2012年07月12日 category:メキシコ特集

Cantona, Mexico / RussBowling
何をやっても、上手くいかない。
そんなとき、僕は迷わずこの国を目指す。
乾いた土を踏みしめて、遺跡を望み
古代から吹く風に、全身をさらす。
そして陽気なカンティーナで
勢いよく腹にテキーラを流し込む。
僕の時間が、ゆっくりと逆流する。
ここは僕が、はじまりに戻れる場所だ。



Cholula, Mexico / RussBowling Mariachi Quetzal / Burrg / Switzerland @2011@ / FcoMG // Humming
Breakfast – Avocado Salad – Mexico / cloud2013 Mm..er..Wait! No sour cream? / jeffreyw
日本の反対側、そして太平洋を挟んだ隣国でもある、メキシコ。ここには灼熱の太陽が降りそそぎ、30超の世界遺産が悠然と佇む。
アミーゴ精神豊かで、底抜けに明るい国民は、その9割がカトリック信者。自殺率が低い国としても世界に名を馳せる一方で、シングルマザーが多いという現実もある。今や世界8カ国で展開する子ども向けの職業体験テーマパーク「キッザニア」は、そんなメキシコで「楽しい託児所」の発想のもと産声を上げた。
マフィアの抗争や麻薬戦争など、物騒な報道が目立つメキシコだが、こんな温かい一面も確かに存在する。暗雲がたちこめ、その輝きがよく見えなくても、メキシコの太陽を信じる旅人でありたい。
2012年07月12日 category:メキシコ特集
おすすめ!メキシコの教会めぐり

San Felipe / uberculture
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【応募締切】 2012年8月20日(月)必着
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★メキシコ・シティは標高2240m。高地の旅にご用心!
2012年07月12日 category:メキシコ特集

Cancun Underwater Museum , #Mexico / 2ilorg
何でしょう?この写真。お宅のお父さん…ではありません。これは海の中に展示された像、彫刻家による芸術作品です。
ここはメキシコが誇る常夏のリゾート、カンクンにある海底美術館。カンクン国立海洋公園が、珊瑚礁を守るプロジェクトの一環として始めた美術館なのです。手がけたのは水中アートの第一人者、ジェイソン・デカイレス・テイラー氏。グレナダやイギリスの海底でも展覧会を開いたことのある彼に依頼し、人工魚礁を美しいオブジェで作ってしまおうという発想!さすがは奇抜なアートが大好きな国、メキシコです。
海底美術館には、人間の日常を表現した作品が400点ほど展示されていますが、像は海洋生物が成育しやすい素材で作られているので、今では顔面から珊瑚が生えてきたユニークなものもみられます。作品たちは自然の営みの中で、留まることなく更なるアートへと変化し続けているのです。いつかは原形が分からなくなるほどに生物で覆われ、海の一部と化す日が来るのでしょう。しかし、この「融和」こそがプロジェクトの真髄です。
現地ツアー会社に問い合わせたところ、ダイビングの経験がなくても普通に泳ぐことができれば「体験ダイビング」で海底美術館を見学できるそうです。(体験ダイビングは80歳代の方も楽しまれています!)
変わらないものではなく、変わりゆくさまを見届ける、ちょっと異色の芸術鑑賞。カンクンを訪れたら、思い切ってチャレンジしてみませんか?
2012年07月12日 category:メキシコ特集

Chichen Itza’s Kukulcan Temple / kyle simourd
数あるパワースポットの中で、2012年に並々ならぬパワーが集まるとされるスポットがあります。それはマヤ文明最大の遺跡ともいわれる「チチェン・イツァ遺跡」です。
チチェン・イツァは、1988年に世界遺産として登録されたマヤ文明の古代都市で、ユカタン半島の中心部に位置しています。マヤ文明は天体観測の技術に優れ、精巧なカレンダー(マヤ暦)を用いたとされています。その暦が2012年12月22日で終わっていることから、「ひとつのサイクルが終わり、新しいサイクルへと移行する節目の年」として、2012年、この地にパワーが集中するというわけです。
写真は、チチェン・イツァ遺跡の中でも、暦と関連の深いピラミッド「カスティージョ」です。カスティージョとは「城」という意味で、4方向それぞれに91段の階段があります。これに、頂上の神殿に上る一段を加えると91×4+1=365というわけで、階段数の合計が太陽暦の1年を表すという、何とも不思議なピラミッドなのです。
更に、カスティージョは春分の日と秋分の日になると、北東側の階段にギザギザの影ができ、階段下にある「ククルカン(=マヤの神、羽を持つ蛇)」の頭部につながります。これがまるで、天から大蛇が舞い降りてきたかのような光景だということで、「ククルカンの神殿」とも呼ばれています。
高度な建築技術を持ち、火星や金星の軌道さえも計算していたとされるマヤ文明。365段を踏みしめながら、次の一歩について考えてみませんか?
2012年07月12日 category:メキシコ特集

Artist at work making tacos al pastor in Mazatlan / Alaskan Dude
メキシコ料理ほど、探究心をくすぐられる料理はありません。
2010年、ユネスコの無形文化遺産に登録され、食文化として世界初の快挙を成し遂げたメキシコ料理。以来、世界中が注目する料理となりました。とはいっても、「タコス」以外に何があるのでしょう?
メキシコの食文化は先住民から伝わる味と、スペイン植民地時代に持ち込まれた味とが交錯しながら育まれてきました。そのため食材や調理方法が幅広く、前菜からデザートまで約5000種ものメニューが存在します。代表的なのは、アボカドのディップ「ワカモーレ」やスペイン風肉団子「アルボンディガス・アル・チポトレ」などですが、皆さんおなじみの「シーザーサラダ」も、実はメキシコが発祥です。
それらのメニューに必ずといっていいほど添えられているのが、トウモロコシ粉を平たく焼いた「トルティージャ」です。これに具材を挟んだものが「タコス」。街へ出ると、ご覧のとおり豚肉を切り分けて挟んでくれるタコス屋台があります。メキシコでは魚介類のほか牛、豚、鶏、山羊、羊などあらゆる肉類が食べられ、原産の野菜(トマト、カボチャなど)も豊富です。国民性同様、何を食べるかも「自由」に満ちています。
そして、忘れてはならないのが「サルサソース」です。サルサはトウガラシと複数の野菜を合わせた辛味ソースですが、トウガラシだけでも100種以上あるメキシコ。サルサも「激辛」から「マイルド」まで多様です。豊富な食材をどう調理し、どんなサルサを組み合わせるかで、ただでさえメニューの多いメキシコの味が無限に広がるのです。
好みの味を追求せざるを得ない、奥深きメキシコ料理。あなたならどんな風に味わいますか?
★そんなメキシコに「ロングステイ」したくなったら
2012年07月12日 category:メキシコ特集
2012年06月18日 category:イギリス特集


DSC_4844 / Daniel Erkstam
僕のおもちゃ箱には、チェス駒があった。
親父がどういうつもりで、そこに入れたのかは
結局わからないままだったが
その後の人生で、僕が損をしなかったことは確かだ。
僕はミルク色の駒を善人と呼び
漆黒の駒を悪の軍団に見立てて遊んだ。
ロンドンの寄宿舎時代に初めてルールを覚え
しばらくは目を血走らせて朝を迎えた。
勝手に作り上げた駒のイメージが邪魔をすることもあるが
案外それも、相手を惑わす格好の戦略となった。
盤に向かうとき、親父を想う。
瞼の奥には、穏やかなミルク色がちらつく。



Titanic was built here / coda Sheep – 3 / A Roger Davies
DSC_1337 / yoppy Bearskin or Gherkin? / dullhunk
今夏のオリンピックで、各国のトップアスリート達が集う、イギリス。今年は、エリザベス女王即位60周年の祝賀ムードも加わって、世界中の注目を浴びているといっていい。しかし、いくら関心が高まったとしても、この国の正式名称を即座に答えられる者は少ない。そして、かつては4つの別国であったことを意識する機会も、殆ど無い。
イギリスは、16世紀以降に「イングランド」が「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」を併合して生まれた連合王国だ。あのビートルズを生んだイングランド、牧畜風景が広がるウェールズ、スコッチウイスキーのスコットランド、タイタニック号を造った北アイルランド。どの地を訪れても、そこには到底ひとことでは語り尽くせないストーリーがあふれている。それゆえに、併合の陰には母国の言語や宗教を必死で守ろうとしてきた、各国の苦悩もまた見え隠れする。
今回のオリンピックで、イギリスは52年ぶりに4国合同のサッカー代表チームを結成する。競技の行方はもちろんのこと、彼らがどんな思いで一枚のユニオンジャックを掲げるのか、その表情から目を離せない夏になりそうだ。
2012年06月18日 category:イギリス特集

The Olympics are coming / edvvc
第30回 オリンピック競技大会(ロンドン)
2012年7月27日(金)~8月12日(日)開催
★ロンドンだけじゃない!英国中のオリンピック会場情報
★北アイルランドにタイタニック号の博物館がオープン!
★あの傑作を無料で鑑賞できる!イギリスの美術館情報
★シェークスピアを観るなら!イギリスの演劇・オペラ情報
2012年06月18日 category:イギリス特集

worcestershire sauce w celeriac soup / jules:stonesoup
「世界一料理がマズイ」なんて、不名誉な評判もあるイギリス。でも、今回ご紹介する「ウスターソース」がイギリス生まれだと知ったら、そんな見方も少し変わるかもしれません。
ウスターソースは、イギリスのウスターシャ州ウスター市に住む主婦が、食材を保存していた際の偶然で生まれたといわれています。商品としてのウスターソースは、植民地だったインドのソースレシピを元にイギリスで開発され、世界初のソース会社、リーペリン社(Lea & Perrins)が誕生。ここからリーペリン・ソースとして全世界に飛び立ちました。
私達が普段食べているウスターソースは、日本人が独自にアレンジした甘めのもので、野菜や果実がふんだんに使われています。一方イギリス発祥のリーベリン・ソースは、アンチョビやニンニク、タマリンド(酸味付け)などをベースにした、ちょっと大人の味わいです。昔ながらのピリッとしたソースが食べたいなぁという方には、ぜひおすすめしたい一品です。コロッケなどに垂らしても美味ですが、本場イギリスでは、サンドウィッチやシチューの隠し味として使われています。
「英国王室御用達(ロイヤルワラント)」といわれる品は、その分野で超一流の証ですが、リーペリン・ソースもそのひとつです。また、イギリスには「Fat Duck(ファット・ダック)」など、世界に名を馳せる極上レストランも存在します。「イギリス=マズイ」の先入観はいったん取り払って、ウスターソースの故郷で、あなたの舌を試してみませんか?
★セレブレストラン「ファット・ダック」をもっと知りたい!
2012年06月18日 category:イギリス特集

London – Portobello Road – Feb 2008 – Stallholder and Wife Negotiating / gareth1953 Alive and Well and Much Better
安易な使い捨てではなく、上質なものを手入れしながら、大切に使っていくイギリスの文化。そんなライフスタイルを肌で感じることができるのが、イギリス各地で開かれている「アンティーク・マーケット」です。
今回ご紹介するのは、国内最大級の規模を誇る「サンベリー・アンティーク・マーケット」。ロンドン郊外のケンプトン競馬場内で月に2回、隔週火曜日に開かれており、ヨーロッパ中の古き逸品が集結します。
デザイン界からのプロフェッショナルも足繁く通うという、このマーケット。テーブル&チェア、ブックシェルフ、絨毯などの大型家具はもちろんのこと、食器、衣類、手芸用品、アクセサリーなどの小物に至るまで、とにかくハイセンスで豊富な品揃えです。自分の審美眼を信じて(時には値切りながら!)宝探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ところで、このマーケットの開始時間は、早朝の6時30分!!入口にはまだ暗いうちから行列ができ、開門と同時に突入!そして、あっという間にsold out!という、バーゲンハンターの皆様にはおなじみの光景が繰り広げられます。
品物それぞれに秘められた歴史があり、見て回るだけでも面白いアンティーク・マーケット。今流行の「朝活」さながらに、ちょっとだけ早起きして、実りのある朝を過ごしてみませんか?
★サンベリー・アンティーク・マーケット
【会場】ケンプトン競馬場(ケンプトン・パーク駅下車)【時間】午前6時30分~12時00分
【今後の開催予定日】7/10、31、8/14、28、9/11、25、10/9、30、11/13、27、12/11