海外旅行に行く際、防犯対策も確認されているでしょうか? 久しぶりの海外旅行となると、ウキウキワクワクしますが、日本でのいつもの感覚でいると、スリや置き引きに遭ってしまう危険性が高まります。日本で流行っているからといって、おしゃれのつもりが海外では悪目立ちとなってしまうこともあります。楽しい旅行にするためにも、予備知識を持って備えておきましょう。
★★★
◆スリの手口
ヨーロッパは、特にスリや置き引きが多く、どの国・都市は安全と言い切れません。まさかこんな小さな女の子が?お年寄りなのに?など、あなたの感覚でスリに見えない人たちもいます。しかも、周りに人がいようと、巧みに大胆な手口で盗んでくることもあります。固定観念や、思い込み、自分は大丈夫というバイアスは、通用しませんので、いつでもターゲットにされるということを心に留めておきましょう。特に観光客が多い場所での非日常的なアクションには、スリが絡んでいることがほとんどです。どんな手口があるか知っておくことも対策の一つです。
<スリは、グループで役割分担をしています。>
代表的な手口としては、アイスクリーム、ケチャップ、マスタードなどで服を汚され、気を取られている間にバッグから財布を抜かれるという古典的なものから、ニセ警官などを装った劇場型、複数人数にか揉まれるタイプ、署名を求めるものまで、様々!まるで手品のように一瞬の出来事ですので、少しも気が抜けません。また、悪い人ほどいい人のフリをして近づいてきます。片言の日本語、親切、フレンドリーな人には注意しましょう。
<弱みに漬け込まれる>
黒髪のジプシー風で汚れた服であることが多いとされる子供のスリ。貧そうなかわいい女の子が、困ったように英語ではない言語で突然近づいてきたら?きっとあなたは「ん?どうしたの?」と、訴えの内容を理解しようとしたり、助けが必要なのか見極めようとするでしょう。しかし、その間にテーブルに置いていたスマホやカメラを盗まれています。小さい子を無視することは、なかなか難しいことですが、相手(親玉)は、そんなあなたの弱みに漬け込んでくるのです。「まさかあんな小さい子がスリとは思わなかった。」とならないように気をつけましょう。このケースは、何か言いながら、新聞やマップを広げてくることが常套手段です。
<バッグの持ち方>
バッグやポシェットの斜めがけやリュックサックは、スリのターゲットになりやすく、どんなに気をつけていても、バッグから注意が外れるような行動を仕掛けてきます。意識が逸れている瞬間に抜かれていることが多いので、バッグの種類、持ち方にも注意しましょう。
<大きい声「NO!」と言う>
日本人は「NO!」となかなか言わないことは、よく知られています。そこが漬け込まれる要因の一つでもあります。「ん?」と違和感を持つような接近があった時には、毅然と大きな声で「NO!」と言うことです。周囲の人たちに知らせることにもなります。
<すぐに確認>
バッグや上着、ズボンのお尻のポケットなどの盗まれやすいところには、貴重品を保管しないようにしましょう。乗り物やデパートなど人混みの中で、体が不自然に押されたり触られたりしたときは、すぐに所持品を確認しましょう。
<服装・格好>
せっかくの海外旅行、ヨーロッパの街並を歩く時には、当然おしゃれもしたくなりますが、綺麗な格好、ブランドのバッグ、首からカメラなど、いかにも観光客といった服装は、スってくださいと言わんばかりのターゲットになってしまいます。花柄のワンピースやヒール、日傘、綺麗に塗ってあるネイルなどは、日本人女性の特徴として認識されています。特に若い女性が持つハイブランドのバッグ、アクセサリーは確実に狙われます。スリ被害に遭わないためにも、高価なものは海外には持って行かない方が無難です。
<スマホ>
地図を確認したり、お店の情報を調べたり、また、その瞬間を逃さず映える写真を撮りたい!そうスマホなしでは海外旅行は楽しくないと言っても過言ではないでしょう。ですが、歩きスマホは絶対にNGです。スマホは高確率で狙われています。高額で売買されるので、スマホ(特にiPhone)はスリにも人気のアイテムです。写真を撮りながら、通りすがりにひったくられることもあります。ましてや、カフェやレストランでテーブルに置いた状態で、食事やおしゃべりに夢中になっていると「あ!ない!」と言うことになります。スマホをテーブルに置いたまま、手を離すのは危険です。日本の日常ではありえないことが起きて当たり前、日本での日常は置いていきましょう。
◆対策
<荷物は最小限に>
荷物はなるべく小さく、前に抱えるようなものにします。デイバッグなど、リュックの場合は南京錠を使ったり、リュックの中に隠しポケットがいくつもあるものを選ぶといいでしょう。
<財布までのアクセス>
メインバッグは体に密着するようなものを選び、財布までのアクセスが何段階かになるようにします。つまり、「ファスナーを開けたら財布」ということがないように、フラップがあるものなどがおすすめです。また、財布の形がわからないように、100円ショップの薄いポーチなどがおすすめです。盗られてもいいと覚悟して、あえてダミーの財布を入れておくのも対策となります。
<現金・カードは分散させる>
持ち歩く現金は少額にし、3つくらいに分けます。クレジットカードも3枚あればベスト。クレジットカードをメインで使用すれば、たくさんの現金を持ち歩く必要はなく、万が一盗難に遭ってしまった時には、カード会社に連絡をして、止めてもらうことができます。
①いざと言う時のためにホテルのセキュリティで保管。
②メインバッグの底などに入れておく。
②首からぶら下げる薄いポーチに入れ、ポーチは服の中に隠す。
<スキミングにも気をつけて>
スキミングとは、カード犯罪で多く使われる手口の一つで、磁気ストライプカードに書き込まれている情報を抜き出し、全く同じ情報を持つクローンカードを複製する犯罪でです。日本ではあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパではよくある被害です。貴重品を入れる「セキュリティベルト」「シークレットベルト」「キャッシュベルト」など商品名は様々ですが、クレジットカードのスキミングも防いでくれるものを選べば、より安心です。
<スマホストラップOK・スマホショルダーNG>
スマホの盗難防止にストラップはかなり有効です。ひったくりの際にストラップがちぎれないものを選びましょう。首から下げるタイプのもの、バッグとつないでおく、テーブルにスマホを置く時には手首に巻き付けて使うなどです。ストラップがあればバッグの中でスマホが迷子になることもなく、使う時にスッと出すことができます。昨今、女性の間で人気の斜めがけのスタイルは、かえって目立つためNGです。これは日本で流行っているのであって、現地の人達はスマホを斜めがけなどしていません!上記で述べたとおり、他に気を取られるような手口に遭うと、スマホが後ろに回り、ストラップをカッターで切られてしまいます。
出典:フォトAC
<スマホは出さない>
街中でどうしても調べ物がある時には、人が少ないところへ移動し、止まって確認します。歩きスマホは、無防備であることがバレバレなので、絶対にNGです。写真を撮る時も同様、被写体や構図に夢中になり、無防備になっていることを忘れないでください。人の多い観光地、イベント、駅、混雑する乗り物の中などでは、スマホは取り出さない方が無難です。斜めがけする場合はその上からジャケットを羽織って、スマホを隠すなど徹底しましょう。
★★★
スリはプロの手口です。あなたは素人、カモであると言うことをお忘れなく。素人の考えでは及ばない「ありえない!」ということが起きているのです。嫌な思いをしないよう、用心に越したことはありません。いざと言う時のお守り、海外旅行保険をお忘れなく。気をつけて、何事もなく楽しい旅となることをお祈りしております。
外務省・危険・スポット・広域情報
投稿楽しい海外旅行にするために。【スリ・置き引き/防犯対策、大丈夫?】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
国内旅行でも海外旅行でも旅行予約サイトで手配する人は増加する一方です。以前は店頭窓口を通じて旅行にかかわるサービスを提供してきた数多くの旅行会社で、対面ではなくオンラインでの旅行取引を拡大させています。手軽に利用できる「旅行予約サイト」ですが、それをめぐる消費者トラブルも起きています。Go to Travelでご旅行を検討中の方は、申し込む前にご一読ください。
★★★
1. トラブルのほとんどは認識のズレ
全国の消費生活センターに寄せられる旅行に関する相談件数をみると、インターネットでの申し込みに関する相談がおよそ半数を占めています。その相談の内容をみると、キャンセルに関連した消費者とオンライン旅行取引事業者Online Travel Agents(以下OTA)行き違いがほとんどを占めています。
旅行予約サイトの中には、契約条件や申込内容などが記載されているものの、それらがわかりにくいために消費者とOTAの間に認識のズレが生まれ、トラブルとなるケースが多いことがうかがえます。
海外手配旅行、国内手配旅行に関する相談件数
(資料:国民生活センター)
●キャンセル料発生の時期
例えば、消費者は「常識的にはまだキャンセル料が発生しない時期」と考えてキャンセルを申し込んだが、OTAは「旅行予約サイトに示した契約条件ではすでにキャンセル料が発生する」としてキャンセル料を請求されるケース。
(例)
海外の旅行予約サイトでニューヨークのホテルの予約をした。しかし、夜になり予約した日程では行けなくなったため、当日中にキャンセルを申し出たところ、「そのプランは返金不可のプランなので、返金はできない」と回答があった。当日中に連絡はしたし、旅行は2か月以上先の出発であり、普通はキャンセル料がかからないはず。返金されないのは納得できない。
●キャンセル料の有無
消費者は「旅行予約サイトには『キャンセル料なし』と書かれていた」と読み取ったが、OTAは「旅行予約サイトには、『条件によってはキャンセル料が生じる』旨を示している」と主張するケース。
(例)
海外の旅行業者のサイトで、申し込み画面に「キャンセル手数料無料」と表示があることを確認したうえで、ホテルの宿泊を申し込み、全額をクレジットカードで決済した。その後、都合が悪くなり、電話で解約を伝えたところ、「解約料がかかる。解約料はキャンセルポリシーに記載がある」と言われた。「キャンセル手数料無料」と表示されているにもかかわらず、キャンセル料が請求されることに納得がいかない。
●朝食の有無
消費者は旅行予約サイトで「朝食付き」の宿泊を申し込んだつもりだったが、実際に行ってみたら「朝食なし」の宿泊となっていた、といった相談もあります。
2.トラブル要因
オンライン旅行取引の窓口となる旅行予約サイトには、ビジネスのスタイルや運営事業者によって、現在「国内OTAが運営するサイト」「海外OTAが運営するサイト」「場貸しサイト」「メタサーチ」という4つのタイプがあります。
このうち「国内OTAが運営するサイト」は、日本の法律(旅行業法)に基づいて登録行政庁(観光庁または都道府県)に登録し、日本国内に事業拠点を持つ旅行業者が運営するものです。この事業者の多くは日本での旅行取引の経験と実績を持っています。日本の消費者が旅行商品を選ぶ際に、どのような情報をどのような優先順位で求めるかといったことについても、これまでの広告宣伝やパンフレット作り、顧客対応などを通じて経験を積んでいます。消費者の側も、そうした旅行業者の情報提供のやり方に慣れていると考えられます。
その他「海外OTAが運営するサイト」「場貸しサイト」「メタサーチ」は、日本での旅行取引の経験が少ない(あるいはほとんどない)事業者や異業種から新たに参入した事業者などが運営するものです。それぞれにサイトに掲載する情報の内容や見せ方によっては、従来の旅行パンフレットなどのスタイルに慣れた消費者にとってわかりにくい場合があるとみられます。
また、海外OTAが運営するサイトの中には、消費者からの問い合わせ対応について、受付時間が日本の時間帯に合わなかったり、受付スタッフの日本語能力が低く意思が通じにくかったりするなど、問い合わせに対する体制が不十分なものもあり、そうしたこともトラブルにつながっているとみられます。
3. オンライン旅行取引の表示等に関するガイドラインに沿っているか?
オンライン旅行取引のトラブルを防ぎ、消費者が安心して旅行予約サイトを利用するためには、どのような事業者と、どのような条件で取引するのかなど、消費者が必要とする情報がウェブサイト上に分かりやすく表示されていることが重要です。観光庁では、ガイドラインを定め、周知と遵守を要請しています。
※「オンライン旅行取引に関するガイドライン」
概要はこちら
全文はこちら[PDF]
4. 旅行予約サイト チェックポイント
◆ポイント1 事業者の基本情報が分かりやすいか
□事業者の名称
□住所
□代表者等の氏名
□旅行業登録の有無
サイト名だけでなく、「企業名」「事業者名」「住所」も確認しましょう。住所は国内か海外かも確認しましょう。国内の旅行業者の場合は、旅行業登録の有無を確認しましょう。
旅行予約サイトでも、他の旅行業者の旅行プランの比較・紹介のみを行う「場貸しサイト」や「メタサーチ」は、直接旅行取引を行わないため、旅行業登録は不要となる場合もあります。
海外に拠点がある事業者は、日本の旅行業法の登録を受けていない場合がほとんどです。その場合、利用規約の内容が、国内の旅行業者のものと大きく異なることもありますので、内容をよくご確認ください。
◆ポイント2 問い合わせ対応の記載が十分か
□問い合わせ連絡先
□問い合わせ受付時間
□問い合わせ対応言語
トラブルが起きたときの受付体制について予め確認しておきましょう。なお、ウェブサイトによっては、日本語での対応が十分になされない可能性もあります。日本語に対応した問い合わせ先が設置されているかもチェックしておきましょう。
◆ポイント3 契約条件が確認しやすいか
□契約当事者
□支払代金額・内訳(運送・宿泊代金/手配料金/消費税など)
□支払方法(先払いなのか、現地払いなのかなど)
□キャンセル条件
□利用規約・約款
申し込みをするときには、契約当事者がだれになるのかを必ず確認しましょう。「利用規約・約款」は、その内容がそのまま事業者との契約内容となります。一般に、予約ページなどからリンク先の「利用規約・約款」を確認できるようになっていますので、支払方法やキャンセル条件などを必ず確認してください。
旅行予約サイトでの予約・申し込みでは、店頭販売と違って、消費者に説明されることは普通ありません。旅行取引のトラブルを防ぐためには、消費者自身が、旅行予約サイトに記載されている旅行取引などの内容をよく確認し、理解したうえで申し込むことが大切です。
トラブルを未然に防ぐために、消費者はキャンセル時の注意点などを確認し、きちんと理解してから「申し込み」ボタンをクリックしましょう。また、万一、トラブルが発生したときに備え、申し込み時の予約画面や確認メールを印刷するなどして保存しておきましょう。
出典:政府広報オンライン
ここを確認!旅行予約サイト選びのチェックポイント
投稿オンライン旅行予約。注意すべきポイント【お役立ちコラム】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
【年末年始海外旅行】ここに気をつけて!スリ・盗難特集
2018年11月16日 category:スリ、盗難、防犯 | 海外トラブル | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE | 特集一覧海外旅行のトラブル報告で一番多いのがスリ・盗難の犯罪です。どんなに気をつけて警戒していても、気づけば失くなっていたという被害がとても多いのです。「自分は大丈夫」という根拠のない思い込みが油断に繋がることも少なくはありません。せっかくの海外旅行が嫌な思い出とならないよう、旅行者が増える年末年始を前に、今一度おさらいしておきましょう。
★★★
1. 不意な出来事
アイスクリーム、タバコの吸い殻などで服を汚される、目の前で小銭をばら撒かれたり、新聞を広げる、大勢の子供達が騒ぐなど。突然、不意に目の前で起きた出来事に気を取られている間に、バッグから財布などを盗むという手口。
犯行はグループで行われ、ターゲットの注意を引く役割と、実際に盗む役割に分かれています。遠くからターゲットになりうる人物を観察し、狙いを定めているのです。しかも一瞬の出来事なので、しばらく盗難に遭ったことさえ気づかないことが多いです。
★この手口、何を隠そう筆者自身もパリでやられました。
私の場合は左肩の辺りを汚され、やたらと「ごめんなさい!僕はなんということを!あなたの服を汚してしまった。」と大げさに謝られ、一緒に歩いていたはずの連れの姿も一瞬で見えなくなったので、怖くなり「いいです、いいです。」とその場を立ち去ろうとしましたが、しつこく謝ってきました。服を汚されたことも、連れと引き離された瞬間もわからないくらいあっという間の出来事でした。連れを探して、なんとかその場から移動でき、ハッとしてバッグに手を当てた時には、すでにバッグが薄っぺらくなっていました。貴重品は入れてなかったことが幸いですが、思えば連れの姿が見えなくなった時、私は人で取り囲まれていました。注意を惹きつける役、犯行を隠す数人の人垣と実行犯のグループだったと思います。
他にも、以前TRAVEL-MODEに寄せられた体験談では、「フィレンツェで新聞売りと見せかけたの子供に神業のようにパスポートや航空券を盗られた。」というものがありました。
スリの標的になりがちなのは?
少しでも被害に遭わないように、できる予防を認識しておきましょう。
◆バッグを斜めがけにする
筆者がやられたのはこのケース。左肩に気を惹きつけられている間に、肩から右に下げたバッグに手を入れられている! 現地でも「斜めがけは危ない」と2、3回注意されたにも関わらず、「すぐにバッグを買い換えるにも…」「私がそんな目に遭うわけがない」など思っていて、被害に遭いました。
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◆リスクが高いリュックサック
たくさん歩く旅行中は、両手が空き便利なリュックサック。体に密着しているからと安心しがちですが、背中は死角になります。人混みでは、前に抱え自分でコントロールできる状態の方が無難です。
リュックを選ぶ場合は、ポケットにファスナーが付いているもの、ロックができるものの方がベターですが、最悪の場合、切り裂かれるという荒っぽい手口もあるので、やはりリュックはおすすめできません。 -
◆口が空いているバッグ
当然、手を入れやすいですよね。ファスナーや留め金が付いていてもやられますので、貴重品は内側のポケットに入れるなど対策が必要です。◆お尻のポケットに何も入れない
男性によくあるズボンの後ろのポケットに財布やスマホを入れ、ポケットから飛び出しているケース。あれはもう「どうぞ、盗ってください。」といっているようなものです。◆ブランドのバッグやお財布
せっかくの海外旅行ですから、ブランド物のバッグを持って行きたいところですが、日本人ということとブランド物を持っているということで、盗人には「お金たくさん持っています」とアピールしていると見なされ、標的になる確率が非常に高くなります。着ているものはカジュアルなのに、バッグだけ高級なブランド物というチグハグ感も付け込まれる隙となってしまいます。2. 気の緩み・盗難被害
まずは、体験談をお読みください。
★弊社に寄せられた体験談その1
食事が終わり、デザートが来るまでの間にちょっとトイレへ。連れに声をかけて席をたちましたが、戻ってきた時には、テーブルに置いていたはずのスマホがなくなっていました。私がトイレへいっている間、友人もスマホをいじっていて気づかなかったと言います。その後の旅行中は険悪なムードとなってしまいました。★弊社に寄せられた体験談その2
中国で、ツアーで立ち寄った大型レストランで食事の際に、椅子にジャケットを掛けて食べていました。食事が終わって、ジャケットを着ようとすると、やけに軽い。。。あわててポケットを確認すると、財布が無くなっていました(泣)★弊社スタッフの体験談
バンコクの屋台で、トムヤムクンを食べることにし、エビを剥く際に汚れるのが嫌だったので、指輪を外してテーブルの上に置きました。エビの皮剥きと、その他の食事にしばし没頭・・・。ふと気が付くと、テーブルに置いていたはずの指輪が無い!?落としたのかと思い、周囲を探しましたが見当たらず。。。どうやら盗難にあったらしいT-Tみんなエビの皮剥きに一生懸命で、テーブルを見ていませんでした。
◆レストランでは警戒心を
体験談の3つともがレストランでの置き引き・盗難です。列車やバスなどで移動する場合もそうですが、治安は日本と大きく違います。また、日本人は狙われやすいとも言われています。日本での習慣の延長や、ちょっとこれくらいなら大丈夫といった気の緩みを狙われます。常に狙われていると思うと、楽しめない気分になりますが、「ここは日本ではない」と気を引き締めることは必要です。
◆列車内も盗難が多い
ヨーロッパを列車で周遊するのは、とても優雅な旅行ですが、綺麗なイメージと対照的にスリや盗難も多く、注意が必要です。市内を走る混雑した地下鉄などもさることながら、特急などゆったりした列車でも被害は起きています。貴重品を入れたバッグを座席上の棚に入れたり、足元に置いたりせず、膝に載せて体から離さないようにしましょう。
◆増えるスマホのひったくり
また、旅行中本当に便利なスマホですが、スマホやガイドブック片手に街歩きをしていると、スリにとっては絶好のターゲットとなります。スリだけでなく、写真を撮っていたら、あっという間に直接強引にひったくられ去って行く、電車のドアが閉まる瞬間にひったくられるなど、スマホ本体の盗難被害も多発しています。
3. 防犯対策
◎多くの現金を持ち歩かない
海外では、日本人はお金持ち、現金が好きというイメージがあります。国内では現金があるのは安心感があるからかもしれませんが外国では逆です。クレジットカードや電子マネーが普及している理由の一部には、盗難被害もあるでしょう。海外では、なるべく現金は持ち歩かずクレジットカードを利用したり、海外旅行を機に、プリペイドカードを申し込むのもいいかもしれません。そして、くれぐれも人前でお金を数えたりしないでくださいね。
海外専用プリペイドカードについてはこちら
バックナンバー「こんなのあったんだ!海外旅行前にチェックしておくと何かと便利な情報。」
◎貴重品をまとめない
旅行グッズに、パスポートやクレジットカードなど貴重品をまとめるケースがありますが、プロのスリ達には見破られていて、そのまま盗られてしまうともうアウトですよね。全部を持ち歩く場合は、なるべく分散することが鉄則です。貴重品入れやお財布のダミーをバッグに入れておくのも一つの方法です。小分けにしておくことで、万が一盗難にあった場合、被害を最小限に止めることができます。
◎スキミングも防げるセキュリティベルト
「セキュリティベルト」「シークレットベルト」「キャッシュベルト」など商品名は様々ですが、ズボンの下やシャツの下に身につけておくベルトです。腹巻!?と敬遠せず、最近では女性用のデザインもあります。何より、クレジットカードのスキミングも防いでくれるので、より安心です。
◎セキュリティーボックスを利用する
パスポート、予備のクレジットカード、高額の現金、航空券などの貴重品は、ホテルのセキュリティーボックスに入れましょう。買い物の際にパスポートが必要な場合がありますが、コピーを持ち歩いた方が無難です。また、スマホを盗られてしまうと連絡先なども不明になってしまいますので、緊急連絡先などはメモに控え、貴重品と一緒にセキュリティーボックスに入れて置いた方がいいです。
◎日本でしか使わない物は置いて行く
国内でしか使わない銀行のキャッシュカード、ポイントカード、電子マネーのカードなどは、なるべく海外に持って行かず、お財布やポーチをすっきり軽くしておきましょう。かさばる分厚い財布は標的になりやすいですし、万が一盗まれると、帰国してからの手続きも面倒が増えてしまいます。
◎気軽に信用しない
カタコトの日本語などで、親切に声をかける人物には警戒心を怠らないようにしましょう。悪い人ほどフレンドリーに近づいてきます。海外で性善説は通じないものと心得ておきましょう。また先に述べたスリグループも一見親切な場合もあります。写真撮影してあげる、自分から道を教えようとする、観光案内の申し出、「その席、こっちこっち!」などなど、例は色々あります。日本人は強く「ノー」と言えないことも知られています。
◎夜の外出、人気のない路地、混雑している所を避ける
言うまでもありませんが、トラブルに巻き込まれる確率が高くなることを認識しておきましょう。
いかがでしたか?
ここだけは安心安全と言い切れる国や地域はありません。比較的治安が良いとされる所へお出かけの際も、ご出発前には必ず現地情報を確認してからお出かけください。
外務省・海外安全ホームページはこちら
万が一に備えて、海外旅行保険のご加入もお忘れなく。防犯のコツを抑えて、海外旅行を楽しんでくださいね。
投稿【年末年始海外旅行】ここに気をつけて!スリ・盗難特集は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
インターネットの普及とともに、海外旅行の手配はネットで検索して予約するという方が多くなりました。今やスマホでも手軽に申し込みができる時代です。便利になった反面、旅行予約に関するトラブルも多く発生しています。昨年の「てるみくらぶ騒動」は記憶に新しいところでしょう。こういったトラブルに巻き込まれてしまうと、楽しみにしたいた気持ちもお金も大きく踏みにじまれる結果となってしまいます。
今回のTRAVEL-MODEでは、海外旅行予約サイトについてまとめてみます。予約サイトの安全な見極め方を一緒に見ていきましょう。
★★★
1. どんなトラブルがあるのか?
ホテルが予約されていない
予約確認メールを受け取ったのに、ホテルの予約が取れていなかった。現地で別のホテルを探し回ったが、ハイシーズンで1泊10万円のホテルしか空いていなかった。元々予約していたはずのホテル代の請求はなかったが、自分で探したホテルの宿泊代金との差額を返金してほしいが、何度連絡しても旅行会社からの回答はない。
二重予約になってしまった
スマホから旅行サイトで航空券購入の手続きを行い、完了ボタンを押したところエラー表示が出て、予約完了メールも来ていなかったので、予約できていないと思い、航空会社のサイトで直接予約し、購入した。後日航空会社に問い合わせたら、予約は二重になっており、キャンセルはできないと言われた。
何度やっても確認画面で予約したい部屋と違うタイプの部屋が表示される
長年憧れだったホテルのコテージを予約したつもりだったが、予約完了メールには、同じホテルの格下の部屋。申し込みをしたサイトで、同じように手順をやってみたら、手続きの途中まではコテージだが、何度やっても確認画面では格下の部屋になり、表示も気づきにくい小さな表示になっていることがわかった。旅行サイトに問い合わせても、変更も返金もできないと取り合ってくれない。
半年後の航空券にキャンセル料がかかる
家族3人分の航空券を国内サイトで半年先の予約をした。「支払い期限が迫っている」という表示に慌ててクレジット決済をした。予定が変わったので、便を変更しようとしたがキャンセル手数料は50%かかるということがわかった。予約から1日しか経っておらず、半年も先のことなのに50%もキャンセル料がかかるのは納得がいかない。
ここにあるのはトラブルのほんの一例で、国民生活センターに相談された事例です。本当に納得がいかず、憤りを感じるものばかりです。
国民生活センターでは、問題点を以下のようにまとめています。
2. オンライン旅行手続きの問題点
⑴システムエラーなど、消費者が注意していても防げないトラブルがある。
消費者に落ち度はないが、現実には、消費者側でトラブルの原因がシステ ムエラーであったという証拠を示すことは難しい。
⑵事業者が倒産した場合、代金の払い戻しを受け取ることは難しい。
旅行業法では、旅行業者が倒産し債務不履行が発生した場合、消費者は保証金制度により一部弁済を受けられることになっているが、供託された保証金を個々の被害額に応じて契約者全員で案分する形 になるので、実際には支払った全額が手元に戻るケースはほとんどない。
⑶海外旅行サイトの場合、コミュニケーションを取るのが難しいケースがある。
予約画面は日本語表示になっていても、日本語の対応窓口がなく、あったとしても時差による営業時間のずれ、また対応たらい回しなどで、適切な対応が受けられない。
⑷海外旅行サイトの場合、日本の法律などを用いた交渉が難しいケースがある。
日本に営 業所等を持たない海外旅行サイトの場合、日本の旅行業法の適用がない。日本の消費者が日本の法律や旅行業法上の標準約款の考え方をもとに返金等を求めても 受け付けてもらえない場合がほとんど。
3.オンライン予約サイトの種類を知っておきましょう
インターネットでの旅行手配のサービスを提供することを「OTA(Online Travel Agents/オンライン旅行取引事業者)」と言います。以下OTA。このOTAには4つのタイプがあります。
⑴ 国内OTAが運営するサイト
旅行業法に基づき登録行政庁(観光庁または都道府県)に登録している事業者です。
⑵ 海外OTAが運営するサイト
海外に事業拠点を持ち、日本国内に事業拠点を持たない(またはほとんどない)
海外のサーバを用いて運営している事業者です。国内に拠点がないので、観光庁の登録を受けていません。
⑶ 場貸しサイト
宿泊事業者や交通機関、旅行業者等などに、旅行商品の紹介・申込などに関する情報提供の場としてホームページを提供するサイト。サイトの運営社は、旅行業社ではないことが多い。
申込や支払などは、消費者と宿泊事業者・交通機関、旅行業者等が直接行います。
⑷ メタサーチ
国内または海外OTAのサイトや場貸しサイトにある旅行商品の情報を一覧できるようにして、消費者に多数の旅行商品の内容や価格などを比較しやすく見せるサイト。
申込や支払などは、消費者と宿泊事業者や交通機関、旅行業者等が直接行います。
3. どうやって防げばいい?
1.信頼できるサイトのチェックポイント
⑴事業者名や所在地などの基本情報の確認がわかりやすいか?
サイト名でなく、事業者基本情報を確認しましょう。
・事業者の名称
・事業者の所在地
・代表者の氏名
・旅行業登録の有無
※「場貸しサイト」や「メタサーチ」は、直接旅行取引を行わないため、旅行業登録は不要となる場合もあります。
⑵問い合わせ先窓口の有無等、対応先の記載があるか?
・問い合わせ連絡先の記載
・窓口の受付・対応の時間帯
・問い合わせ言語
⑶契約内容は確認しやすいか?
・契約当事者(場貸しサイト運営者やメタサーチは契約当事者にはなりません。)
・支払い代金は内訳まで確認できるか?(航空券・宿泊料金・諸税・手数料など)
・支払い方法(先払いなのか?現地払いなのか?)
・キャンセル条件
・利用規約、約款
2. 予防と対策、注意すること。
⑴ 必ず契約条件やキャンセル料など確認してから、申し込みを確定させる。
OTAで販売される旅行やツアー、航空券、ホテル予約は、プランや商品ごとにキャンセル料が異なります。予約内容の変更についても、できる・できない・変更手数料がかかるなど、様々です。
特に、キャンセルや内容変更は契約内容に縛られるため、申し込み直後に、高額なキャンセル料がかかることや入力ミスに気づいたとしても、必ずしも無条件でキャンセルや変更ができるわけではありません。「たった今ですよ!」が通用しないので、確定ボタンを押す前に、必ず確認しましょう。
サイトによっては、表示がわかりづらいこともあるので、注意が必要です。
⑵ 航空券・ホテルは名前が間違っていても取り消せないことがある。
航空券は、名前が間違っていて搭乗できなかったとしても、一旦登録してしまうと内容を変更できず、払い戻しも受けられないケースが多くあります。
名前のスペリングやメールアドレスなど、正確に入力されているか念入りに確認することが必要です。パスポート記載名と航空券の予約者名が違うと搭乗できません。ローマ字表記での姓・名が逆になっていてもNGです。
⑶ 予約確認メールは、旅行終了まで保管する。
申し込み後にまず、予約確認メールが到着しているかを確認します。予約確認メールはキャンセルや変更の条件も記載された契約に関する大切な文書です。トラブルになった際に、旅行業者と認識の食い違うこともあるので、印刷して、旅行にも携行しましょう。申し込み入力内容が確認できる画面も印刷できるようでしたら、しておいた方が無難。「印刷」ボタンがない場合はスクリーンショットで撮って、印刷もできます。
⑷ トラブルになったら消費生活センターに相談する。
万が一トラブルになってしまったら、最寄りの消費生活センターへ相談。
相手が海外事業者の場合は、は国民生活センター越境消費者センター(CCJ)
でも相談を受け付けています。
消費生活センターホットライン:局番なし188(イヤヤ)
また、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)でも、旅行会社と交渉するうえで必要なことをアドバイスを行なったり、旅行会社と交渉しても話し合いが進まない場合に、旅行会社とお客様の間に入り、双方の話し合いを促進するなどの苦情解決業務を行なっています。
※E-mailでの相談は行なっていません。
詳しくはこちら→https://www.jata-net.or.jp/travel/info/qa/sodan_gyomu.html
※参考・出典
政府広報オンライン・ここを確認!旅行予約サイト選びのチェックポイント
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201511/1.html
国民生活センター・インターネットで予約した旅行に関するトラブルにご注意
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160901_1.pdf
投稿海外旅行オンライン予約・トラブル予防と対策は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
もうすぐ夏休みの海外旅行シーズン到来です。海外では日本との環境の違いにより、様々な感染症があります。原因も媒介するものも様々。予備知識を持っておくことで、安全で快適に楽しい旅行となります。海外で注意すべきことをお知らせいたしますので、ご旅行予定の方は、ぜひご一読下さい。
★★★
1.食べ物・水による食中毒
日本の水は、安全で水道水の水が飲めるのですが、これは世界では本当に稀なことです。日本では九州の一部と沖縄を除き、ほとんどの地域が軟水ですが、海外では多くの地域が硬水です。また、水道インフラが整っていないことも原因の一つで、必ずしも衛生的ではなく、安心安全な軟水に慣れた日本人は、海外の水に抵抗力がなく、水アタリを起こしてしまいます。(一部、北欧や中東のお金持ちの国は、水道水の水が飲めますが、事前に調べましょう。)
海外での水分摂取は、ミネラルウォーターを飲むようにしていても、レストランや屋台で出された水、サラダなどの生野菜を洗った水、歯磨きやシャワーの時の水でもあたってしまうことがあります。ジュースに入った氷にも注意しなければなりません。
また、アジアなど路上の屋台で売っているものは、ウイルスや雑菌など衛生上の問題や、火を通していても食用油でも食中毒になることがあります。
途上国旅行の日本人が、滞在中に下痢症を起こす割合は、1ヶ月間で20〜60%に登るというデータもあります。ホテルにウェルカムフルーツは、皮を剥いてから食べる、テーブルに置きっ放しのケチャップやソース類は使わないなども予防になります。
食中毒になってしまったら
原因となる菌やウイルスによっても潜伏期間が異なり、食べ方にもよりますが、早くて、だいたい30分くらいで症状が出ることがあります。長い場合は8日間、つまり帰国後に発症する場合もあるんですね。症状のほとんどが、下痢や嘔吐。トイレから出られなくなり観光が一切できなくなった例も少なくありません。持参した下痢止めを飲む場合、体の中に菌が留まることになり、返って長引く結果となることがありますので、きついですが体の排出反応にまかせて、ひどい場合は現地で受診しましょう。脱水になりやすいので、飲むのがきつくても水分摂取は大切です。
ここからは、感染症についてです。
渡航先の国や地域、感染症によっては予防接種が義務付けられている場合があります。滅多にないだろうと思っていても、油断は禁物です。訪れる国や地域では、日常的に感染者が出ている場合もあります。特に熱帯・亜熱帯地域での蚊を媒介とする、マラリア、デング熱、最近日本でもニュースで取り上げられ感染拡大が懸念された麻しん、風疹などには注意が必要です。筆者も知り合いから、インドで犬に噛まれたという話を聞かされた例もあります。日本で撲滅に至った感染症は、特に私たちの意識も薄くなり、また、帰国後に発症してしまうと、治療薬がすぐに手に入らないといったこともあります。どのような感染症があるか、知っておくことは決して無駄なことではありません。
2. 食べ物や水が原因の感染症
︎ E型肝炎
主な発生地域:世界各地
主な症状:発熱、倦怠感、黄疸
予防策:十分負の通った食べ物を食べる。生肉は食べない。
︎A型肝炎、赤痢、腸チフス、コレラ
主な発生地域:世界各地(特に水道整備が整っていない地域)
主な症状:A型肝炎の症状は、発熱、倦怠感、黄疸。赤痢は、発熱、激しい腹痛と血便を伴う下痢。
腸チフスは、下痢、持続的な高熱と頻脈、倦怠感。コレラは、大量の水様便、嘔吐、
脱水。
予防策:十分負の通った食べ物を食べる。生水は飲まない。
※A型肝炎は予防接種有
3. 蚊が媒介となる感染症
︎マラリア
マラリア原虫を保有した蚊(ハマダラカ)に吸血された際に感染する。毎年世界中で約2億人の患者が発生し、約43万人以上の死亡者がいると報告されています。
主な発生地域:
アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。なお、近年、マラリア制圧に成功していた、韓国でも、国内感染例が確認されている。夜間は特に注意。
主な症状:
マラリア原虫の種類により異なるが、7日以上の潜伏期ののち、寒け、発熱、息苦しさ、結膜充血、嘔吐、頭痛、筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ重症化し、死亡する危険がある。
予防策:
長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。虫除け剤や蚊帳等の使用により蚊に刺されないように注意する。特に、夜間の屋外での飲食や外出時に注意する。2週間以上流行地に滞在し、野外作業等に従事する場合は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされている。
︎デング熱
ウイルスを保有する蚊(ヤブカ類)に吸血された際に感染する。 世界中で毎年約5,000万~1億人の患者が発生していると考えられています。
主な発生地域:熱帯・亜熱帯地域(アジア、オセアニア、アフリカ、中南米、中東)昼間は特に注意
主な症状:
2~14日(多くは3~7日)の潜伏期ののち、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹など。デング熱患者の一部は重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがある。
予防策:
長袖、長ズボンを着用し、素足でのサンダル履き等は避ける。媒介蚊は日中、都市部の建物内外に生息しているので、屋外だけではなく屋内でも虫除け剤の使用等によって、蚊に刺されないように注意する。室内の蚊の駆除を心がける。
︎チクングニア熱
ウイルスを保有する蚊(ヤブカ類)に吸血された際に感染する。
主な発生地域:東南アジア、南アジア、アフリカ、中南米、昼間は特に注意
主な症状:
2~12日(通常4~8日)の潜伏期ののち、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹など。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことがある。
予防策:
蚊帳の使用、虫除けスプレーやローションを使用する、長袖・長ズボンの着用。室内での蚊取り線香の使用など。
︎ジカウイルス感染症
ウイルスを保有する蚊(ヤブカ類)に吸血された際に感染する。妊娠している、又は、妊娠している可能性がある方は、流行地域への渡航を控えることが推奨されます。
主な発生地域:東南アジア、南アジア、アフリカ、カリブ海諸国、アメリカ大陸、太平洋諸国、
昼間は特に注意
主な症状:
潜伏期間は2~12日(多くは2~7日)である。症状は発熱(多くは38.5度以下)、発疹、関節痛等で、デング熱やチクングニア熱の症状に類似している。デング熱やチクングニア熱と同様に、ウイルスに感染しても症状がないこともある。
妊娠している女性がジカウイルスに感染した場合、母体から胎内の赤ちゃん(胎児)にジカウイルスが感染(垂直感染)し、小頭症などの先天性障害を起こすことがある。
予防策:
蚊帳の使用、虫除けスプレーやローションを使用する、長袖・長ズボンの着用。室内での蚊取り線香の使用など。
︎黄熱
ウイルスを保有する蚊(ヤブカ類)に吸血された際に感染する。主な媒介蚊はネッタイシマカである。ブラジルでは、継続的に黄熱が発生しており、特に12月から7月にかけ流行期に入ります。世界保健機関(WHO)により、ブラジルは黄熱に感染するリスクのある国とされており、大西洋沿岸の一部地域を除くほぼ全域が黄熱ワクチン接種推奨地域に指定されています。
主な発生地域:アフリカ、中南米、昼間は特に注意
主な症状:
3~6日の潜伏期ののち、主として発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、背部痛、悪心・嘔吐などの症状が出現する。黄熱患者の一部は重症化して、ショックや多臓器不全に至る場合がある。
予防策:蚊帳の使用、虫除けスプレーやローションを使用する、長袖・長ズボンの着用。室内での蚊取り線香の使用など。
※発生地域では予防接種必須
︎ウエストナイル熱
ウイルスを保有する蚊(主にイエカ類)に吸血された際に感染する。媒介する蚊は多種類に及ぶ。北米地域だけで例年数千人の患者が報告されています。北米地域での流行は、例年蚊の活動が活発になる7月頃から始まります。
主な発生地域:北アメリカ、ヨーロッパ南部、アフリカ、中東、アジア
主な症状:
2~14日(通常1~6日)の潜伏期ののち、発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、背部痛、発疹などの症状が出現する。感染者の一部は脳炎を発症する。
予防策:蚊帳の使用、虫除けスプレーやローションを使用する、長袖・長ズボンの着用。室内での蚊取り線香の使用など。
︎日本脳炎
主な発生地域:アジア
主な症状:高熱、昏睡(痛みや刺激に反応しない)、意識障害、頭痛
予防策:蚊帳の使用、虫除けスプレーやローションを使用する、長袖・長ズボンの着用。
室内での蚊取り線香の使用など。
※予防接種有
4. 人から感染
注意すべき病気
︎麻しん(はしか)
麻しんウイルスは、簡単に人から人に感染する(空気感染、飛沫感染、接触感染などの様々な経路で感染する)。 感染力は非常に強く、免疫が不十分な人が感染すると高い確率で発症する。
主な発生地域:
世界各地(特にアジア、アフリカ、欧州)麻しんは特に感染力が強く、世界中で発生の報告がみられる。
主な症状:麻しんに対する免疫が不十分な人は、感染すると約10日後に発症する。したがって、海外渡航者においては、海外で感染した場合でも、帰国後1週間以上たってから発症する場合もある。発症すると、高い熱や全身の発しん、せき、鼻水、目の充血が現れる。肺炎や中耳炎になることがあり、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発生すると言われている。
予防策:
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできない。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえる。海外渡航を計画している場合、定期予防接種対象者*だけではなく、麻しんにかかったことがない方、麻しんのワクチンを2回接種していない方は、予防接種を検討することを勧める。
︎風しん
飛沫感染、接触感染。多くがアフリカ及びアジア諸国からのものである。風しんの排除宣言がされている国々でも輸入感染事例が見られる。
主な発生地域:世界各地(特にアジア、アフリカ)
主な症状:
感染から14~21日の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(耳介後部、後頸部)が出現するが、発熱は風しん患者の約半数にみられる程度であり、不顕性感染が15~30%程度存在する。基本的には予後良好な疾患である。風しんに対して免疫が不十分な女性が特に妊娠初期に風しんに感染すると、風しんウイルスが胎児に感染し先天異常を呈する先天性風しん症候群(CRS)が生じることがある。
予防策:
麻しんと同様に、予防接種がもっとも有効な予防方法である。海外渡航を計画している場合、定期予防接種対象者*だけではなく、風しんにかかったことがない方、風しんのワクチンを2回接種していない方は、予防接種を検討することを勧める。
︎ポリオ
経口感染(感染者の糞便中に排泄されたウイルスが、口から体内に入る)。
主な発生地域:中東、アフリカ
主な症状:高熱、麻痺、時に下痢
予防策:手洗い励行
※30年以上にわたり、日本国内で野生株によるポリオ症例は発生していませんが、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアでは発生が報告されています。
旅行等でポリオ流行地域へ渡航後、出国時に上記のように予防接種証明書の提示を求められることがあります。
4. 動物から感染
︎狂犬病
動物(アジアでは特に犬)に咬まれること。アメリカ大陸ではコウモリに咬まれて狂犬病ウイルスに感染し、狂犬病を発症して死亡する事例が報告されている。なお、北米ではアライグマ、スカンク、キツネ等、東ヨーロッパでは、キツネ、タヌキ等、アフリカではジャッカル、マングース等、韓国ではタヌキ、中国と台湾ではイタチアナグマといった野生動物で狂犬病が流行しており、注意が必要である。
主な発生地域:世界各地(特にアジア、アフリカ)
主な症状:
通常、1~3か月の潜伏期間ののち、発熱、咬まれた部位の知覚異常が現れる。恐水、恐風症状などの特徴的な症状の他に、神経症状(不安発作、嚥下困難(飲食物が飲み込みにくくなる)、けいれん)が見られる。有効な治療方法はなく、ほぼ100%死に至る。
予防策:
犬等(猫、野生動物を含む。特に飼い主の分からない動物。)にむやみに近付かない(特に小さなお子さんを動物のそばで一人にさせない)。もし犬等に咬まれたり引っかかれたりした場合は、傷口を石けんと水でよく洗い、速やかに現地の医療機関を受診し、適切な処置を受けた上で、狂犬病ワクチンの接種について医師に相談する。狂犬病発生地域(アジア、アフリカ等)に渡航し、動物と頻繁に接触する場合や地方(農村部等)で野外活動を行う場合は、渡航前に狂犬病ワクチンの接種を受けておく。
※感染動物に咬まれた直後に狂犬病ワクチンの連続接種を開始することで、多くの場合、発症を防ぐことができます。
︎鳥インフルエンザ
感染した家きんやその臓器、体液、糞などとの濃厚な接触。
主な発生地域:東南アジア、アフリカの一部地域、中国
主な症状:
1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間ののち、発熱、呼吸器症状、下痢、多臓器不全など。
予防策:農家、市場、動物園などの鳥類との接触を避ける、手洗い、うがい
︎MERS(マーズ)
中東のヒトコブラクダがMERSコロナウイルスを保有している。特に子どものヒトコブラクダは高濃度のウイルスを保有している。そのため、ラクダとの接触や未殺菌乳の喫食が感染リスクである。またヒトからヒトへの感染は医療機関や家族において、濃厚接触によって起こる。咳による飛沫により感染すると考えられる。
主な発生地域:中東、アラビア半島及び周辺諸国。中東に渡航して感染した人(輸入症例)やその感染者に接触したことにより感染した人が報告されている。
主な症状:発熱、呼吸器症状、時に下痢
予防策:
動物との接触を避ける。特に糖尿病や心臓病等の慢性的な病気の患者や、高齢者は、中東で病院に行くことやラクダに乗ることをできる限り避けるべきである。
引用:厚生労働省 ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について
★★★
世界各地で見られる感染症は、これだけではありません。ご旅行前には必ず、渡航地域の情報を確認しましょう。また、海外で医療機関を受診すると、高額になるケースがほとんどです。海外旅行に行かれる際は、海外旅行保険のお申し込みをお忘れなく。
投稿海外での食中毒・感染症予防【夏休み海外旅行特集2】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
外務省 海外安全情報【2018.3.18更新】
2018年03月18日 category:安全情報 | 海外トラブル | 海外安全情報 | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE◆海外に渡航される方は,最近のテロ等の治安情勢を踏まえ,十分注意してください。
詳細については,渡航先の国・地域の最新の海外安全情報を参照してください。
◆海外へ渡航するあなたへ~外務省からのお知らせ~
【海外邦人事件簿】
Vol.30ワーキングホリデー渡航者の安全意識
◆海外旅行保険加入のおすすめ
◆外務省が提供する医療・健康関連情報について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【スポット情報】
◆2018年03月06日 米国:竜巻についての注意喚起(新規)
◆2018年03月02日 メキシコ:プラヤ・デル・カルメン-コスメル間の観光フェリーでの爆発装置発見に伴う注意喚起
◆2018年02月22日 モルディブ(マレ島):非常事態宣言の延長に伴う注意喚起(その3)
【広域情報】
◆バングラデシュにおける銃撃・人質事案を受けた海外に渡航・滞在される方の安全対策のためのお知らせ 」
◆北朝鮮への渡航自粛要請について
2017年4月10日
●全土:「渡航を自粛してください。」
★一斉通報・安否確認のためのショートメッセージサービス(SMS)について
運用開始について(PDF)よくあるご質問(Q&A)(PDF)
投稿外務省 海外安全情報【2018.3.18更新】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
10月1日、ラスベガスで銃乱射の大規模なテロが発生し、世界中に激震が走りました。繰り返されるテロ。2017年に入ってからはかなりの頻度で発生し、悲劇的なニュースを見聞きする機会が増えました。ひと昔前までは、テロや暴動などは中東、アフリカやアジアの一部地域で起こるという印象でしたが、現在では、いつどこで何が発生するかわからず、海外旅行を計画しようにも不安を感じずにはいられません。
今回のTRAVEL-MODEでは、テロに巻き込まれないために、できる限りの予防策を。そして万が一にもテロに遭遇してしまった場合、生き延びる為にできることをとりあげたいと思います。
米国:ラスベガスのコンサート会場における銃撃事件の発生に伴う注意喚起(更新)
www.shutterstock.com
(※写真はイメージです)
1. できる限り回避する
外務省が発行している『海外旅行のテロ・誘拐対策』パンフレットによると
銃撃・爆発事件の発生を予測することは難しく、防ぎようがないと思われるかもしれません。
しかし、銃撃・爆発事件の発生場所、時間帯などには「傾向」があります。それを知るだけでも、事件に巻き込まれる可能性を下げることができます。また、運悪く巻き込まれても、行動の仕方によっては被害を最小限に抑えることができます。
▪️狙われやすい場所を知っておく
過去にテロが発生した場所は、音楽やスポーツなどの会場、レストラン、空港、駅、繁華街、ビーチなど、不特定多数の人が集まる所です。ヨーロッパやアメリカで起こるテロは、資本主義の繁栄を象徴するような場所で無差別的に襲うという傾向が見られます。外国人観光客が多い所、宗教的、政治的な意味合いの大きい所も発生しやすい場所とされています。
また、大規模なイベントなどは警備が強化され、警戒されていますが、比較的警備の緩い中規模のイベントなどで、ソフトターゲットを狙ってくることも指摘されています。
旅行中にこういった場所に、全く行かないということの方が難しい為、こういった場所が狙われやすいという認識を持つことがとても重要です。
Budapest Restaurants / TopBudapestOrg
▪️発生しやすい場所では
◉出口を確認する
なるべく間口の広い出入口がある所。
◉避難ルートを確認する
隠れられそうな所も確認しておく。
◉出入口付近の席に座る
テラス席は避ける、なるべく柱や壁で隠れる席を選ぶ。
◉二重周囲の不審者、不審物に警戒する
大きな荷物、不自然な厚着の人物など。
◉目立たない服装で
夜、特に深夜は出歩かない。
◉ガラスが多く使われている建物には近づかない
◉長時間滞在しない
2. 万が一遭遇してしまったら
▪️犯行のほとんどが自爆テロ、銃殺、車両突入
◉姿勢を低くして逃げる
その場に伏せる、物陰に隠れる、極力低姿勢で速やかに逃げる。
◉携帯電話の電源を切る
タイミングが悪く、音が鳴ってしまったら居場所を特定されてしまう。最重要な連絡をしなければならない時にバッテリーは残しておく。
◉爆発の方を向かない
爆風によって飛び散る破片などから、頭、顔、首を守って、怪我を最小限に、致命傷を避ける。耳を塞ぎ口を開ける方が、爆音によって鼓膜が破れることを防げる。
◉周囲がパニックになっても冷静さを保つ
一斉に非常口へパニックになった人たちが殺到し、将棋倒しなど二次的被害に巻き込まれる危険性がある。
3.海外旅行前に情報収集
◉情報収集
TRAVEL-MODEでも、毎月、外務省海外安全情報のリンクを更新していますが、
海外旅行計画の段階から、ご自身で必ずご確認ください。危険な国、危険な場所に行かないことは必須です。
外務省 海外安全ホームページはこちら
◉たびレジ登録
3ヶ月未満の海外旅行の際には『たびレジ』の登録をしておくことを強くお薦めします。緊急事態発生時には大使館、領事館から連絡メール、最新安全情報メールが届きます。
たびレジはこちら(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)
◉3ヶ月以上滞在の場合は、在留届を提出
3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
在留届電子届出システムはこちら(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
◉家族、友人、職場に旅行日程、連絡先を伝えておく
4.テロに関する情報
◉世界のテロ発生状況がわかるサイト。報道されない世界中のテロ事件の情報が
更新されています。世界地図から行き先の発生状況を見る事ができます。
公安調査庁
◉外務省 海外旅行のテロ・誘拐対策の資料はこちらからダウンロードできます。
海外安全パンフレット・資料
◉参考になるサイト
・【Buzz Feed】
テロに遭ったら最低限こうしなさい――外務省に聞く
・【歩叶コラム】
ラスベガス銃乱射事件はなぜ起きた?海外でテロから身を守る方法
日本でテロが起きない理由とは?テロ対策まとめ|国内・渡航
・【DIAMONDO online】
テロ攻撃から生き延びるため10の行動ルール
海外旅行先でテロ!英テロ対策警察が教える「命を守る3つの方法」
・【ヨーロッパ旅行をお得に計画!】
ヨーロッパ テロ発生リスト【2017年10月2日更新】
世界中で度重なるテロ。ニュースを聞く度憤りを感じます。いつでもどこでも巻き込まれる可能性があり、テレビの中の出来事は決して他人事ではありませんし、無関心ではいられません。テロに遭遇したくないのは誰もが思うこと。しかし事前に知っておくことと、防ぎようがないと諦めてしまうのとでは、旅先での行動が変わってきます。万が一遭遇してしまったらその場で、考える暇も迷う暇もないのです。「自分に起きるわけがない」「関係ない」と思うようでは、海外旅行に行かない方がいいと思います。
これまで犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると共に、身勝手なテロを許さず、対策が取られ、平和な世の中が訪れることを願うばかりです。
投稿海外でテロに巻き込まれないためには海外旅行保険 の最初に登場しました。
10月1日、ラスベガスで銃乱射の大規模なテロが発生し、世界中に激震が走りました。繰り返されるテロ。2017年に入ってからはかなりの頻度で発生し、悲劇的なニュースを見聞きする機会が増えました。ひと昔前までは、テロや暴動などは中東、アフリカやアジアの一部地域で起こるという印象でしたが、現在では、いつどこで何が発生するかわからず、海外旅行を計画しようにも不安を感じずにはいられません。
今回のTRAVEL-MODEでは、テロに巻き込まれないために、できる限りの予防策を。そして万が一にもテロに遭遇してしまった場合、生き延びる為にできることをとりあげたいと思います。
米国:ラスベガスのコンサート会場における銃撃事件の発生に伴う注意喚起(更新)
www.shutterstock.com
(※写真はイメージです)
1. できる限り回避する
外務省が発行している『海外旅行のテロ・誘拐対策』パンフレットによると
銃撃・爆発事件の発生を予測することは難しく、防ぎようがないと思われるかもしれません。
しかし、銃撃・爆発事件の発生場所、時間帯などには「傾向」があります。それを知るだけでも、事件に巻き込まれる可能性を下げることができます。また、運悪く巻き込まれても、行動の仕方によっては被害を最小限に抑えることができます。
▪️狙われやすい場所を知っておく
過去にテロが発生した場所は、音楽やスポーツなどの会場、レストラン、空港、駅、繁華街、ビーチなど、不特定多数の人が集まる所です。ヨーロッパやアメリカで起こるテロは、資本主義の繁栄を象徴するような場所で無差別的に襲うという傾向が見られます。外国人観光客が多い所、宗教的、政治的な意味合いの大きい所も発生しやすい場所とされています。
また、大規模なイベントなどは警備が強化され、警戒されていますが、比較的警備の緩い中規模のイベントなどで、ソフトターゲットを狙ってくることも指摘されています。
旅行中にこういった場所に、全く行かないということの方が難しい為、こういった場所が狙われやすいという認識を持つことがとても重要です。
Budapest Restaurants / TopBudapestOrg
▪️発生しやすい場所では
◉出口を確認する
なるべく間口の広い出入口がある所。
◉避難ルートを確認する
隠れられそうな所も確認しておく。
◉出入口付近の席に座る
テラス席は避ける、なるべく柱や壁で隠れる席を選ぶ。
◉二重周囲の不審者、不審物に警戒する
大きな荷物、不自然な厚着の人物など。
◉目立たない服装で
夜、特に深夜は出歩かない。
◉ガラスが多く使われている建物には近づかない
◉長時間滞在しない
2. 万が一遭遇してしまったら
▪️犯行のほとんどが自爆テロ、銃殺、車両突入
◉姿勢を低くして逃げる
その場に伏せる、物陰に隠れる、極力低姿勢で速やかに逃げる。
◉携帯電話の電源を切る
タイミングが悪く、音が鳴ってしまったら居場所を特定されてしまう。最重要な連絡をしなければならない時にバッテリーは残しておく。
◉爆発の方を向かない
爆風によって飛び散る破片などから、頭、顔、首を守って、怪我を最小限に、致命傷を避ける。耳を塞ぎ口を開ける方が、爆音によって鼓膜が破れることを防げる。
◉周囲がパニックになっても冷静さを保つ
一斉に非常口へパニックになった人たちが殺到し、将棋倒しなど二次的被害に巻き込まれる危険性がある。
3.海外旅行前に情報収集
◉情報収集
TRAVEL-MODEでも、毎月、外務省海外安全情報のリンクを更新していますが、
海外旅行計画の段階から、ご自身で必ずご確認ください。危険な国、危険な場所に行かないことは必須です。
外務省 海外安全ホームページはこちら
◉たびレジ登録
3ヶ月未満の海外旅行の際には『たびレジ』の登録をしておくことを強くお薦めします。緊急事態発生時には大使館、領事館から連絡メール、最新安全情報メールが届きます。
たびレジはこちら(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)
◉3ヶ月以上滞在の場合は、在留届を提出
3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
在留届電子届出システムはこちら(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )
◉家族、友人、職場に旅行日程、連絡先を伝えておく
4.テロに関する情報
◉世界のテロ発生状況がわかるサイト。報道されない世界中のテロ事件の情報が
更新されています。世界地図から行き先の発生状況を見る事ができます。
公安調査庁
◉外務省 海外旅行のテロ・誘拐対策の資料はこちらからダウンロードできます。
海外安全パンフレット・資料
◉参考になるサイト
・【Buzz Feed】
テロに遭ったら最低限こうしなさい――外務省に聞く
・【歩叶コラム】
ラスベガス銃乱射事件はなぜ起きた?海外でテロから身を守る方法
日本でテロが起きない理由とは?テロ対策まとめ|国内・渡航
・【DIAMONDO online】
テロ攻撃から生き延びるため10の行動ルール
海外旅行先でテロ!英テロ対策警察が教える「命を守る3つの方法」
・【ヨーロッパ旅行をお得に計画!】
ヨーロッパ テロ発生リスト【2017年10月2日更新】
世界中で度重なるテロ。ニュースを聞く度憤りを感じます。いつでもどこでも巻き込まれる可能性があり、テレビの中の出来事は決して他人事ではありませんし、無関心ではいられません。テロに遭遇したくないのは誰もが思うこと。しかし事前に知っておくことと、防ぎようがないと諦めてしまうのとでは、旅先での行動が変わってきます。万が一遭遇してしまったらその場で、考える暇も迷う暇もないのです。「自分に起きるわけがない」「関係ない」と思うようでは、海外旅行に行かない方がいいと思います。
これまで犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると共に、身勝手なテロを許さず、対策が取られ、平和な世の中が訪れることを願うばかりです。
投稿海外でテロに巻き込まれないためには海外旅行保険 の最初に登場しました。
スキミング被害を防ぐために
2017年07月11日 category:クレジットカード被害 | スキミング | 海外トラブル | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE | 特集一覧楽しかった思い出とともに帰国した後で、発覚するスキミング被害。身に覚えのないクレジットカードの請求で気づく場合がほとんどです。
カード社会化が進んでいる欧米のみならず、最近では日本人観光客の多いアジア方面でも被害が多発するようになって来ました。また、スキミングは海外旅行で遭うものと思いがちですが、国内のATMでも被害の手口が報告されています。
気が緩みがちな海外旅行から帰って大変なことにならないように、また日常にも忍び寄るスキミングのことを知っておきましょう。
画像はイメージです
atm / Looking Glass
◆スキミングとは?
“スキマー” と呼ばれる手のひらにおさまるくらいの特殊な装置を使って、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード情報を盗まれ、偽造カードを作って勝手に使われたり、現金を不正に引き出される犯罪のことを言います。
◆その手口は?
クレジットカードの場合
お店で買い物をする時、レストランでの会計時、ロッカーに荷物、貴重品を入れておいた時など、スキミングされる可能性が高まります。
買い物や食事の会計時、店員がレジ以外にも忍ばせたスキマーにカードを通して盗むケースや、2回、3回とカードリーダーに通して、水増し請求となるケースがあります。
また、ハンディタイプのスキマーで少し離れたところから盗まれてしまう場合もあります。例えばズボンのポケットに入れている財布、ゴルフ場やジム・スパのロッカーなどです。カードの情報だけを抜き取られるので、盗まれてもその場では全く気がつきません。
画像はイメージですPay by credit card. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
ATMの場合
ATM自体に巧妙にスキマーやカメラが仕込まれています。一見するとほとんど気づきません。カードを差込口に挿入すると、情報は抜き取られ、カメラで暗証番号を押す手元が撮影されています。
2013年にセブンイレブンがその被害の手口を報告しています。画像はセブンイレブンがHPに掲載し、注意を促しています。
※記事はこちら→ROCKET NEWS 24
【注意】セブン銀行が「ATMカード挿入口のスキミング機に注意」と警戒を呼びかけ / 偽物と本物の見分け方
http://rocketnews24.com/2013/03/07/301661/
画像はイメージです
Diebold ATM / Binder Of Daemons
◆どうやったら防げる?
ICチップが入ったクレジットカードに切り替える
お持ちのクレジットカードを確認してくだい。カードはICチップ式ですか?磁気ストライプのカードの場合は、簡単にスキミングされてしまいます。ICカードは中の情報が乱数を利用し、また暗号化されているので、スキミングされても簡単に偽造しにくい構造になっています。日本では2020年までに全てのカードがICカードに切り替わる計画が進んでいます。磁気ストライプよりは安全とはいえ、
犯罪を犯す側も組織的で、手口もどんどん進化させて来ますから、用心に越したことはありません。
ショップやレストランで
①レジでは、2度3度とカードリーダーに通していないか、店員の手元から目を離さない!
②レストランがテーブル会計の場合、店員がカードを預かってレジに持って行く場合は、注意!この場で会計してくれるように言いましょう。
※クレジットカードを第三者に預けない方がいいです。
③怪しいお店で、クレジットカードを使わない!行かない、買わないのが一番ですが・・・。
なんでもカードで支払えば、ポイントが付くからと思っている方は要注意。
ATMを使う場合
①人目につかないATMを避け、ガードマンがいる所、銀行のATMを使う。
②カードの差込口が出っ張っていたら怪しい!機械全体の色と差込口の色が違っていたら、スキマーが被せてある可能性が高い。
③観光客が多い地域のATMは犯罪率が高い
※こちらのサイトを参考にしました。スキミングについて詳しく解説されています。
リンクを貼っておきますので、こちらで詳しくご覧ください。
↓
■国際キャッシュカード&海外キャッシング比較
【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策
■NO MORE 情報漏えい
【徹底解説】スキミングを防止するために知っておきたい最新手口と対策事例
◆万が一、身に覚えのない請求が来たら
警察に届出・クレジットカード会社に連絡
国内で発行されるクレジットカードには盗難保険が自動的についています。不正利用発見後、その日からさかのぼって60日以内の被害であれば保険適応となるものがほとんどです。
ご自身に落ち度がなく、不正にクレジットカードを使用されてしまった場合は、盗難保険の対象となります。
※こちらで詳しくご覧ください。
■クレジットカード情報2017 BENRISTA
もしもクレジットカードが盗まれたら?クレジットカード被害を救済!盗難保険を徹底解説
***
いかがでしたか?クレジットカードに盗難保険がついているとはいえ、被害にあったことがわかると、誰もが動揺し、不安・不快な思いをしてしまうことは間違いありません。また小出しに使われると最悪、気がつかないということもあり、その場合は60日を過ぎてしまう恐れもあります。
楽しかった海外旅行も、その国の印象も変わってしまいますね。カード型のスキミング防止グッズも販売されているようですので、念には念を入れ、手口を知った上でクレジットカード、キャッシュカードを使いましょう。
投稿スキミング被害を防ぐためには海外旅行保険 の最初に登場しました。
スキミング被害を防ぐために
2017年07月11日 category:クレジットカード被害 | スキミング | 海外トラブル | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE | 特集一覧楽しかった思い出とともに帰国した後で、発覚するスキミング被害。身に覚えのないクレジットカードの請求で気づく場合がほとんどです。
カード社会化が進んでいる欧米のみならず、最近では日本人観光客の多いアジア方面でも被害が多発するようになって来ました。また、スキミングは海外旅行で遭うものと思いがちですが、国内のATMでも被害の手口が報告されています。
気が緩みがちな海外旅行から帰って大変なことにならないように、また日常にも忍び寄るスキミングのことを知っておきましょう。
画像はイメージです
atm / Looking Glass
◆スキミングとは?
“スキマー” と呼ばれる手のひらにおさまるくらいの特殊な装置を使って、クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードなどのカード情報を盗まれ、偽造カードを作って勝手に使われたり、現金を不正に引き出される犯罪のことを言います。
◆その手口は?
クレジットカードの場合
お店で買い物をする時、レストランでの会計時、ロッカーに荷物、貴重品を入れておいた時など、スキミングされる可能性が高まります。
買い物や食事の会計時、店員がレジ以外にも忍ばせたスキマーにカードを通して盗むケースや、2回、3回とカードリーダーに通して、水増し請求となるケースがあります。
また、ハンディタイプのスキマーで少し離れたところから盗まれてしまう場合もあります。例えばズボンのポケットに入れている財布、ゴルフ場やジム・スパのロッカーなどです。カードの情報だけを抜き取られるので、盗まれてもその場では全く気がつきません。
画像はイメージですPay by credit card. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)
ATMの場合
ATM自体に巧妙にスキマーやカメラが仕込まれています。一見するとほとんど気づきません。カードを差込口に挿入すると、情報は抜き取られ、カメラで暗証番号を押す手元が撮影されています。
2013年にセブンイレブンがその被害の手口を報告しています。画像はセブンイレブンがHPに掲載し、注意を促しています。
※記事はこちら→ROCKET NEWS 24
【注意】セブン銀行が「ATMカード挿入口のスキミング機に注意」と警戒を呼びかけ / 偽物と本物の見分け方
http://rocketnews24.com/2013/03/07/301661/
画像はイメージです
Diebold ATM / Binder Of Daemons
◆どうやったら防げる?
ICチップが入ったクレジットカードに切り替える
お持ちのクレジットカードを確認してくだい。カードはICチップ式ですか?磁気ストライプのカードの場合は、簡単にスキミングされてしまいます。ICカードは中の情報が乱数を利用し、また暗号化されているので、スキミングされても簡単に偽造しにくい構造になっています。日本では2020年までに全てのカードがICカードに切り替わる計画が進んでいます。磁気ストライプよりは安全とはいえ、
犯罪を犯す側も組織的で、手口もどんどん進化させて来ますから、用心に越したことはありません。
ショップやレストランで
①レジでは、2度3度とカードリーダーに通していないか、店員の手元から目を離さない!
②レストランがテーブル会計の場合、店員がカードを預かってレジに持って行く場合は、注意!この場で会計してくれるように言いましょう。
※クレジットカードを第三者に預けない方がいいです。
③怪しいお店で、クレジットカードを使わない!行かない、買わないのが一番ですが・・・。
なんでもカードで支払えば、ポイントが付くからと思っている方は要注意。
ATMを使う場合
①人目につかないATMを避け、ガードマンがいる所、銀行のATMを使う。
②カードの差込口が出っ張っていたら怪しい!機械全体の色と差込口の色が違っていたら、スキマーが被せてある可能性が高い。
③観光客が多い地域のATMは犯罪率が高い
※こちらのサイトを参考にしました。スキミングについて詳しく解説されています。
リンクを貼っておきますので、こちらで詳しくご覧ください。
↓
■国際キャッシュカード&海外キャッシング比較
【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策
■NO MORE 情報漏えい
【徹底解説】スキミングを防止するために知っておきたい最新手口と対策事例
◆万が一、身に覚えのない請求が来たら
警察に届出・クレジットカード会社に連絡
国内で発行されるクレジットカードには盗難保険が自動的についています。不正利用発見後、その日からさかのぼって60日以内の被害であれば保険適応となるものがほとんどです。
ご自身に落ち度がなく、不正にクレジットカードを使用されてしまった場合は、盗難保険の対象となります。
※こちらで詳しくご覧ください。
■クレジットカード情報2017 BENRISTA
もしもクレジットカードが盗まれたら?クレジットカード被害を救済!盗難保険を徹底解説
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いかがでしたか?クレジットカードに盗難保険がついているとはいえ、被害にあったことがわかると、誰もが動揺し、不安・不快な思いをしてしまうことは間違いありません。また小出しに使われると最悪、気がつかないということもあり、その場合は60日を過ぎてしまう恐れもあります。
楽しかった海外旅行も、その国の印象も変わってしまいますね。カード型のスキミング防止グッズも販売されているようですので、念には念を入れ、手口を知った上でクレジットカード、キャッシュカードを使いましょう。
投稿スキミング被害を防ぐためには海外旅行保険 の最初に登場しました。