2025.10月号 編集部だより【ナショナルフラッグを応援したい】
2025年09月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月は、トピックスとしてプレミアムエコノミーを取り上げましたが、いかがでしたか?
今回、プレエコ事情を調べていて、飛行機のシートクラスは革新的に進化していることを感じました。プレエコは、エコノミーでありながら限りなくビジネスクラスに近づいているし、ビジネスクラスはさらに快適とラグジュアリーが追求され、ファーストクラスはもはや高級ホテルの客室のようになっています。レガシーと言われる大手航空会社では、全体的にボトムアップされ、エコノミークラスも取り残されることなく、限られたスペースの中で、よりサービスの充実に期待できるようになるのではないでしょうか。価格を取るか快適を求めるか?台頭するLCCとの住み分けが進んでいるように思います。
本題から外れますが、今回リサーチする中で、なぜかJALのサブチャンネルに行きつきまして、1本観たらまた次が見たくなるというなんともあとひき動画を作ってらっしゃるJAL広報の熱意と努力を感じ、すっかりファンになってしまいました。
youtubeにおすすめで上がってきたのですが、時におすすめは「なぜ、今の私のニーズを知っておるのだ」と言わんばかりのものを提示してきます。アルゴリズムとは分かってはいるものの、今回はよいおすすめありがとうという感じなのです。
最初に観たものが、どの動画だったかは忘れましたが、JALサブチャンネルは、私たち旅行者と飛行機というものを身近に結びつけてくれるもので、普段知ることのない業務に携わるスタッフのみなさんのお顔を拝見しながら、限りなく業務内容を知ることができるのです。旅行には欠かせない飛行機の裏側を知ると、目的地だけでなく、移動も含めた旅そのものを楽しむことができ、尚且つ私たちは、安全に守られているという安心感は、知る前よりも格段にアップしました。
パイロット、CAさんはじめ、各部署の職員の皆さんのパーソナリティにキャラクターとしての魅力が加わり、親近感と共に、とても好感が持てる動画です。なんでもハマってしまう傾向がある私は、ほとんどの動画を見てしまいました。ところが、9月に入り、現在配信は休止となっています。起きてしまったネガティブなニュースが影響してのことと察しておりますが、とても残念でなりません。

画像:iStock
福岡は空港が近いので、空を見上げれば着陸体制に入った飛行機が見えます。何があろうと今日も多くの方を乗せて飛んでいると、いつも以上に応援と感謝の気持ちが湧いてきます。
社員の皆さんおひとりおひとりが、真摯に愛を持って、日々空の安全に尽力されている信頼は揺らぐことなく、また動画配信が再開されることを願うばかりです。
「JAL、サブチャンネルはじめました。」は、こちらです。
https://www.youtube.com/@JAL-sub
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2025.10月号 編集部だより【ナショナルフラッグを応援したい】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.10月号 編集部だより【ナショナルフラッグを応援したい】
2025年09月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月は、トピックスとしてプレミアムエコノミーを取り上げましたが、いかがでしたか?
今回、プレエコ事情を調べていて、飛行機のシートクラスは革新的に進化していることを感じました。プレエコは、エコノミーでありながら限りなくビジネスクラスに近づいているし、ビジネスクラスはさらに快適とラグジュアリーが追求され、ファーストクラスはもはや高級ホテルの客室のようになっています。レガシーと言われる大手航空会社では、全体的にボトムアップされ、エコノミークラスも取り残されることなく、限られたスペースの中で、よりサービスの充実に期待できるようになるのではないでしょうか。価格を取るか快適を求めるか?台頭するLCCとの住み分けが進んでいるように思います。
本題から外れますが、今回リサーチする中で、なぜかJALのサブチャンネルに行きつきまして、1本観たらまた次が見たくなるというなんともあとひき動画を作ってらっしゃるJAL広報の熱意と努力を感じ、すっかりファンになってしまいました。
youtubeにおすすめで上がってきたのですが、時におすすめは「なぜ、今の私のニーズを知っておるのだ」と言わんばかりのものを提示してきます。アルゴリズムとは分かってはいるものの、今回はよいおすすめありがとうという感じなのです。
最初に観たものが、どの動画だったかは忘れましたが、JALサブチャンネルは、私たち旅行者と飛行機というものを身近に結びつけてくれるもので、普段知ることのない業務に携わるスタッフのみなさんのお顔を拝見しながら、限りなく業務内容を知ることができるのです。旅行には欠かせない飛行機の裏側を知ると、目的地だけでなく、移動も含めた旅そのものを楽しむことができ、尚且つ私たちは、安全に守られているという安心感は、知る前よりも格段にアップしました。
パイロット、CAさんはじめ、各部署の職員の皆さんのパーソナリティにキャラクターとしての魅力が加わり、親近感と共に、とても好感が持てる動画です。なんでもハマってしまう傾向がある私は、ほとんどの動画を見てしまいました。ところが、9月に入り、現在配信は休止となっています。起きてしまったネガティブなニュースが影響してのことと察しておりますが、とても残念でなりません。

画像:iStock
福岡は空港が近いので、空を見上げれば着陸体制に入った飛行機が見えます。何があろうと今日も多くの方を乗せて飛んでいると、いつも以上に応援と感謝の気持ちが湧いてきます。
社員の皆さんおひとりおひとりが、真摯に愛を持って、日々空の安全に尽力されている信頼は揺らぐことなく、また動画配信が再開されることを願うばかりです。
「JAL、サブチャンネルはじめました。」は、こちらです。
https://www.youtube.com/@JAL-sub
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2025.10月号 編集部だより【ナショナルフラッグを応援したい】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.9月号 編集部だより【駅と空港。別れの余韻】
2025年08月24日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月は、「世界の美しい駅舎」をご紹介いたしましたが、これまでに経験した出会いと別れのシーンを思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「出会い」の方は、喜びが大きいので、どちらかと言うと「別れ」の方が記憶に残るのかもしれません。自分のことだけでなく、たまたま遭遇した人様の「別れ」のシーンが印象に残る場合もありますね。記事を書きながら私は、オスロとヘルシンキの駅で見かけたカップルの別れのシーンが蘇りました。北欧諸国では徴兵制があるので、迷彩服を着た彼と、涙涙の彼女が離れ難きハグをしている姿はとても印象的でした。それは、日本では見かけることのないシーンであり、平和的な北欧のイメージとは違ったものとして、強烈なインパクトがあったのだと思います。
「別れ」については、旅立つ側と見送る側と二つの立場がありますが、大抵の方がそのどちらも経験されていると思います。そして、空港での別れと駅での別れも、心情的に少し違ったものがあるように感じます。

画像:iStock
駅での別れは、列車の扉が閉まる直前まで一緒に別れを惜しむことができます。ゆっくりと、その人を連れ去る列車は、別れの余韻を長く残します。ホームを列車と並行して歩き走る人もいるし、可能な限り窓越しのその人を見えなくなるまで見送ることもできます。自分の目の前から消えていく姿を見るので、切なさや寂しさがじわじわといつまでも広がります。旅立つ側も少しずつ引き剥がされていく感覚が続くものかもしれません。
一方、空港での別れは、物理的に遮断される感覚があって、一度別れると簡単には会えない距離や時間の重みを感じることになります。見送る側も見送られる側も、保安検査場を通過したら、もう姿は見えなくなってしまうので、共有していた世界に区切りがつき、より「旅立ち」感が強まります。保安検査場を無事に通過するのを見守りつつ、姿が見えなくなるまで、手を振り合った経験をした方もいることでしょう。まだ同じ建物の中にいるのに、もう会えないと思うと、とても切ないものがありますが、諦めや受け入れるという意味では、心を新たにするイニシエーションに近いものがあるように感じます。
まとめると、列車は「連れられていく」感覚があるので、別れの余韻と未練を残しやすく、空港だと保安検査場の先へは自らの足で進むので、決意と共に気持ちの切り替えが必要です。どちらもドラマチックな別れのシーンではありますが、同じ「さよなら、またね」でも、心に響くものや温度が違うのかもしれません。
どんな出会いも別れも、人生の中の通過点。
これからどんな出会いと別れが待っているでしょうか。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.9月号 編集部だより【駅と空港。別れの余韻】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.9月号 編集部だより【駅と空港。別れの余韻】
2025年08月24日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今月は、「世界の美しい駅舎」をご紹介いたしましたが、これまでに経験した出会いと別れのシーンを思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「出会い」の方は、喜びが大きいので、どちらかと言うと「別れ」の方が記憶に残るのかもしれません。自分のことだけでなく、たまたま遭遇した人様の「別れ」のシーンが印象に残る場合もありますね。記事を書きながら私は、オスロとヘルシンキの駅で見かけたカップルの別れのシーンが蘇りました。北欧諸国では徴兵制があるので、迷彩服を着た彼と、涙涙の彼女が離れ難きハグをしている姿はとても印象的でした。それは、日本では見かけることのないシーンであり、平和的な北欧のイメージとは違ったものとして、強烈なインパクトがあったのだと思います。
「別れ」については、旅立つ側と見送る側と二つの立場がありますが、大抵の方がそのどちらも経験されていると思います。そして、空港での別れと駅での別れも、心情的に少し違ったものがあるように感じます。

画像:iStock
駅での別れは、列車の扉が閉まる直前まで一緒に別れを惜しむことができます。ゆっくりと、その人を連れ去る列車は、別れの余韻を長く残します。ホームを列車と並行して歩き走る人もいるし、可能な限り窓越しのその人を見えなくなるまで見送ることもできます。自分の目の前から消えていく姿を見るので、切なさや寂しさがじわじわといつまでも広がります。旅立つ側も少しずつ引き剥がされていく感覚が続くものかもしれません。
一方、空港での別れは、物理的に遮断される感覚があって、一度別れると簡単には会えない距離や時間の重みを感じることになります。見送る側も見送られる側も、保安検査場を通過したら、もう姿は見えなくなってしまうので、共有していた世界に区切りがつき、より「旅立ち」感が強まります。保安検査場を無事に通過するのを見守りつつ、姿が見えなくなるまで、手を振り合った経験をした方もいることでしょう。まだ同じ建物の中にいるのに、もう会えないと思うと、とても切ないものがありますが、諦めや受け入れるという意味では、心を新たにするイニシエーションに近いものがあるように感じます。
まとめると、列車は「連れられていく」感覚があるので、別れの余韻と未練を残しやすく、空港だと保安検査場の先へは自らの足で進むので、決意と共に気持ちの切り替えが必要です。どちらもドラマチックな別れのシーンではありますが、同じ「さよなら、またね」でも、心に響くものや温度が違うのかもしれません。
どんな出会いも別れも、人生の中の通過点。
これからどんな出会いと別れが待っているでしょうか。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
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2025.8月号 編集部だより【無欲で引き寄せる】
2025年07月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今回は、メインターゲットを敢えて外し、ラスベガスを起点にしたエクスカーションを特集しましたが、いかがでしたか?
もし、ラスベガスへ行くとしたら、あなたの動機はどのようなものでしょうか?「一攫千金を狙って!」「華やかで煌びやかな世界を一度見てみたい。」「クオリティーの高いショーを観に。」または、「グランドキャニオンがメインの目的で、その起点がラスベガスだから」など様々あると思います。でも、なんと言っても「一攫千金」。欲は捨てると思いつつ、誰もが「ちょっとだけでも」と夢を見るのがラスベガスですよね。

画像:iStock
私はラスベガスに、2度訪れたことがありますが、飛行機での訪問時、ボーディングブリッジからターミナルに入った瞬間、早速ずら〜っとスロットマシーンが並んでいる光景を目にした時が一番驚きでした。「ええ!?もう?」という感じです。
到着してすぐに運試しができ、そして帰る時も搭乗ギリギリまで遊べるというところが、いかにもカジノの都市ラスベガスです。
当の本人は、ギャンブルにはほぼ興味がありませんが、カジノにはどんな種類のゲームがあるのか、こんな所にまであるのか!?という「さすがラスベガス」を発見したり、働く人、ギャンブルに興じる人など、マンウォッチングを兼ねてさ〜っと観て周る方が楽しかったような気がします。ルールも知らないし、沢山ありすぎてどれにトライしたらいいかもわからない、迷子にならないよう注意して、キョロキョロするのが関の山でした。
そんな私のラスベガスカジノ初体験は、叔母に連れられての「キノ」と「ビンゴ」でした。ビギナーズラックというものがありますが、本当にあるんですね。なんと「ビンゴ」で、当時8万円くらいだったでしょうか、当たっちゃったんです。
実は、その前に現金8万円を紛失(恐らく盗難)してしまう出来事があり、「運」が良かったのか、あるべきお金が戻ってきたという具合でした。
無欲の勝利?でしょうか。「当たる」とも思ってないし、「当たれ」とも思ってなかったと記憶します。ただただ司会者の英語を聴き取りながら、ゲームについていくのに必死だったのかな?と思います。時々、私の様子を見ていた叔母が「あんた、リーチじゃない!次、来たら、〇〇のコールがあってから『ビンゴ!』って言うのよ!」と言われていたにも関わらず、当たった瞬間に興奮を隠しきれず「ビ、ビンゴーーー!」と叫んでしまい、司会者に「まだよ。私が今から〇〇って言うから、そしたら宣言してもいいわよ。」みたいなことを言われ、周囲のお客人たちに笑われたり、「NO〜(マナーが悪い的な)」という人もいて。叔母は恥ずかしかったのか、私の連れではありませんという空気を出していたことを覚えています。
上級者も初心者も「運」というものは、平等にあるはず。ですが、引き寄せの法則では、「当たりますように!」と強く願えば願うほど期待ははずれます。願いが執着に変化した瞬間、「運」も引き寄せたいものも、そっぽを向いてしまうんですよね。
ちなみに調べてみると、ラスベガスでのビギナーズラックで叩き出された驚異的な金額は、なんと36億5000万円!来たくもなかったラスベガス、友人につきあわされて10分でのジャックポットだったそうですよ。他にも、24億6000万円のジャックポットに当選した人は、楽しみにしていたお目当ては、朝ごはんビュフェだったようで、その前にちょっと気が向いてやってみたということです。兎にも角にも人生が変わりすぎる金額で、夢かまことかぐちゃぐちゃになってしまいそうですよね。
いずれも、真正面からギャンブルに興じるよりも、エンターテインメントとして「ザ・ラスベガス」をワクワクしながら楽しむ方が、良い引き寄せが起こりそうです。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.8月号 編集部だより【無欲で引き寄せる】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.7月号 編集部だより 【最安値月を調べる】
2025年06月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
何も考えず、行きたい!と思った時、行きたい所へサクッと行けたらどんなに幸せでしょうか。誰もが望むところですが、数日留守になる海外旅行には、各々、仕事や家庭の都合、お財布事情も様々あり、なかなか理想通りにはいかないものです。

画像:iStock
かく言う筆者も、海外旅行に出かけたい動機があり、その行き先がアメリカとヨーロッパに分かれているため、非常に悩ましいところです。どちらも大切な人に会いたいという目的があるのですが、アメリカの方は、航空券の底値そのものがとても高いし、ヨーロッパの方は、フライト時間が長く、航空会社にもよりますが、最低2回のトランジットを要します。つまり渡航日数も増えるということ。どちらも複数回訪問しているので、全く行ったことがない第三の国や地域に行きたいな〜と思ったり、また、友人と会えば「一緒に〇〇に行きたいね〜」など、結構な頻度で海外旅行の話題になります。
数日おきに航空券を調べ、様々な事情を鑑み、この金額であればGo!出来る料金なのか?じーっと眺める日々であります。その中で、大まかに最安値月を見つけやすいのが、Googleフライトです。
旅の予定がはっきりしない場合は、メールで最新情報を受け取れるのは、チャンスを見逃さず、便利だなと思いました。
料金グラフで、価格変動を見ていき、この辺りが安いなというところで、カレンダーに切り替えます。わかりやすいですね。
出発日は決めやすくなりますので、このままGoogleが提案するチケットでGo!するか、この金額を元に、航空会社やルートを決めていくという流れになりますね。
見たい行きたい、やりたいことを全部書き出して、そこから優先順位を決め、滞在日数を決めたりする計画前段階も、悩ましいですが、悩むこと自体が楽しいのかもしれません。
Googleでは、今夏には、「ディープサーチ(Deep Search)」というものが追加される予定で、AIが個人に変わって、価格変動を監視してくれたり、旅のインスピレーションから予約まで、外部サイトに遷移せず、ワンストップで何もかも予約完了ということが可能になるようです。
AIの発達で、ますます便利にはなりますが、いろいろ調べるところから旅は始まっていて、悩んだり、直感に従うのは、人間らしさです。無数にある情報から、自分にマッチしたものを選ぶ感覚や旅の本質を忘れないようにしたいものです。AIを活用して、オリジナルの素敵な旅にしていけるといいですね。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.7月号 編集部だより 【最安値月を調べる】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
みなさまこんにちは。
爽やかな季節を迎えておりますが、いかがお過ごしですか?
さて、今月の特集「第二の旅行先」は、いかがでしたでしょうか。
メインの目的地にプラスして、日帰り、または1〜3泊程度のエクステンションの予定を組むと、かなり充実した旅行になりそうです。敢えて主要都市は外して、最初から第二、第三の都市、地域を選択するのもありですね。昨今、世界各地の情報が簡単に検索でき、海外旅行でも不自由することが少なくなってきましたが、マイナーな所は、事前にわからない部分も多く、ガイドブックやネット情報にはない自分だけの発見をする楽しみが増えそうです。行く前から全部わかっていても、旅の面白さが半減してしまいますね。
アジア圏では、第二、第三の都市に足を運んだよという方も少なくないでしょう。例えば、ベトナムでしたら「ダナン」や、台湾ですと「高雄」などでしょうか。思えば沢山ありますね。各自にマッチしたもっとマイナーな第4、第5の町を発見するのも、海外旅行の目的やテーマとなりそうです。
筆者個人的に心に残る第二・第三の旅行先は、いくつかありますが、その中でもきっとあまり知られていない所を思い返してみました。
それは、2007年のノルウェー。メインは西海岸のベルゲン。数日滞在後、ベルゲンから船とタクシーで乗り継ぎ1時間強(通常はバスがありますが、ウィットマンデーだったのでタクシー)。到着したのは、Os(オース)にあるSolstrand Hotel(ソールストランホテル)です。
Solstrand Hotelは、ノルウェーの初代首相クリスチャン・ミケルセンによって1896年に建設されたとのことで、かなりの歴史と由緒あるホテルです。目の前にはビョルンフィヨルドが広がり、美しい庭園と、黄色と白を貴重としたコロニアルスタイルの建物がとても優雅です。初夏、ちょうど今時分に伺いましたが、日が長く、夕食後の明るい夜の散策は、遠くに氷河を見ることもでき、うっすらとピンクと水色のグラデーションを織りなす光景は、北欧らしいマジックアワーでした。
フィヨルドの静かな波打ち際に立ち、ひと時静寂の時間を過ごすと、ふと「どうしてここにいるんだろう?」など日本からとても遠くに立っていることが頭をよぎり、さらにこの場所から地球が見えるところまでズームアウトして、美しい地球、小さな自分をイメージしてみると、その時の悩みも憂も全てが吹き飛ぶような感覚になったことを覚えています。エキサイトな観光地と違って、自然の中に身を委ね、日常では味わうことのない全ての時間が自分のためにあるひと時は、何ものにも変え難い質の高い時間の過ごし方になったのではないかと、今あらためて思います。
美しいHPです↓
Solstrand Hotel & Bed
みなさんも、とっておきの第二、第三の場所を見つけてみてくださいね。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.6月号 編集部だより【私の第二・第三の旅先/ノルウェー・オース】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.5月号 編集部だより【背に腹はかえられぬ】
2025年04月25日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今年のGWはいかがお過ごしでしょうか?桜が過ぎて、新緑の季節を迎えると、国内では旅行しやすいシーズンとなりますね。
桜といえば、福岡では3月25日に開花宣言し、28日に満開となりました。私事になりますが、桜の開花と同時に、デンマークから友人一家が来日し、日本の最も美しい桜の時期を共に過ごすことができました。満開の最中、流鏑馬の神事を観ることもでき、彼らにとっても私にとっても素晴らしい機会となったのですが、ひとつ残念なことがありました。
友人一家は4人で来日し、東京に降り立ってから、新幹線で南下し、奈良・京都・大阪を巡って、25日に福岡へ入るというスケジュール。彼らが来日する時には、いつもこのケースです。この時期、東京では雪が降ったり、かと思えば日差し強く汗が出るほどの気温になったり、寒暖差が激しかったですよね。その影響なのか、4人のうちパパが、奈良で体調を崩し、頑張って京都を廻って、大阪でリタイア。福岡は断念して、ひとり先に帰国となってしまいました。会えなくなったことは、とても残念でしたが、体調の方が大事なのは当然のこと。パパと会えなかったことが、「また必ず会いたい、次は私が会いに行くね」というモチベーションをもたらしてくれたと思っています。
パパは、元々の帰りの航空券、JRのジャパン・レール・パスを放棄し、羽田→コペンハーゲンの片道航空券を新たに購入することになってしまったわけです。日本のベストシーズンでもあり、ハイシーズンの片道航空券は、30万円前後。本当に身も心もお財布も痛い事態となってしまいましたが、背に腹はかえられぬ状態だったはず。帰国し、すぐに病院へ行き、家にいる安心感から、パパの体調は回復したようで、私も安心しました。思えば、私たちの家族ぐるみのおつきあいは、20年を超えるものとなり、お互いに歳も重ねてきました。パパも70代、ママは「70過ぎたら、ちょいちょい色んな変化が出てくるものね。」と言っていました。
慣れない土地で寒暖差があると、体調不良を起こすことがあります。旅行前のコンディションにもよりますし、タイトなスケジュールも影響します。様々な要因があり、何かがトリガーとなってアクシデントやトラブルは誰にでも起こりうることです。「自分は大丈夫。」とバイアスをかけず、念には念を入れ、計画や準備をしておきたいものです。パパが何かを怠ったとは決して思いませんが、こんなこともあるんだなということで、みなさまに共有いたします。
みなさまにおかれましては、快適で素晴らしい旅行が実現しますよう、お祈りいたします。
それではまた来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.5月号 編集部だより【背に腹はかえられぬ】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.4月号 編集部だより【親日国ウズベキスタン。その背景にあること。】
2025年03月22日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
今回のシルクロード特集は、いかがでしたでしょうか?
中でも、ウズベキスタンの「青の街」サマルカンドは、ため息が出るほど美しく、魅力的な印象を与えてくれますね。

画像:iStock
自由に海外旅行へ行けるようになりましたが、日本人の観光渡航先として中央アジアは、まだまだ未開の地です。「中央アジア」と言われても、そのイメージはピンとこない方の方が多いでしょう。西アジア(中東)とも区別されるこの地域は、なぜだかすっぽり意識から遠ざかってしまっているのが現状ではないでしょうか。 ほぼ国名に “スタン”がつくのでややこしく、危険なイメージが固定的な観念になっていることや、旧ソ連だったことなどが馴染みにくい要因かと思います。これまでは、ビザや滞在許可の登録手続きが面倒であったことからも、日本からは行きにくい地域だったと考えられます。
ですが、調べてみたら、意外にも安全で美しい歴史的な煌めきを持っている国々があることがわかりました。特にウズベキスタンは、2016年から大統領が変わったことによって、観光大国を目指すべく、旅行のしやすさにも力を入れているようです。最近では、トルクメニスタンの「地獄の門」とパックツアーに組まれているプランも出回っているようです。「地獄の門」は砂漠の中のテント泊となりますので、ちょっとハードルが高いですが、サマルカンドは、女性ひとりの個人旅行も可能な所ですので、レアな旅行先をお探しの方には、ピッタリかもしれません。行ってみたいと思っていただけましたら、幸いです。
★★★
ウズベキスタンについては、少し補足を記述します。
ウズベキスタンは、大変な親日国でもあります。それは、第2次世界大戦末期に遡ります。ポスダム宣言後に多くの日本人がソ連に抑留され捕虜とされました。旧ソ連であったウズベキスタンにも約2万5千人もの兵士が連行され、夏は最高気温が40度、冬は最低気温がマイナス20度にもなる過酷な気候環境の中で強制労働を強いられました。そのような状況下にありながら、私たちの祖先は、日本人としての誇りを捨てることはなく、ウズベキスタンの地で勤勉さを維持し、水力発電所や学校など多くのインフラ整備を進めました。その中でも特に有名なのは、頑強でデザイン的にも美しい建築物として知られる「ナヴォイ劇場」です。現在でもオペラやバレエの上演に使用され、ウズベキスタンの紙幣にも描かれています。満足な食事も取れない中、日本人の勤勉ぶりと仕事の質の高さに現地の人々は驚きを隠せなかったようです。多くの母親が子供たちに「日本人のように勤勉でよく働く人間になりなさい」と言い聞かせたそうです。

画像:iStock(ナヴォイ劇場)
1966年、ナヴォイ劇場のあるタシケント市は、マグニチュード8の巨大地震に襲われましたが、ナボイ劇場は何事もなかったように何ひとつ壊れることがなかったのです。被災者の避難場所として多くの人命を救ったことから、今でもウズベキスタンでは「地震が来たら、日本人が造った建物に逃げろ!」と語り継がれているそうです。
過酷な状況での苦難に折れることなく、日本人の精神性を示すことによって名誉を残そうとした日本兵は、ウズベキスタンの人たちの手本となり感銘を与えています。当時、ウズベキスタンで亡くなった兵士は800人以上。戦後、簡素であった日本兵の墓は、ウズベキスタンによって整備され、今でも手厚く守られています。その返礼と、そして祖国に帰れなかった兵士たちを慰めるため、日本からは、1000本以上桜の木が贈られています。私たちの祖先のおかげでウズベキスタンと日本の友好の絆が結ばれているのです。こうした経緯があり、ウズベキスタンは今でも大変な親日国であり、日本語や日本の文化を学ぶ方も大変多いのだとか。
ナヴォイ劇場には、「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォーイ名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」とウズベク語、日本語、英語、ロシア語の順に刻まれています。日本人として知っておくべきことであり、忘れてはならないことでもあります。
今回、ウズベキスタンを観光視点で取り上げましたが、補足して、このエピソードをお伝えいたします。ウズベキスタンを訪れることがありましたら、ぜひ胸を張って現地の方と交流してみてくださいね。
それでは、また来月〜。
(編集部anan)
投稿2025.4月号 編集部だより【親日国ウズベキスタン。その背景にあること。】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。
2025.2月号 編集部だより【初めての海外旅行・幼い私の旅ノート】
2025年02月19日 category:編集部だよりみなさまこんにちは。
3月は卒業旅行のシーズン、そしてGWに向けて海外旅行を計画している方もいらっしゃるでしょう。気候も徐々に暖かくなってくると、体も心も動き出したくなりますね。虫も植物も人も同じです。
さて、今月のトピック「華麗にデビュー!ひとり旅の極意」は、いかがでしたか?
筆者自身の初めての海外旅行は、ひとり旅でした。と言いましても、親戚を訪ねたので完全なひとり旅とは言い切れませんが、福岡︎ロサンゼルスの往復、初めて飛行機に乗る機会ともなり、ドキドキワクワクの連続だったことを覚えています。
今回の記事を書き終わった後、そういえば当時の旅のノートが残っていたと思い出し、引っ張り出してみました。
表紙に1985年と書いております。なんと!40年前!?古いですね〜。経つ年月の流れの早さを感じます。ノートは、アメリカの文具メーカーmead社のもの。書き出しは、行きの国内線の中で書いているので、出発前から気分はアメリカ!という感じで、購入したのでしょうね。
中を開くと、笑いが出るほど稚拙な字と内容。大抵、こういった記録物は自分で恥ずかしくなるので、どこかのタイミングで処分するものですが、なぜかわかりませんが、初めてだったからか?このノートだけは取っておいたんでしょうね。この歳まで来ると、我が事ながら幼さの残る自分が可愛くも感じます。搭乗券や両替の控え、行った先のパンフレットなどがポケットに入っていました。そして、至る所に雑誌の切り抜きをコラージュして貼ったり、何にいくら使ったのかレシートを貼ったりして、今の私よりちゃんとしてる笑。今見ても、記録したり、好きだと思ったものを集めたり、こういったことが好きだったんだなと思います。
こうして何十年も経つと、大人になるにつれ、色んな観念に囚われ自由を失ったことを思い知ることができます。幼い頃、若い頃は、何にも囚われず、自由なワクワク感や遊び心があったことや、輝くような希望に満ちていたことを思い出すと、幾つになっても、その輝きを蘇らせることができるのではないでしょうか。自分の価値観に沿っていれば、気分よく過ごすことができます。過去のノートのおかげで、逆に若返りするような、タイムトラベル感を味わうことができたのです。
ひとり旅であっても、大切な人との旅であっても、あなたの旅の記録の1冊を作ってみてくださいね。きっといつか、未来のあなたを励ましてくれるでしょう。
それではまた来月〜
(編集部anan)
投稿2025.2月号 編集部だより【初めての海外旅行・幼い私の旅ノート】は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。