「マダム!ごめんなさい。あぁ僕はなんてことを!!」海外トラブル情報

2015年11月10日 category:海外トラブル

海外トラブルといえば、ぼったくりや詐欺、スリなど、気をつけていたのに残念ながら被害にあってしまった話をよく聞きます。聞けばあの手この手の手口色々ですね。今回は編集部ananがパリでの体験をお伝えします。

 

 

Attention aux PickPockets (dans La Tour Eiffel) @EiffelTower
Attention aux PickPockets (dans La Tour Eiffel) @EiffelTower / dullhunk

 

何度も注意を受けたのに!

 

 

もう12年ほど前になりますが、パリ最大の蚤の市「クリニャンクール」でスリ被害にあいました。

 

パリ到着後、さっそく街にくり出すと、数軒のお店で店員さんから「マダム、そのバックは危ないよ。」と忠告を受けました。
その時持ってたバッグは、表(外側)と裏(体側)とフラップがついた2Way仕様で、フラップの中にはファスナーも付いて、左肩から斜め掛けにしていました。何人くらいから注意・忠告受けたでしょうか?パリの人達、親切ですよね・・・っていうか如何に苦い経験が多いかを物語っている!?

 

「え?このバッグのどこが?」と半信半疑だったし、すぐにバッグを替えるわけにもいかず。とりあえず、お財布、パスポートは体側のポケットに。パリで一番楽しみにしていたクリニャンクール。詐欺が多いとの事前情報もあり、ほんとにほんとに気をつけていました。むしろ布のトートバッグをぺろんと肩にぶら下げている連れに「ほんとにスリが多いから気をつけて!!」と何度も注意を促していたのは私の方です。

 

 

ところが!

 

 

蚤の市も見終わり、最寄駅に向かっているときです。どこから現れたのか急にヒゲ男に「あぁ!マダム・・・Oh!ノー!ごめんなさい、ゆるしてください、僕はなんてことをしてしまったんだ!!」と誤り、許しを懇願され、なんのことやら???なに言ってんの???って感じに。しかもツバつけた手で私の左肩のあたりをこするではありませんか!

 

ヒゲ男は「たばこを押し付けてしまった、黒く汚れてしまった!あぁどうしよう、なんてことだ!ごめんなさいごめんなさい!!」としつこく繰り返します。ツバをつけられるのも不快ですし「もういいです!もういいですってば!!」と言っているのにやめない。連れに助けを求めようとしても私の周りだけ人が混雑していて、連れの姿が見えません。必死で人をかき分け先を行く連れに追いつき、息もからがら地下鉄に乗り込んだ時、「あれ?なんかバッグが軽い??」と思ったんです。中を確かめると、フラップの表側に入れていたものが全部なくなってました。

 

 

「まさか」は起こる!!

 

 

幸い貴重品は体側のフラップのさらにファスナーの中だったので無事。盗られたものは化粧品くらいで済んだものの・・・。
あっという間に囲まれて連れと引き離され、ヒゲ男が私の関心を左肩に引き寄せてる間に、別の誰かがバッグの中に手を入れたのでしょう。

5~6人はグルですね。アイスクリームをこぼしたとかの手口と同じです。そういう手口のスリがいるっていうのも知ってたんですけど、まさか自分が遭うなんて思っていませんでした。

パリのやさしい方々の忠告で、被害は届けるほどでもなく、今頃スリ一味は「なんだ!化粧ポーチかよ!!」と、どこかにポイ捨てしただろうと思います。とはいえ、気持ちを切り替えるまでは時間もかかり、後味悪い思い出となってしまいました。

 

 

日本人は、声を掛けると親切ということにもつけこまれるようです。お財布だけでなく、最近はスマホを狙ったスリもあるようです。人懐っこいティーンエイジャーのスリもいます。地図やガイドブックを広げて次の目的地探しや、SNSの投稿に夢中になっていたりすると危険ですね。
在フランス日本国大使館にも、あの手この手様々な手口の被害情報が届いています。
ご参考までにHPはこちら

 

 

備えあれば憂いなし!気をつけていてもまさかは起こる!!

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(編集部anan)

 

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