【世界7カ国】海外旅行に関する意識調査
2021年04月22日 category:特集一覧コロナ禍も1年が過ぎ、いつになったら海外旅行へ行けるのか? GW目前にして「今年は行けると思ったのにな」と思う方もいらっしゃるでしょう。海外旅行について他の人はどう思っているのでしょうか。JTB総合研究所、アメリカンエキスプレス・インターナショナルが行った旅行に関する意識調査の結果をお伝えいたします。
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1. JTB総合研究所が行った意識調査
2021.2月にJTB総合研究所が全国15歳以上の男女12,142 名にインターネットでアンケート調査を行い、2018~20年の海外旅行および国内旅行の経験や、 今後数年間における海外旅行の意向について聞いた結果を報告しています。
以下引用:JTB総合研究所より
コロナ禍におけるこれからの日本人の海外旅行意識調査
(2021年2月実施)
■ 海外旅行に出掛けている人の方が、国内旅行に積極的。2020 年の国内旅行実施率は 71.7%
2019 年に海外旅行を経験している人は、国内旅行のみを経験した人よりも国内旅行回数が多い傾向 2020 年に3回以上の国内旅行を経験しているのは、前年の海外旅行経験者で 25.3%、国内旅行のみは 13.0%。
■ 海外旅行の再開に向け、「行き先にこだわらず、すぐ行きたい」は全体で 13.8%、 「世界的に新型コロナが落ち着くまでは行かない」は 60.4%
男性 15‐29 歳は 26.1%が「行き先にこだわらず、すぐ行きたい」と回答。
■ 観光目的でまず行こうと思う国・地域は「ハワイ」、「台湾」、「米国本土」「オーストラリア・ ニュージーランド」「韓国」が上位
ハワイは「とにかく好き」、台湾、韓国は「日本から近い」、台湾、オーストラリア・ニュージーランドでは 「新型コロナの感染者数が少ない」「新しい感染症に対する対応が信頼できる」も選ばれる理由に。
■「入国時に一定の隔離期間が設けられても海外旅行に行きたい」は全体の 16.9% 「安全のために行動を把握するパッケージツアー(管理型旅行)ですぐ行きたい」は 12.7%
「行き先にこだわらず、すぐ行きたい」と考えている人は、「隔離期間が必要でも行きたい」が 51.2%、 一方、「行動を把握するパッケージツアーを利用して、すぐに海外旅行に行きたい」は 32.6%に留まる。
■ 「現時点で海外旅行再開に向けた行動は特にしていない」は 51.6%と半数を超える
コロナ禍以前の旅行経験者、かつ今後の意向がある人でも、新型コロナが長引けば海外旅行への関心そのものが 薄れる可能性も。
2. アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが日本を含む世界7か国で実施した旅行意識調査
以下引用:トラベルボイス(観光産業ニュース)より
アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、日本を含む世界7か国で実施した旅行意識調査の結果を発表した。これによると、世界各地で旅行再開への強い期待がみられるとともに、コロナ禍の生活が始まって1年がたち、消費者の旅行に対する概念が大きく変わっていることが見受けられたという。
例えば、ラグジュアリートラベルに求める要素では「自分に合わせてカスタマイズされた体験」(回答者の64%)とともに、「プライバシー」(63%)、「厳しい基準での衛生管理」(57%)が多く、アメックスでは「感染リスクを最小限に抑えながら記憶に残る旅行体験をすること」(40%)をラグジュアリートラベルと捉える消費者が増えていると説明。
また、旅行先を選ぶ観点では、密など感染リスク回避のために旅行先は従来人気だった人口の多い大都市から、旅行先としてこれまで思い浮かぶ場所ではなかったセカンドシティーが人気になっているという。
予約に関しては、33%が「料金が高くてもキャンセル規定が柔軟な方を選ぶ」と回答。「旅行の計画があると楽しみが増える」(85%)、「どうしても旅行に行きたいので、今後キャンセルしなければならない可能性があるとしても、旅行の予約をするつもり」との回答も40%を占めた。旅行に対する強い意欲は、アメックスが手配したカード会員の国内旅行予約件数にも表れており、2021年3月の予約件数は同年1月と比較し、航空券は1.8倍、宿泊予約は2.1倍に増加したという。
一方、コロナ以前は人気だったSNSでの旅行体験の共有については、52%が「今年は、旅行に対する非難を受けないように、自分が旅行に行ったことをSNSでシェアするのはこれまで以上に用心する」と回答。政府要請などに反して旅行をした人を非難する現象「トラベル・シェイミング(旅することが恥)」を恐れ、控える人が増えると展望した。
調査は2021年1月15日~24日まで、世界7か国でオンラインで行なった。対象国は、日本、米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリス、米国で、各国1000人(米国は2000人)。
いかがでしたか?
上記二つのアンケートの回答内容は、概ねうなづけるものではないでしょうか。海外旅行再開に向けて、期待はしているもののやはり様々な不安が先立ち、まだまだ気持ち的にも行動的に見ても消極的です。これからの海外旅行は、プライベート感と衛生管理のニーズが高まる傾向と言えるのではないでしょうか。再開されたとしてもこれまでのように格安で気軽にというわけにはいかないと思われます。綿密な計画の必要性とそれなりの費用がかかってくることが考えられます。
SNSでの旅行体験の共有も控えるという結果は興味深いものがあります。海外旅行での体験をアップし、より多くの「いいね!」をもらうことは、旅の充足感をより高めるものだったはずです。そのモチベーションがなくなることで、旅行の目的や過ごし方も変わり、ひいては価値観や旅行の概念そのものが変わることも考えられます。
自由な往来が再開された時、あなたはどこへ何をしに出かけますか?
旅に関する考えや従来の消費型のスタイルが終わることも、ひとつ時代が変わることを意味しているのかもしれませんね。
投稿【世界7カ国】海外旅行に関する意識調査は三井住友海上 海外旅行保険の最初に登場しました。