現役ケアマネに聞く!介護とお金の問題
介護の現場では、お金の問題をどう捉えているのでしょう?今回は居宅介護支援事業所に勤務するケアマネージャーの田中菜穂子さんにお話を伺いました。
Q.介護現場で感じる経済的な問題点は?
A.サービスの種類を組み合わせることで、利用者・家族のニーズに対応できるようになってきました。しかし、多くのサービスを組み合わせることで、区分支給限度額を越えてしまい、支払い額が多くなり困ることがあります。
Q.経済的な負担は介護の利用者にどのような影響を及ぼしていますか?
A.通常ならば自己負担は1割ですが、支給限度額を越えた分は10割自己負担となります。年金など収入が限られている高齢者にとって、この負担はとても大きく、それを理由にサービスを削ることもあります。
Q.民間の介護保険について、どう思われますか?
A.限度額オーバー分や自費サービスの支払いなど、1ヶ月の支払い額が高額になります。その他、オムツ代なんかもばかになりません。こんな時に民間介護保険の給付があると助かりますね。
田中さんのお話では、「経済的な問題で必要なサービスが受けられず、家族に負担がかかるケースも多い」とのこと。「重度でも、お金があれば何とかなるんですよね・・・」という言葉が印象的でした。決して目を背けることのできない介護とお金の問題。あなたはどう向き合いますか?(イチコ)