上手に使おう!LCCの注意点と予約のコツ。

2017年06月09日 category:LCC | 海外旅行保険、@とらべる、三井住友海上、TRAVEL-MODE | 特集一覧 | 空港・交通手段

いつの間にかLCCがメジャーになり、国内エアラインのみならず、今や海外から乗り入れている外資系LCCも多数!いったいどこからどこにどの航空会社が飛んでいるのか!?もはや把握不能なほど、多くのLCCの便数が増えました。多数の競争によって、近年、価格は劇的に安くなりました。
安く海外に行けるようになったらしいけど、そもそもLCCって、どんな感じ? 大手航空会社とどう違うの? 今回は、LCCについて勉強してみましょう。価格、距離、時間、快適性、時と場合によって上手く乗り分けができたらいいですね。

 

★★★

 

1.LCCってなに?

LCCは、Low-Cost Carrierの略で、格安航空会社のことです。航空会社そのものが格安運賃で提供しています。
旅行代理店がパッケージ用の航空券を個人にバラ売りしているのが、格安航空券ということを先月お伝えしました(記事はこちら)。この格安航空券には大手航空会社も含まれます。LCCは、航空会社があらゆるコストをカットして、極力安い運賃を実現させたものということで、格安航空券とは区別されます。航空会社も何を削るか努力があり、乗客も理解して成り立っているものと考えます。

2007年~アジアゲートウェイ構想による乗り入れ自由化に始まり、2012年にPeach (ピーチ・アビエーション)が運行を開始してからLCCが本格化しました。

 

Peach Aviation to HOKKAIDO. / MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

 

2.大手とどう違う?

とにかく気軽に手軽に安く海外へ行きたい!という人には、とってもありがたいLCC。座席のピッチが狭いとか、ターミナルは端っこで、すっごく歩かされたとか、飲み物ないとか、色々と聞きますが、大手航空会社同様のサービスを期待してはいけません。そういうところに搭乗者も協力してのLCCです。色々規制も多く、安い分ちょっと面倒だったりします。

 

ここには注意!

 

■キャンセルは不可。時間厳守!

大手航空会社のように、搭乗名簿にある人をアナウンスで呼び出したりしません。待ってもくれません。時間内にチェックインできなかったら、置いて行かれますし、便の変更もできません。乗り遅れたらチケット買いなおしとなる確率大です!!
チェックインもオンライン。ネットでチェックインするか空港の自動チェックイン機を使います。
遅れないように、時間には余裕を持って、早め早めに行動しましょう。

 

 

■手荷物はほぼ有料と思ったほうがいい

各LCC航空会社、細かく規定があります。同じエコノミーでもチケットによっても有料・無料異なります。機内持ち込みは、合計7~10kg、2個までというところが多いようですが、予約時に必ず確認しましょう。「ちょっとオーバーしてるけど、このくらいいいか」の許容範囲というものは、LCCにはありません。
LCCのチェックインカウンター付近に、大きい体重計が置いてあるのを見ました。自分でちゃんと計ってねってことですよね。

ネットで事前予約すると、有料の手荷物料金が割引される航空会社も多数ありますし、各社、受託手荷物1個分を含んだチケットもあるようです。

 

 

■飲食物も有料です

「なんだ、飲み物も出ないのか。」なんて怒らないでください。だってそれがLCCなんですから。
飲食物は基本的に有料で、持込不可となっています。中・長距離の場合は出る便もあるようですが、
事前に調べておいた方がいいでしょう。ゲートに入った後に購入したペットボトルは持ち込めるようですので、機内で水分不足にならないよう気をつけてください
ちなみに、事前座席指定やブランケットの貸し出しも有料です。

 

■LCC専用ターミナル

LCCのコストカットには、ボーディングブリッジの使用料をカットし、タラップを使用することがほとんどです。ターミナルの端っこの方まで移動し、さらにバスに乗るなどとにかく飛行機に乗るまでも、降りてからも遠い! さらに!!成田空港、関西空港、那覇空港には、LCC専用ターミナルが出来ているので、市内間との乗り継ぎがすっごく不便だったり、ターミナルを間違えてしまうと、多大なる時間のロス!チェックイン時間に間に合わなかったら、飛行機に乗せてもらえませんので気をつけて、要チェックです。

●成田空港(第3ターミナル)→詳しくはこちら「ターミナル間の移動」
●関西空港(第2ターミナル)→詳しくはこちら
●那覇LCCターミナル→詳しくはこちら

 

File:Naha Airport LCC terminal 20140829.jpg
From Wikimedia Commons, the free media repository

 

 

3.検索や予約のコツ

あっという間にLCCが増えていて、こんなにあるの!?と思った方も多いかと思います。どの航空会社を選べばいいのか?迷いますね。なるべく希望の時間に添った発着便をさがすには、スカイスキャナーが便利です。行き先を決めたら、航空会社、経路、価格が一気に検索できて、最低価格(底値は乗り継ぎがあったり、乗り継ぎまでの待ち時間が長かったりします)の調べがつきます。そのまま予約もできますが、どの航空会社にするか決めたら、その航空会社のサイトへ行って、底値と比較しながら、直接検索&予約をするという手もあります。
直接サイトでは、キャンペーンをやっていたり、メルマガ登録でお得な情報をいち早く手に入れることができます。

経路、航空会社、価格検索、予約に

スカイスキャナー 
https://www.skyscanner.jp/

これは便利!こんなサイトもあります。

航空運賃ニュース FLY TEAM
http://flyteam.jp/news/fare

世界中の航空会社の運賃に関するニュース・キャンペーン情報、直前セールなどがアップされています。このニュースを見て、キャンペーンに乗っかって、次の行き先を決めるのもありでしょう。

 

4.日本を拠点とするLCCをご紹介

※機内持ち込み手荷物及び、受託手荷物の規定は各社異なります。下記は基本条件を掲載しています。

Peachピーチ・アビエーション
日本各地とアジアを結ぶ
2017年6月現在、現在国内線12路線、国際線13路線

持ち込みOK→手荷物(キャリーケースNG)+身の回りのもの=10kgまで
受託手荷物→追加料金(詳しくはこちら

バニラ・エア
レジャー/リゾート路線として就航
札幌・函館・東京(成田)・関西・奄美大島・那覇・台北・高雄・香港・セブ・ホーチミン

機内持ち込みOK→2個、合わせて10kgまで
受託手荷物→追加料金(詳しくはこちら

ジェットスター・ジャパン
日本国内のLCC最大規模の就航。日本各地とアジア・オセアニアを結ぶ。JALとカンタスとのコードシェア運行も。

持ち込みOK→2個、合わせて7kgまで
受託手荷物→チケットの種類によって無料・有料あり(詳しくはこちら

春秋航空日本(スプリング・ジャパン)
成田を拠点に佐賀、広島、高松の3路線の国内線にも就航。国際線は重慶、武漢、天津、ハルビン。
乗り継ぎで中国各地へ。

持ち込みOK→2個、合わせて5kgまで
受託手荷物→追加料金(詳しくはこちら

エア・アジア
マレーシアの航空会社の日本版LCC。札幌、東京、関西からクアラルンプール/バンコク。乗り継ぎでアジア全土へ。

持ち込みOK→2個、合わせて7kgまで
受託手荷物→追加料金(詳しくはこちら

 

日本乗り入れ海外拠点のLCC
日本語サイトあり

■韓国
Jeju Air(済州航空)Air Busan(エアプサン)、EASTERJET(イースター航空)
Jin Air(ジンエアー)Tway航空(ティーウェイ)

■台湾・その他
Tigerair(タイガーエア台湾)、SCOOT(スクート)

■香港
HK Express(香港エクスプレス)

■フィリピン
Cebu Pacific Air(セブパシフィックエア)

 

5.まとめ

LCCには、マイレージの付与はほぼありません。どの会社も競って価格を抑える努力をしていますから、しかたがないですね。従業員無料チケットなども廃止されていると聞きますよ。
LCC航空会社によっては、すごく安い!と思った運賃でも、事前座席予約(細かく値段の設定あり)で加算、増えた手荷物で加算され、サーチャージも入れたら最終的に大手航空会社の格安料金と変わらなかったというケースもありますので、とにかく身軽に!! 今回ご紹介した注意点に自信がなかったり、がまんが出来そうになければ、ちょっとお高くても大手航空会社を選んだ方が無難です。
おみやげ不要の弾丸旅行で、韓国や台湾などの近場にサクっと行くには、向いているとも言えますね。
また、片道で購入できるのも利点です。現地にしばらく滞在する場合や、いろんなLCCに乗ってみたい方は、往復違うLCCを選ぶということもできます。

いかがでしたか?
大手航空会社、LCC共に一長一短ありますね。適宜、目的と距離に合わせて、大手航空会社とLCCを乗り分けて、ぜひ旅上手になってくださいね。

 

 

参考URL:
nippon.com「LCC(格安航空会社)、国内線でシェア1割に」
OTOQoO!「海外へお得に行こう!日本に就航している国際線LCC全15社まとめ」

 

投稿上手に使おう!LCCの注意点と予約のコツ。海外旅行保険 の最初に登場しました。

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