間界とは一線を画した美しい世界がどこまでも続きます。
こっちに乗りたかったが、まにあわず・・・ | 小さい方の船で。 |
手にとまりそうなカモメの群れ | 海からいきなり山。 これがフィヨルドです。 |
無数の雪解け水が滝となり、 フィヨルドに注ぎます。 |
うわさのトロール。 |
フェリーはグドヴァンゲンに到着し、ここからヴォスまでバスで移動します。急なつづら折の山道をぐるぐると登ります。頂上に忽然と姿を現す“スタルハイムホテル”で小休憩。ここの売店に、いました!いました!トロール。かわいいというより、ちょっとこわい!?ですよね。
ノルウェーでは、なにかモノがなくなったりすると「トロールのいたずら」と言われるそうですよ。
休憩を済ませるとバスは、ぐるぐると下りヴォスを目指します。1時間半、ずっとぐるぐるの山道ですが、景観がすごすぎてバスに酔っている暇などありません。
ベルゲン駅の時計は20:40。 まだ昼間のように明るい。 |
夏を告げるライラック。 |
早朝ホテルを出発してから、なかなか終わりの見えないフィヨルドの旅ですが、いよいよ最終移動。ヴォスから再び列車に乗り、ベルゲンへと帰ります。
21時前、ベルゲン到着に到着。空はまだ青く陽が差していて、薄紫のライラックが木漏れ日を作ります。長い長い一日。トロールにいたずらされて、一日が終わらないような気がしてきます。夕食をすませてホテルに帰ると、ふかふかのベッドに体を横たえ、心地よい疲労感に包まれました。
目に焼きつけた美しい景色、そして今日出会った人たちを思い出しながら目を閉じます。
この土地の人たちのもてなしや温かさは、自然なふるまい、穏やかな笑顔となってにじみ出ていて、大いなる自然の中で、守り守られながら共存しているように感じます。人もフィヨルドと一体となって、訪れる旅人を迎えるのです。
いつしか気づけば、私の心からも波風は消え、景色に人に癒され、ゆっくりと心も体も浄化されていた、そんな旅となりました。
次回は、ベルゲンの様子をお伝えします。
お楽しみに。
投稿『ノルウェー/ フィヨルド・ベルゲンの旅』ドロッペさんのハーデソーブラーは海外旅行保険 の最初に登場しました。
北欧は海外旅行の行き先アンケートでも必ず上位に入ってくる憧れの旅先のひとつです。特に、老若男女問わず「一度はオーロラを見てみたい!」という方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ノルウェー政府観光局にご協力をお願いし、オーロラ、フィヨルド観光の魅力、そして気になるノルウェーのお国柄についてもお尋ねしてみました。
ノルウェーの魅力はオーロラだけではありませんよ~。ダイナミックな自然、滋味豊かな食事、歴史・芸術と、見所も多いノルウェーをインタビュー形式で,たっぷりお届けします。
★★★
ロフォーテン諸島のオーロラ/写真提供:ノルウェー政府観光局
◆オーロラ・フィヨルド観光について教えてください。
Q: どれくらいの日程・予算を考えればいいでしょうか?それぞれのモデルツアーやベストシーズンを教えてください。
A: フィヨルド を満喫できるベストシーズンは夏。5月~8月頃です。
8日~9日間のツアーが主流で、予算は添乗員付きツアーで概ね20万円代後半~50万円台が多いようです。
オーロラをご覧になるには、日照時間が短い冬場 ⇒11月~3月、6日~8日間のツアーが多いです。予算は添乗員付きツアーで20万円代前半~40万円台が多いようです。
フィヨルドも、オーロラも上記ツアー代金は、団体旅行で行く場合の目安です。
いずれも各旅行会社が様々なのツアーを出しています。
個人旅行の場合はもっと費用を抑えることができます。(航空券やホテル、鉄道パスだけの手配を行っている旅行会社もあります。)
世界遺産ネーロイフィヨルド/写真提供:ノルウェー政府観光局
Q: オーロラ観測は、防寒具なども揃えて持って行かなければならないでしょうか?
A: お持ちになったほうがよいでしょう。
トロムソなどノルウェーの北極圏沿岸部の都市であれば、冬でもマイナス4度ほどで、札幌程度の寒さですが、オーロラを見るために長時間、屋外に居ると体が冷えますので、ぜひお持ちください。
もこもこに重ね着するよりも、上半身、下半身ともに薄手の肌着を何枚か重ね着して空気の層をつくり、セーターなどの上にダウンコート、手袋、マフラー、滑らないブーツなどのしっかりした靴があればよいでしょう。あとは、足の裏や腰など冷えやすいところに、ホッカイロを貼るくらいです。防寒具レンタル込のオーロラツアーもあります。
オーロラ/写真提供:ノルウェー政府観光局
Q: オーロラが見えなくても、待っている間に楽しめることはありますか?
A: 各アクティビティ会社が趣向を凝らしています。大きなテントの中のたき火で暖まりながらココアを飲んでオーロラを待つツアー、船に乗って海の上で釣りをしながら出現を待つツアーなどがあります。丘の上のホテルに滞在して、バーでノルウェーのお酒を楽しみながら待つ、という方法もあります。
Q: フィヨルドの見所を教えてください。
- A: ひとくちにフィヨルドといってもいろいろとありますが、雄大な自然と、新鮮な空気です。たとえば世界遺産ネーロイフィヨルドの両側には1000メートル級の山々がそびえています。フィヨルドはU字谷になっていますので、目に見える海の底は、その山々と同じくらい深いのです。そんなことを想像すると、旅がもっと楽しくなりますよ。
世界遺産ガイランゲルフィヨルド/写真提供:ノルウェー政府観光局
Q: 外旅行保険には入っていたほうがいいでしょうか?
A: 必ずご加入することをおすすめしています。ノルウェーは治安もよく、医療も発達している国ですが、やはり旅行中に万一のけがやスリなどにあったときのためにご加入されておくとよいでしょう。
◆オーロラ・フィヨルド以外では、どんな旅が楽しめますか?
Q: オスロ、ベルゲン他、見所ある街を紹介してください。
A: オスロはノルウェーの首都で、国王一家が住まう王宮を中心に、ムンクの絵画「叫び」で知られる国立美術館やムンク美術館、ヴァイキング船博物館など見どころが豊富な街です。デパートから路地の小さなショップまで、北欧雑貨やデザイングッズなどのショッピングも楽しめます。
オスロ・カールヨハン通り 正面は王宮/写真提供:ノルウェー政府観光局
ベルゲンはノルウェー第二の街で、中世に栄えたハンザ同盟都市です。干しダラの貿易で栄えた名残を、傾いた木造建築、世界遺産ブリッゲンに垣間見ることができます。ケーブルカーでフロイエン山に登って街を一望したり、魚市場で焼いている新鮮な魚介類を試すのも楽しみです。
ベルゲン・世界遺産ブリッゲン |
ベルゲン・フロイエン山からの眺め |
Q: 若い人にオススメ、ご年配向きなどのスポットや、楽しみ方があれば教えてください。
A: 若い方 ⇒ オスロ市の東部、ムンク美術館周辺のグリューネルロッカ地区。かわいいビンテージショップやノルウェー最先端のカフェが集まるおしゃれエリア。近くには屋内市場マートハーレンもあります。街歩きが楽しい地域です。冬のオーロラも、夏に比べて比較的リーズナブルに旅行できますので、おすすめです。
年配の方 ⇒ オスロでゆったりとアート観賞。また、ベルゲンを中心としてフィヨルドを巡る際は、少なくとも1泊はフィヨルド内に宿泊することをおすすめします。大自然の中で目をさまし、散歩するときの静けさ、空気のきれいさはぜひあじわっていただきたいですね。
Q: おすすめのおみやげを教えてください。スーパーで買えるお手軽&かわいい系、記念にこれは買った方がいい!といったものなど。
A: ノルウェーのおみやげは、森の妖精トロールの人形、色の美しいガラス細工、100%ウールのノルウェーセーターやニット小物、民族衣装からインスパイアされているシルバーのアクセサリーなど、いろいろあります。スーパーで買える手ごろなものといえば、やはりフレイヤの板チョコレート。日本のものよりだいぶ大きく、なめらかで口どけが良いチョコレートはとてもおいしく、はずれのないおみやげです。たくさん配れるミニサイズもあります。ほかに、パッケージもかわいいサバのトマト煮の缶詰や、たらこペーストのチューブもおいしい、かわいい、ノルウェーらしいと三拍子そろったおみやげなのでおすすめです。
色も細工も美しいガラス製品 |
民族衣装や自然モチーフのシルバーアクセサリー |
Q: ノルウェー旅行に持って行った方がいい、あると便利みたいなモノありますか?
- A: 風よけになるウィンドブレーカーです(できれば防水のものだとなお便利)。フィヨルド観光しているとフェリーに乗ることが多く、甲板からの景色は格別なのですが、夏で晴れていても、船が進むと風が当たって体感温度は実際より低く感じます。また、朝晩や雨の日は冷え込むこともあるので、私は夏でもウィンドブレーカーと薄手のフリースを持っていきます。
-
◆ノルウェーについて教えてください。
- Q: 治安や言語を教えてください。
-
- A: 治安は非常によいです。2016年2月現在、外務省からの危険情報はありませんが、都市部でのスリや置き引きは、十分お気を付け下さい。公用語はノルウェー語ですが、小学生から英語を習うので英語も非常によく通じます。
Q: 日本人から見て、ユニークな文化・習慣・お国柄がわかるエピソードなどを教えてください。
- A: ノルウェー人は「スキー板をはいて生まれてくる」という言葉があるほど、スキー好き。首都オスロでも、雪が降ると、スキー板を担いで出勤し、アフターファイブにスキーを楽しむサラリーマンの姿を見かけるほど。子どもたちの春休みはスキー休暇、と呼ばれるし、山岳地帯を通る長距離列車にはスキー板専用の置き場があるほど。スキージャンプは国技ともいえるほど、たくさんのメダリストを輩出。競技にも関心が高く、「誰か知っている日本人の名前を言ってみて」とノルウェー人に聞くと、「ハラダ」「カサイ」「サラ・タカシナ」など、スキージャンプ選手の名前が答えとしてかえってくることが多いです。
◆読者の方へメッセージをお願いします。
ノルウェーの魅力は、言うまでもなく世界遺産にも登録されているフィヨルドやオーロラをはじめとする、大自然と絶景ですが、それだけではありません。食事もおいしく、肉厚で脂ののったノルウェーサーモンやサバをはじめとする魚介類はホテルの朝食でも味わうことができます。新鮮な食材を活かしたノルウェー流のすし店も増えていますよ。少しシャイで親切なノルウェーの人々のおもてなしも、心が和む旅の思い出です。大都市のシティホテルやフィヨルドに抱かれた老舗高級ホテルでも、同じように素朴で温かな心にふれることができますよ。英語も非常によく通じます。これからはフィヨルドが輝き始める季節ですので、ぜひ、美しいノルウェーへお越しください。
脂ののった肉厚なノルウェーサーモン |
フレンドリーな売り子さんたち |
もっと詳しくノルウェーが知りたい!
ノルウェー政府観光公式HPはこちら
http://www.visitscandinavia.org/ja/Japan/
ノルウェーをもっと身近に感じたい!
ノルウェー政府観光局公式Facebookはこちら
https://www.facebook.com/visitnorwayjp/
ノルウェー政府観光局のみなさま、ご案内ありがとうございました。
色の光が揺らめき、多様に姿をかえて出現するオーロラは、一度は見てみたいものです。
ノルウェーでのオーロラ観測は、オーロラ以外にも食事やアクティビティも楽しめることが魅力ですね。出現時間も夕食が終わる頃から0時くらいということで、夜中に起きて待つということがない分、昼間の行動範囲が広がるメリットもあります。気温の面でも、滞在しやすそうです。
大自然が創り出したダイナミックなフィヨルドを見るか!? やっぱりオーロラか!? どちらに行くか迷いますね。
これからどんどん日が長くなり、夏へ向かって北欧ベストシーズンに入ります。夏至を迎える頃には一年で最も輝く美しい季節となりますので、フィヨルド派の方!ご旅行計画・準備、始めてくださいね。
「オーロラ見たよ、フィヨルド見たよ、写真撮れたよ。」という方は、ぜひ編集部までおたよりください。
(編集部anan)
投稿一度はこの目で見たいオーロラ/フィヨルド【特集】ノルウェーは海外旅行保険 の最初に登場しました。
NORWAY / Michael Gwyther-Jones
読み終えたばかりの短篇を閉じる。
デッキの風は思いのほか強くて、人の姿はまばらだ。
視線を感じて振り向くと、10歳ぐらいの少年だった。
手には僕の帽子。いつの間にか飛ばされたらしい。
僕が手をあげると、少年はホッとした顔で駆け寄ってきた。
「ねぇ、それ面白い?」
情けない男の恋愛話だったが、笑顔で彼に渡す。
フィヨルドの夏。今年は、やけに爽やかな風が吹く。
edvard munch – the scream 1893 / oddsock Viking Ship Geiranger Ffiord Norway / Leshaines123
Open-face sandwiches at cafeteria in Flåm / tuey Bergen, unesco site 01 / dulcimer61
スカンジナビア半島の西側に位置し、氷河の芸術「フィヨルド」と共にある国、ノルウェー。複雑に入り組んだ地形は、この国に穏やかな港と豊かな漁場をもたらした。ノルウェーに疎くても、ノルウェー産のサバに、たっぷりと脂が乗っていることを知る日本人は多い。
フィヨルドは、険しい岩肌を露わにしたかと思えば、なだらかな山並みに懐かしさと安らぎを漂わせる。それは場所ごとに異なる表情を浮かべて、見る者の心にゆっくりと染み入る。北欧のショパンといわれた作曲家グリーグは、のどかなフィヨルドの村に創作小屋を建て、巨匠ムンクは、幻覚で見た夕景のフィヨルドを、あの名画をもって世に吐き出した。
夏には白夜が、冬にはオーロラが空を舞うノルウェー。この絶景の連続に、旅するあなたが歓喜の「叫び」を上げることは、もはや避けようがない。
ノルウェー☆最新情報
2012年08月03日 category:ノルウェー特集新鮮!ノルウェーの魚市場
Expensive but goooood / phunkstarr
★ノルウェー・フードフェスティバル&料理選手権大会
【2012年8月22日~26日】
★広島アステールプラザで「ノルウェー・アニメーション特集」
【2012年8月23日~27日】
★フィヨルド観光の街ベルゲンで聴く「バロック音楽祭」
【2012年11月25日~12月3日】
バリスタの聖地で、コーヒーを飲む!
2012年08月03日 category:ノルウェー特集
Cafe life in Oslo / blackbird76
ノルウェーは、世界有数のコーヒー消費国です。
どのくらい飲むかというと、国民1人あたり1日に5~6杯。朝から晩まで約2時間おきに飲んでいるイメージでしょうか?そしてノルウェー人は、新聞をよく読みます。コーヒーと新聞の関連は定かではありませんが、想像しただけでも知的な香りが漂ってきますので、おそらく相互に作用しているのだろうと私はみています。
ノルウェーは、カウンターの向こうでコーヒーを淹れてくれる、「バリスタ」の聖地でもあります。バリスタの世界には、その技や能力を競う「ワールドバリスタチャンピオンシップ」という大会があります。2000年にその初代チャンピオンとなったのが、ノルウェー代表のロバート・トーレセン氏。ノルウェーでは彼を筆頭に多くのバリスタがこの大会を巣立ち、各地にカフェをオープンさせています。
そんなノルウェーへは、バリスタ修行に訪れるプロも多いそうですが、一般の愛好家に向けたコーヒーのカッピング(テイスティング)教室なども充実しています。コーヒーを1日に何杯も飲み、教室にも通っているとなれば、消費者の舌も相当に肥えているというもの。この環境によって、ノルウェーのバリスタも鍛えられていくのですね!
そんなわけで、首都オスロのカフェは、どこを覗いてもクオリティが高いことで有名です。浅めの焙煎が主流といわれるノルウェーコーヒー。あなたも新聞を読みながら、ノルウェーのカフェで過ごしてみませんか?
ノルウェーで食べてみたい肉 No.1 はコレ!
2012年08月03日 category:ノルウェー特集
トナカイのステーキ
Reinsdyrsteik (reindeer steak) at Vågsbunnen Restaurant, Bergen / tuey
サーモンやロブスターなど、魚介類の美味しさが際立つノルウェー。でも、たまには肉類もどうでしょうか?
ノルウェーで食される肉類は、狩猟によって捕獲される「ジビエ」が中心です。中でもトナカイは、ノルウェー北部で伝統的に遊牧されてきた貴重なタンパク源。脂肪分が低く、鉄分が多いという栄養面でも優れた食材です。
赤身のため、硬くて血の匂いが気になるという声もありますが、下処理が十分に行われていれば大丈夫。煮込んでスープにしたり、フィレ肉をローストしてベリー系のソースを添えるのがポピュラーな食べ方です。保存食として燻製や塩漬けにもされています。
トナカイ肉などのノルウェー伝統料理を味わうなら、オスロ市庁舎からも近い「エンゲブレット・カフェ」がおすすめです。ここは一軒家だった建物を改装して造られたレストランで、「人形の家」で知られるノルウェー出身の劇作家、イプセンが訪れた店としても有名です。
店内は重厚な雰囲気ですが、ランチタイムにはビュッフェもあるので気軽に利用できます。予算の目安はランチで150Nkr.(約2,000円)から。ディナーはランチのおよそ2倍です。食事はもっと安く上げたい!という場合には、オスロ中央駅近くの大型スーパー「メニィ」などを覗いてみてはどうでしょうか?
スーパーには、デリ・コーナーが充実しているので、外食するより手軽に食事を調達できるうえ、ちょっと変わったお土産選びにも重宝します。「トナカイ肉の燻製」をはじめ、「シシャモのキャビア」や「サバのパテ」など、一杯やりたくなるような美味にも出会えますよ!
いつかオーロラを見る日のために。
2012年08月03日 category:ノルウェー特集
Aurora Borealis / zhengxu
生きているうちに一度は見てみたい景色のひとつに、「オーロラ」があります。
それは自然の成せる業とは到底思えない、ファンタジックな発光現象です。北欧では、死者と生者の架け橋という伝説もありますが、オーロラが光るしくみは至って科学的。太陽から放たれた荷電粒子が、大気中にある酸素や窒素の粒子と衝突して起こる現象です。
磁場の影響を受けるオーロラは、地球の両極を中心として「観測しやすい場所」というものがあります。ドーナツ状になったこの地帯は「オーロラオーバル」と呼ばれていて、北極側ではカナダやアラスカ、北欧などが含まれます。ノルウェーでは「トロムソ」や「ノールカップ」「アルタ」「ロフォーテン諸島」「キルケネス」などの地域です。
中でも「トロムソ」は、おすすめの観測場所。ここはノルウェー北部最大の都市で、通称「北のパリ」と呼ばれるほど洗練された街です。シーフードが美味しいのはもちろんのこと、大学や各研究機関が集まる学術都市で、美術館やギャラリー、ノルウェー最古の映画館(現役!)などの見所も満載です。
しかしながら、オーロラは自然現象なので旅行中に絶対観測できるとは限りません。海が近い北欧は天候が安定しないこともあり、アラスカやカナダ(イエローナイフ)に比べると観測成功率が低いという難点もあります。とはいえ、観光面での充実度は群を抜いているので、大らかな気持ちでオーロラを待てる場所ともいえます。
メキシコ湾暖流の影響で、冬でも比較的過ごしやすいといわれるノルウェー。長年の夢を叶えるなら、観測に適した9月~3月に長期で滞在してみませんか?
外務省情報(2012.8.1付)
2012年08月03日 category:ノルウェー特集★最新情報は外務省ホームページでご確認ください!
【重要】
◆夏休みを利用して海外へ渡航される皆様へ
◆海外旅行保険加入のおすすめ
◆未成年者の旅券発給申請における注意点
【海外邦人事件簿】
◆写真撮影は慎重に!
【危険情報】
◆2012/07/26
シリアに対する渡航情報(危険情報)の発出
◆2012/07/26
バングラデシュに対する渡航情報(危険情報)の発出
【パスポートの保管・使用に関する注意事項】
◆パスポートは防虫剤と一緒にしまわないでください!